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羅生門、修羅の門。心は悶々

秋、深まる。


公募勢としては、いったんカクヨムは置いといて次の作品を考えている。
でもサッパリと浮かばない。

うーむ、創作アイデアが枯渇してしまったのだろうか。
ひと頃の情熱と湧き上がる意欲はどこにいったのやら。
秋はアンニュイですな。

パソコンに向かって、いちおうは執筆専用フォルダを開く。
次回作に成り得る作品のプロット達をぼんやりと眺めている。
そうしているうちに時間ばかりが無為に過ぎていく。

これはいかん。もう明日の仕事に備えて、寝ないと。
そんな毎日。


そんなわけでゾンビですよ。創作ゾンビです。
飢えて血走った眼のまま、ネタはないかと徘徊しておるのです。

処女作から今まで、全てを見守っていてくれていた友人たちに、相談をすることにした。
温泉に行って、たらふくご馳走を食べ、しこたま酒を飲みながら。

飢えた創作ゾンビのわたしは、宿に入る前も入った後も徘徊ですよ。
目の前には死屍累々のプロット達。
「この髪を抜いてな、この髪を抜いてな。かずらにしようと思ったのじゃ」
ゾンビのわたしは、プロットの死体から少しでも益になるものを得ようと這い回る。


友人達からは、息絶えた多くのプロット達の中から、いくつか良さそうなものをピックアップしてくれた。
「これなら、画が浮かぶ」
「多少はピンと来るものがある」
という言葉を頼りに、数作品に絞られた。

創作ゾンビのわたしは、大喜びで羅生門を出て行きましたとさ――。


旅を終えた後は、またプロットとにらめっこの日々。
「うーむ」と腕を組んだまま、夜は更けて、これはいかん……の繰り返し。

何も変わってないやんけ。

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