秋の影も見えてくる季節です。
みなさん元気に過ごしてらっしゃいますか?
遅ればせながら報告いたします。邪神任侠、無事に読者選考突破しました。これは読んで支持してくださった皆様のお陰です。
広く評価を受けるタイプの作品では無いにも関わらず、これだけの評価を頂けたことに、深く感謝いたします。
今回の作品、邪神任侠は沢山の人を喜ばせるのではなく、一部の人に深く突き刺さる作品であることを意識していました。
まあほら、割りとグロ寄りな人外ヒロインとか、ヤクザで難儀な性癖の主人公とか、決して幸せにならない登場人物とか、色情狂のアウターゴッド系ラスボスとか、どう考えても今受けているもののスタイルではない訳ですよ。(というかこんなノリの話多くなったら怖いですよ僕は)
その分、酸鼻極まる情景の濃厚な描写、細かな盛り上がりを繰り返しながら壮大なクライマックスへと突き進むストーリーテリング、異能一つ持たずに知恵と度胸と執念だけで人間として怪異を追い詰める主人公、と好きな人にはたまらないロマンを詰め込みました。
やっぱ良いですよね! 只の人間の主人公が超人や怪物相手に全力で食い下がるの! 勝っても負けても美味しい! あと大人主人公! やっぱ格好いいですよ高そうな酒とか煙草とかグイグイスパァーしてる主人公! 少なくとも僕が幼稚園児の頃のドラマはそんな感じでした! あと勇者ロボ! そして中学二年生真っ盛りの時期にFate/Zeroですよ! そんなのもうこじらせるしか無いでしょうが! 俺にとって最強のダークヒーローはケリィなんですよ! 本当はデリンジャーじゃなくてコンテンダーをもっと使いたかった! でも禮次郎のキャラクター性として、デリンジャーで追い詰めた相手に止め刺したり、騙し討ちにかけたりするのが、結構似合っていたので、結果として良い感じで噛み合ってるからデリンジャーも気に入ってます。あと小さいもの好きですからね禮次郎。
主人公が只の良い奴だと出来ない話、悪党だからこそできる話、そしてその中で描かれる強い意思や揺れる感情。そういう泥の中で咲き誇る蓮華の如きものを目指して作った話が邪神任侠でした。
現在はヨシツゴさんの邪神学園いんふぇるのとのコラボも進んでおります。南海の島で出会った戦闘美少女と協力し、アザトースが絡む怪事件を禮次郎が解決します。
こちらはクトゥルフバトル物とクトゥルフホラー物の中間地点を狙って撃ち抜くイメージで書いているので、どのような結果になるか、なったかを是非見て下さい。
互いが互いを引き立てる物語となっていれば、僕としては狙い通り。そんな作品だったと言ってもらえれば嬉しいです。