• 歴史・時代・伝奇

様々な方の作品を読んでみて

まだ読みたい方々の作品は、多くある段階ではあります。

率直な感想として、皆様の文章力や表現力には私は到底及ばないと思った。

また一旦流し読みをしてから、じっくり読んでいるのもあるが、やはり集中して読むと文章が頭に入ってくる。
文を読む脳になっているという感じというか。

けれど、私は手持ちの装備でやって、やっていかなくてはならない。漫画のベルセルクの話でないけど、めっちゃ鍛錬を積んでから戦場に出るわけにはいかない。

そして、今までもそうしてきた。
様々な言語を話せる様になっては、忘れてを繰り返しながら、様々な人々と交流してきた。
何も話せない状態で、交流なんてのはザラだったし、色んな縁が出来た。
むしろ人と知り合い仲良くなってから、言語を覚えていった。

文法の方よりも、伝える事、コミュケーション、ジェスチャーなどで歪でありながらもやってきた。


もし、私にもっと時間があれば、もちろんじっくり文章の勉強はしたい。
ただ、動画作成もしたければ、アラウコの作成が第一だ。
さらに以前漫画系の会社から話があったアラウコ以外の物語(歴史ものではないですが)の要請がいつくるとも限らない。
ただ、その話が動いたらアラウコには着手出来ない。
そちらはアラウコの次にやりたい事ではあるし。
なのでアラウコは歪であったとしても、完成させたい。
例えば鮮やか文章をかけなくても、伝える事ができればとは思っている。
その伝える事だってかなり難しいよ、という話もあるかもしれないが。

誤解を与えてしまうかもしれないが、決して表現、良い文章を軽視している訳ではない。

小説家サイトや業界の話を聞き、改めて歴史もので原作は難しいのが実感した。歴史のすり合わせ、かつ会社的な費用対効果やリスクを鑑みると狭き門だと。
実際アラウコで話を進めてくれてた方もいたが、コストがかかりすぎるという結論に至った。ましてや、私みたいな下地のない人間に、いくら唯一感のあるものだったとしても、コストはかけれない。


実際、ヒストリエだって岩明均先生がずっとやりたかったが、かなり晩年になってスタートしたと聞いている。あれだけネームバリューのある先生で、かつマケドニアというそこそこ知名度ある題材ですらそうだ。
ただ、寄生獣からの流れでもっとこういうの作って欲しいと言われ続けて伸びたのかもしれない。

そう考えると、日本語での文献すらほとんどないアラウコの話なんて、もっての他と言える。

漫画では出来なくても、youtubeが何かで映像として作りたい気持ちは強くある。
実際、そもそも「アラウコの叫び」は自前でやっていくスタンスから開始している。今の世は誰でもネットに上げることができるわけだしというのも原動力の一つだった。

けれどお声かけてもらう縁があり、漫画などの業界も意識するようになった。実際ネームなどを提出する機会や、そういった業界の話を聞く機会に恵まれた。
けれど話は流れた。
別にお金を払ったわけでもないし、強いて言えば時間を消費した事ぐらいか、損失と言えるのは。けれど、それは時間という単位の話であり、そこで得た経験は何も無駄ではなく、今も糧として生きている。

また後押ししてくれた方や、私の作ったものを手直ししてプレゼンしてくれたり、感謝しかない。
その方自体は申し訳なく思っており、今後も良かったら縁を継続して欲しいとまで、辛そうに言ってくれた。
話が流れた事に恨みなんてまるでない。

だいいちその話が流れたのは私にも原因がある。
「アラウコの叫び」をある程度まで作りたいがために、一か月ほど他の物語の提出を待ってもらっていた。それで、その会社内での旬のタイミングがズレてしまい、プレゼンにも悪影響を与えていたとは思う。
私の意思を尊重し、待ってくれていた。

成功云々より、そんだけ私の事で人が動いてくれたり、尊重してくれた事に、感謝もあるし、自身のやってきた事により自信もついた。


最近、youtubeに投稿した「燃えよドラゴン」のオマージュを作ってから、
当初の予定通り自前で映像化できそうな光明も見えてきた。
また話はあるかもしれなく、私自身ブレたりもするとは思うが、手を差し伸べてくれるのは有り難いし、乗るかどうかその時考えようとは思う。
これは上から目線で言ってるのではなく、自身のキャパなどの面から考えての事。
基本的には、今は闇雲に進みたい。

調べること、作りたいもの、整える事も山積みだし、家の事情で介護をしなくてはいけない日が来るかもしれない。

限りある時間の中で出来る限り足掻きたいし、映像作成から物語作成までやりたい事をやりたい。

もちろんアラウコを完成させたい思いもあり、
最低限の生活に変え、仕事も変え、なるべく制作に携われる時間を増やした。
とは言え、少し遊びがあるが、自転車のチェーンの様に多少たわみは必要だと思ってる。

今のこの制作に集中できる環境に感謝。

文章の話に戻るが
とりあえず、今優先的にやる事と言えば、とにかく伝える事を意識した文章作り。
色んな方の作品を見て、例えばアラウコの最新話の「腹の探りあい」なんかは、いきなりスペイン勢力から、インカの勢力の話に切り替わっている。
しかし、いきなり初登場のオトナって誰よ?となる。しかもこの人はどこ所属?
この辺りの説明が著しく欠落している。

もともとは画像ありで作っていた作品だっただけに、補足が足りてない部分が多い。

こうやって様々な方の作品を読みながら、表現や進行の仕方、ストーリーラインのリードの仕方を少しづつでも吸収していければと思っている。
ただ、第一に強く意識したいのは歪でもいいから伝える事。これは、他言語で交流を重ねてきた時から変わらない。
入手した情報、考えた物語や設定、それを第一に伝えたい。

改めて聳え立つ壁を感じつつも、同時に頭では整理できてはないが、様々な事を吸収している最中だ。

またその成長の最中で、
自分なりに納得という形は難しくても、season1という段階でもアラウコを今は形として完結させたい。

普段夢中で制作をしているが、一旦立ち止まって考える良い機会になった。

6件のコメント

  • ヘロヘロデス様が好きな世界を、これでもか! の熱量で好きに書くと、文章から気持ちが伝わる気がします。定番のストーリーや、よくあるキャラより、わたしは好感が持てます。応援していますよ。
  • 雨京様 ありがとうございます!
    そういっていただけて追い風になりました!

