• 現代ファンタジー

太宰治賞応募完了

 あぁ疲れた。
 最後の最後まで取捨選択を迫られた。
 私の文章は無駄が多いから、それを可能な限り取り除くことをやって、ようやく印刷し終えて、締切日ギリギリの消印を押してもらって。

 やることはやった。

 メフィスト賞の時とは異なる感慨に包まれている。達成感との言葉だけでは言い表せない気持ちが今もずっと心に残響している。満足と不満の両者がせめぎ合っている。どこまで行っても、小説に「これで完璧」はないのだろう。完璧な人間が存在しないのと同じように。

 とてももどかしい。

 私が応募した作品は果たして小説と呼べるものなのだろうか。トラウマを吐き出しただけのような気もする。自己満足の塊のような気もする。どのように判定されるのか。

 あぁもどかしい。

 早く結果が出てほしいけれど、それ以上に、丁寧に審査してもらえますように。

………

 一旦原稿を完成させてから太宰治賞の作品集に目を通したけど、どれもレベルが高くて目が眩んだ。このような書き手に混ざろうと思うこと自体おこがましいとは思ったけど、懸命に推敲を重ねて、悪あがきをして、それでも応募してしまった。
 中でも2019年の受賞作『色彩』が面白いのなんのって。ページを繰る手が止まらなくなった。どれほど切磋すればこれほどのものを書けるようになるのか。
 場違いな気がするうちはまだまだ精進が足りていない証拠なんだろう。そのためにももっと一日一日を大切に生きなきゃ。

 それにしても(完全に言い訳ですが)今回もアレルギー(花粉症)が一番の大敵だった。満足に修正できない日々が続いていたかと思うと、締切日の三日前から急に霧が晴れたのは幸いだった。
 可能な限りアレルギーに悩まされることのない場所へ逃亡したいけど、そんな場所が果たしてあるのだろうか。年々アレルギーの影響が強まっている。アルツハイマーでも患ったかな? と思ってしまうくらい記憶力の低下が顕著で……。コワイコワイ。

 さて、久々にカクヨム様でお勉強させていただかねば。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する