この章では、歴史的な出来事である「インディアス新法」によるコンキスタドール達への影響を描いてます。
この辺りの資料は少なく、フィクションの要素が強いですが、きっとこんな感じだったのではという形で描いております。
また、あくまで舞台はチリ(マプチェ達)の為、インカ帝国というより、きっとチリとして兵として
バルディビアの手足として
使われたであろう南のスーユ「コリャスーユ」に焦点を当てております。
バルディビアは、
インディアス新法を掻い潜る大義を得るため
インカ皇族という立場だけではなく、ティワナクの血を引くチカという登場人物を
コリャスーユの統治者にすえ、
チリへの足がかりとしたという設定です。
この辺りは、人によってはかなり強引な設定と感じるかもしれません。女性の統治者って……というお声もあるかもしれません。
またチカはかなり複雑な家系の設定である為、彼女にまつわる物語もこれから多く展開していきます。
また、コリャスーユの辺りは様々な勢力が描かれて、いかに分かりやすく伝えるかが今後の課題でもあります。
チカが生まれる以前、
インカ帝国に飲み込まれる前の
ルパカ王国、コリャ王国などの歴史もまた興味深いです。その辺りも後程触れてはいきます。
プキーナ語で
チカ/側に
オトナ/許可する
アイマラ語で
ママニ/鷹
を意味します。
正直、この様な単語を名前に使うからどうかまでは
不明です……
ここでは
オトナとママニ
チカとイネス達の
すっきりしない、駆け引き的な会話も見所の一つではあります。
また色気があり含みのある会話をするキロガと
イネスのやり取りも後ほど様々な展開をしていきます。
次回の相関図⑧では、
マプチェ側の解説を載せていきます。