https://kakuyomu.jp/works/16816927863114551346/episodes/16817330666312226294📕「🍚🥢飯屋のせがれ、🧙♂️魔術師になる。――知力ひとつで成り上がってやる。」
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📖第459話 研究報告会での実演を楽しみにしているよ。
「お前の指示でって、魔獣ってのはそんなに賢いものなのか?」
親指サイズのアンガス雷ネズミに人の命令を聞き分ける知能はない。ステファノが雷丸を操れるのは、ひとえにアバターの能力による。
「|雷丸《こいつ》は|特殊個体《ユニーク》だからね」
ステファノは雷丸に関する不思議をすべて特殊個体のせいにする作戦を発動した。説明を放棄する、実に便利な論法であった。
(だって、ユニークなんだもん)
「参考までに、どういう術理で空を飛ぶのか、聞かせてもらっても良いかね?」
もちろん、スールーには魔術も魔法も縁がない。空を飛ぶというロマンに心を動かされたに過ぎない。
「これに関しては大きな秘密はありません。土と風の|複合魔法《マルチプル》ですよ」
「土属性で引力を相殺するのだろう? それは想像できる。だが、それだけで飛ぶのは難しいと聞いたが?」
「常に浮力を保って、行きたい方向に引力を生み出すのが難しいんですよ。ぎくしゃくしてしまって、多分|酔います《・・・・》」