    変に気にしすぎて、熱量が無くなるのが最も怖いとアドバイスを頂いた事もありました。

    そして、熱量のあるうちに書くのは大事ですよね。

    その時は明日も書けると思ってても、次の日なると全く書けなくなる事も結構ありました。

    そして、直接的に特に参考になったのが
    雨宮様の文章でした。
    ああやって登場シーンを描くのかと。
    アラウコは総勢250名ほどの登場人物が出てくるので、誰を目立たせる等も大事ですが、
    それを際立たせるヒントになる予感がしました。

  •  文章なんて書いてればこなれてきますよ~。
     画像入れたいって気持ちは出ますよね(笑)。

     ヒストリエの人みたくヒット作出した後じゃないと書けないなんてことはないのが今の時代のメリットだと思いますよ。
     ネットで文や動画編集全部自分ですれば、好きな時にアップできる。
     これは今までの(上の年代の)作家にないアドヴァンテージです。
     まあ、それでヒット作、まで狙うと大変ですが。

     でも自分の作品を皆に見える所に残す事ができる。これは大きい事です。
  • 白い月様レビューもありがとうございます!

    そして、やはりそう見えましたか。突出した強いキーキャラが確かにいないんですよね。分散しすぎていて。

    人の心を掴むキャラは確かにそうですね。エウメネスも、アレクサンダーの描き方も見事ですよね。

    白い月さんの主人公男3人の描き方は伝わりますね。
    実はアラウコもラウタロを中心に、他男の子二人の組み合わせなんですが、あまり効果的に描けてはないです。とは言え、3人主人公ではないのでまた違うかもですが。


    今はどこかに属したりしなくても、世に作品を出せるのは大きいですよね。
    ましてや、映像化までできなくもないですし。
    実際、その点が自身の生活を一変させました。


    と、確かに作品の内容的にも理系な感じが伝わります!そして、実戦あるのみですね!
    はい、あまり勉強勉強意識しないで、完成を第一にいきたいです!

  • 素敵なレビューを書いていただき、ありがとうございます。

    「ゆらぐ旅人」は、小説を書こうと思ってから読み漁った歴史や文化の解釈に、私自身の興味と経験を混ぜ込んだファンタジーです。
    ですので、いただいたレビューを読んで、ものすごくうれしくなりました。

    実は、相当先になるのですが、ペルー編も予定して書いています(作中ではどんな国名にしようかな。ピルー? ペリュウ?)。なので時おり、わかる人にはもしかしたら、といった形でインカに関する伏線もあったりします(現在投稿ぶんにはまだほとんどありませんが)。

    ただし遅筆すぎるため、十年以内に書けるかどうかといった具合です。

    ヘロヘロデス様の「【アラウコの叫び】〜南アメリカ近世の歴史〜」は、私がちょうど「ペルー・インカの神話」という書籍を読み始めた日に、カクヨムトップページの“注目の作品”に表示されていたのを発見しました。
    面白い偶然です。
    私も、インカや南米、スペインの近世は気にかけていますので、馴染みのあるワードに親近感があります。

    史料も、小説に書かれることも少ない地域や時代について書くこと。その苦労も楽しさも一応わかっているつもりです。
    小説への向き合い方はそれぞれですから「お互い楽しく」などとは言えませんが、「こんな世界も、世界にはこんなことも、あるんだぞ!」なんて物語が存在していたらいいなと思います。


  • 松川_iさま コメントありがとうございます!

    私は元々は中国史が好きで、それから世界各国の歴史に興味を持ちました。
    なので、すっと入ってきたり
    通ずるものがあるというか、
    かつ
    ああ、そこからご自身にあるものと融合されてそうだなぁと印象をウケました。
    ものすごくうれしいというお言葉を聞けて私もうれしいです。

    物凄く先になるというのも私に響きます。
    私も物凄く先になるけど、というものが多くあり、伏線を置くのも好きなもので、
    そこ言葉を発してる心情がシンクロする様です。

    ペンネームでもそうですが、ペルーの言い方一つとってみても、考えている所なんかも。

    10年以上ですか!
    是非ご自身のペースで続けていける事を願ってます!

    何処から「アラウコの叫び」を知る事になったか、関心を持ったか、その辺りの情報は非常にありがたいです。

    はい、苦労や楽しさ、作り手側の過程やそのかけがえのない時間は、素晴らしいものですよね。

    ですね。アイディアを考えたりするのは楽しいのです。
    ただ、アイディアを物語に落とし込んだりする時や、時系列や歴史的に相違がないかを照らし合わせる時はかなり気合いがいる時があります。
    ただ、上手く整えられた時の高揚感は凄まじいです。

    世界にはこんな事もあるんだ、実際直にもその様な体験をしてきて、その時の心の揺れ動きにも似たような空気を、
    「アラウコの叫び」を通して描けていければと思っています。
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