📕「飯屋のせがれ、魔術師になる。」
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346+++++
🎬「ハリウッドよ、これが異世界ファンタジーだ!」✨
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📖第556話 ならばドイル。お前は彼らに何を教えるつもりだ?
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https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16818093079214346938+++++
📄 戦う必要のない世界になれば、戦う魔術師は必要ない。生活魔法こそが社会に必要な技術となる。
「最後の弟子を用なしの剣にしたくはない。ジローに輝く機会を与えてやってくれ」
マランツ師はもったいつけることもなく、当然のごとく頭を下げた。
「頭を上げてください。当校への留学生がアカデミー卒業資格を得たとなれば、当校への信頼が増すだろう。ジローの受け入れに得はあっても、損はない」
「なるほど。それはもっともな判断ですね」
黙ってやり取りを聞いていたスールーがしたり顔で頷いた。
「アカデミーとしても教える手間が省けて幸いでしょう。今後も同様の留学制度が定着するんじゃないかな」
スールーが功利主義的な評価を述べている傍らで、ステファノはチャンやミョウシンのことを考えていた。彼女たちはアカデミーのカリキュラムでは魔力を開放するのが難しい。しかし、|ウニベルシタス《ここ》であれば|魔視脳《まじのう》開放にまで至ることができるのだ。
「万人のための教育……」
ステファノの口から、その言葉が漏れ出た。
「そういうことだ。アカデミーの理念は当校において完成する」
ネルソンに気負いはなく、ただ信念に満ちていた。……
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お楽しみください。