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安田国家

バンド「たま」の楽曲『ワルツおぼえて』には、ジュテーム橋本こと元メンバー・柳原陽一郎氏のフランス語のかたりが入っている。
それは『エマニュエル夫人』の台詞の一節なのだというのは知っていた。
しかしそれがどんなフランス語で、どういう意味の言葉を発しているのかは知らなかった。

なので調査して某サイトで翻訳してみたら、いかにもAIの仕事らしい微妙な日本語が出てきた。


エマニュエルの心を歌う愛のメロディー
誰が失われた体に心を打ちますか
エマニュエルの心を歌う愛のメロディー
がっかりして心と体を合わせて生きる人


なんだろう、この日本語としては違和感ありありだけど、不思議とそれが妙な世界観として定着する、既視感のある日本語……。

そうだ、アレだ。
ご存知、大泉洋先生が所属する『TEAM NACS』のメンバー、平成の怪物・安田顕さんがHTBドラバラで書いた楽曲『安田国家』の冒頭のアレだ。

ラップともハーフトークン唱法ともつかない歌で珍妙な言語を喋る安田さんの言葉を逆再生すると、しっかり日本語になるという斬新なアイデア。
その曲の原詞が上記のAI翻訳にそっくり。

こういうのもセレンディピティ(気づき)って言うのかしらね?
だとしたらずいぶん安っぽいもんですけど、お買い得価格ならば人生儲けものってものですわね。

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