漢文からの全訳、完了!
原文&訓読と注釈付き。

【漢文超訳】襄陽守城録
―最前線に着任したら敵軍にガチ包囲されたんだが―
https://kakuyomu.jp/works/1177354054884171637

13世紀初頭、南宋。
20万人超の敵軍から包囲されたわずか1万人の襄陽軍が
3ヶ月もの長きに及ぶ籠城をどうやって戦い抜いたのか。
当時の様子を生き生きと伝える戦場日記を訳しました。

記録者の名前は、趙萬年。
現在はもちろんのこと、当時でさえ無名だった一軍人。
彼が記録した戦役、「開禧の用兵」自体が非常に無名で、
歴史研究者に顧みられることもほとんどない小事です。

が、記録を紐解けば、とても興味深い。
ここでしか見られない戦場の知恵や率直な言葉が満載で、
約800年前に生きて死んだ、顔も素性もわからない彼を、
とても身近な相棒のように感じながら訳に取り組みました。

9月半ばから準備を始め、連載開始は10月の初めでした。
途中、超訳版と同時進行で小説版を執筆し、先に完結。
超訳も小説もたくさんのかたに読んでいただきましたが、
その面白さは趙萬年の記録に負うところが本当に大きい。

趙氏、あなたは私にとって最高の相棒でした。
あなたが記録を残したのは私などの小説のためではなく、
後世の軍事に役立てたかったからだと知っているけれど。
書庫で偶然に出会えてよかったと、心から思っています。

次は何を訳そうか。
3月にエンジンの話を書き終えたら。

漢方薬の本をやれば、世の中の役に立つ。
この際だから宋代の軍事記録を全部やるか。

また準備ができたら漢文企画を始めるつもりですが、
趙萬年ほどチャーミングな記録者は滅多にいないし、
こういうタイプの超訳にはなり得ないと思われます。
小説完結のときには感じなかった寂しさで一杯です。