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第一回 一分でドヤっと語れる夏王朝(歴史背景編 其の一)

皆さんのアイドル。
橘風儀だよ。

今回は夏王朝の歴史的背景を。
皆さんがドヤっと語れるように。
一分で纏めたいと思うんだ。

では、第一回始まるよ。


伝承や史記によるとね。
夏王朝は禹(う)と呼ばれる。
聖人が前の王様から。
禅譲を受けることで建国したんだ。

禅譲って聞きなれないよね。

禅譲とはね。
血縁に依らず。
能力や徳が優れている人物が。
王になることを言うんだよ。

中国の王様には。
いつの時代にも。
とある使命を帯びていてね。

其の使命って言うのが。
治水を行うことなんだ。

どんなに豊かになっても。
黄河などの巨大な大河が決壊すれば。
一瞬にして文明が後退してしまう。

其れを防ぐために。
中国の王様には。
治水能力が何よりも求められるんだ。

伝承によるとね。

とある聖王が。
大山を切り開き。
水の逃げ道を作ったって。
書かれていたんだけど。

現実味がなさすぎて。
流石に誇張だよね。

そんな風潮が最近まで。
あったんだけど。

近年の調査で。
巨大な山を切り開いたという。
事実が判明してね。

更に調査を深めると。
大規模で高度な治水事業が。
実際に行われていたことが。
証明されたんだ。

紀元前二千年頃に。
治水作業を。
行っていたんだから。

本当に凄いよね。

こんな感じに。
中国の王様、指導者には。
治水能力が古来より。
求められていたんだ。

これは今の時代にも言えることだよ。
三峡ダムがその最たる例だね。

また、さっき言った禅譲も。
今の時代でも重視されていてね。

今の時代に於いても。
中国では。
特定の一族が連続して指導者にならない。
ようになっているんだ。

血縁ではなく。
能力や徳がある者が次の指導者になる。
そう言った暗黙の了解があるんだよ。


夏王朝を振り返るってみると。
其の伝統は色あせずに。
今の中国に。
受け継がれていることがわかるね。


さぁ、これで、第一回は終了だよ。
君もドヤっと。
夏王朝を語ろう。

4件のコメント

  • とても分かりやすい解説ありがとうございます。
  • 素晴らしく簡明な説明だと思いました。治水の大事さに触れているところもナイスですね。(歴史オタク口調で)
  • 無名の人さん。
    いつも読んでいただきありがとうございます。

    どんな文を書く時でも。
    中学生でも理解できるように落とし込み。
    尚且つ、誰が読んでも。
    楽しんで読んでいただけるように。
    心がけています。
  • 犀川 ようさん。
    流石、目の付け所がシャープですね(死語)。

    良くも悪くも。
    中国は水に重きを置いています。

    老荘の水の思想や。
    風水においても。
    水の流れを重視しています。

    治水を怠った為政者には。
    中華を治める資格はないと。
    歴史や文献が示しており。

    前漢の後の王朝。
    新に於いては。
    王莽が治水を軽んじ。

    金銭のかからぬ。
    祈祷だけで終わらせようとした結果。
    尋常ならざる被害をもたらし。

    大陸の民から。
    見切りをつけられ。
    僅か、十数年で滅びています。

    隋の煬帝は。
    治水事業に収まらず。
    大運河を造り上げましたが。

    人民を軽視しすぎており。
    徳の足りなさから。
    此方も十数年で滅びています。

    中国を治めるにあたっては。
    治水事業と徳(権勢による徳)。
    この二つが必要不可欠でしょう。
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