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生き身は死に身

久しぶりに自主企画にお邪魔した。

ゆあん様主催の『筆致は物語を超えるか【春にさよなら】』
https://kakuyomu.jp/user_events/16817330655320435269

タイトルもお題もあらすじも一緒。
提示されている条件は全て一緒。
そこから如何に個性を出すかという企画でしたが、まぁ皆様レベルが高いったらないですね。脱帽です。

迂闊にもおハイソで上流階級な皆様の社交場へのチケットを手に入れたものの、いざ舞踏会ではくすんだ色合いのドレスでポツンと立つ場違いな灰かぶり(シンデレラ)の気持ちですよ。
12時の鐘が鳴れば、途端に自分は格下で憐れな身だと痛感させられた、惨めな帰り道でございました。


でも、やりがいは大いにありました。
野林緑里様の「ナニカコ」企画でもそうでしたが、ある意味、私は今回もブレなかった。
私は自作キャラでもそうだし、お題系企画でもお借りしたキャラを平然と殺す。
登場人物の死を描くということに、なんとなしに必然というか、駆り立てられる何かを感じざるを得ない。
あ、もちろん殺人とかの犯罪なんかしてません。前科ゼロです。

それは自分が死を人生の避けられない課題として未だ模索し続けている中で、その時その時の自分なりの感情を腑に落としたり(その時を取り繕う意味で)納得した(つもりの)死の側面をテーマに据えているからでしょう。

ある意味、仏教に近いかもしれませんね。
キリスト教も神道も、死後は神と同類、もしくは天上界の者として暮らせるってニュアンスですが。
仏教も死後は極楽浄土で仏の弟子になると唱えているものの、堕落したら地獄に堕ちるとか三悪道に転生するとか、死を迎える先に待つモノが見えない恐怖に抗う現世の人間に唯一、寄り添って励ましていると言えなくもないですね。

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