• 現代ファンタジー

差別を重要な要素のひとつに

そう、差別を重要なテーマの一つにして物語を終局まで一度は書き終えたのですが……。
序章の後半に差し掛かったことで、そのことが私の中で改めて思い起こされてきたので久々に近況ノートを綴っております。

実際に物語をUPする作業をしていて、差別があからさまなシーンを前にし、書いた時にはあまり感じなかった心の痛さというものを時間が経った今になって感じています。

2021年のメフィスト賞選考結果の総評にもあったように、過度に加虐的なシーンというのは、読者に精神的な負担を強いることもある、ということなのでしょう。私にはその点、想像力が不足していたのかもしれません。

正直な話、公開作業をしていて本当にこれを公開していいものか、と悩みすらしましたが、結果としてはほぼオリジナルのままに掲載することに決めました。

あくまでも『MB』は差別を乗り越えんとする少年少女の奮闘を描かんとしております。そのためにはその過程も重要なものと考えております。

読み手を不快にさせるかもしれないと思われるシーンを含むものにはタイトルに(!)を記載するようにしました。これで解決されるような類のものではありませんが、これは私なりに公開する上で悩んだ結果のひとつです。

なるべくなら楽しんで貰いたいと思い掲載を始めたものではありますが、お叱りはしっかりと受け止めつつ精進していきたいと思っております。

読んでくださる方々には感謝の念を捧げつつ、この世から差別や偏見といったものがなくなることを願っております。

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