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「月が綺麗ですね」についての考察 パート1

「月が綺麗ですね」
これは夏目漱石が「i love you」を和訳してできた有名なフレーズである。返事の言葉は「死んでもいいわ」だったろうか。これはどこで見たか覚えていないが、たしか森鴎外あたりが考えたのではなかっただろうか。
インターネットで検索してみたところ、月が綺麗ですねのほかに、「雨がふってきましたね」「雨がやみませんね」「海が綺麗ですね」……などバリエーション豊富で多種多様に存在している。

ところで、なぜこれらのフレーズが愛を告げる言葉なのだろうか。

これは「二人にだけしか伝わらないフレーズ」という点が大切なのではないかと私は考える。元ネタの翻訳されたものを読んだことがないため、何とも言えないが、他に「i love you」の訳を新たに作るとするならば、そこを抑えなければならないだろう。

このフレーズというのは別に「月が綺麗であること」が大切なのではなくて、思い出に残る「共通認識を持っていること」が大切なのだろう。
で、あるならば告白やこっそりと思いを伝えたいという日本人の奥ゆかしさを出すためであれば、本の引用文を使うことも有効である。
本などの書籍や映画のような映像作品でもなんでもいい。

例えば、初デートで映画を見に行ったとしよう。
その映画の中のクライマックスのシーンを話に出してみるとか、主人公とヒロインのセリフを引用してみるだとか。あとは、口癖なんかも使ってみても面白いかもしれない。
それらを日常生活にリンクさせてチラッと言ってみるのもなかなかに面白い洒落になるのではないだろうか。

本の引用をするのであれば、相手の好きだという作品から引用するのがいいだろう。こちらの場合、なれそめとかのシチュエーションで使えそうである。

自分たちだけが即座に通じ合える秘密の言葉。それすなわち愛の言葉になるのではないだろうか。

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