戒名を持っています。まだ生きてますけど。
一応、曹洞ガチ勢なんで、受戒してるんです。受戒っていうのは、仏教に帰依しますよって、まあ弟子入りするんですね。お師匠さんに。
そのときに、お師匠さんから頂く名前が戒名です。
その後、人に勧められたりして、今度、嗣法を受けることになりました。嗣法というのは弟子入りして修行をした後に後継者として認められると頂けます。免許皆伝みたいな感じですね。
私は別に家で朝晩座ってるだけで、特にお寺に行ったりもしてないし、何の修行もしてないんですが、「嗣法受けときなよ」と言われて受けることになりました。
最初に弟子入りしたお師匠様はもう亡くなっているので、お師匠様のお弟子さんから嗣法を受けることになりました。お弟子さんとも長年の知り合いなので、割と気軽に引き受けていただけました。
嗣法を受けるときには、血脈(けちみゃく)と言って、お釈迦様から自分に至るまでの祖師の皆様の名前を絹の布に書いていきます。今、この血脈を書いている最中です。お釈迦様から数えて、私が九十三代目になるそうです。
で、延々と祖師のお名前を書いた最後に、「歸戒信人」と書いてその後に自分の戒名を書くのですが、私の戒名は無駄に豪華なんですよ……。頂いたときは、この名前だったらこの戒名になるよね……と思ったのが半分、名前負けして恥ずかしいと思ったのが半分でした。
こんなダラダラな信者が、人に勧められたからという理由で、こんな豪華な名前で嗣法を受けたら、来世でチワワとかに転生しそうです。