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ランキングと執筆論と、なんやかんや

平素より拙作をお読み頂き、ありがとうございます。


前作に続いて、週間ホラーランキング15位を頂戴しました。

とはいえ、自主企画にお邪魔しての結果ですからね。
このPV数でランキングに載ってしまうのも、なかなか考えさせられるところで。

私の他作品で何の宣伝もしてないラブコメとかは、見るも惨憺たるアレです。
群雄割拠、戦国乱世のジャンルと言えど、
カクヨムだけでなくWEB小説サイト全般、変に一方向にバイアス掛かるんじゃなくて、もう少し他ジャンルも含めて盛り上がってもいいんじゃない?と思ってしまったりもしつつ。


さて。
お借りしたお題で、普段書かないホラーや一人称を書いてみてわかること。

やはり描写の縛りは大きいです。


一人称だし主人公は超能力者でもないので、当然ながら相手の気持ちはわからない。
相手の表情や動きも、キャラの主観で描写せざるを得ない。

それがホラーなら尚更。
オチが途中で明るみになって、つまらない作品にならないよう注意しつつも、
キャラの主観でシナリオを展開させていかないといけない。


「同窓会」は自分の運命を全く理解できていない主人公を、一貫して勘違いさせ続けました。
そこでラストにすべてを知るキャラに告白をさせることで、結論を一気に展開させました。

「理科の初恋」は徐々に倒錯していくキャラの恋心を前面に出し過ぎないようにするには、
対する男の子のセリフや表情を上手く活用するしかない。
それには主人公は(少なくとも自分だけは)マトモに振る舞うかのように書く必要がある。

ただし、どちらの作品も最後まで読んで貰った時に、
「アレが繋がって最後にコレか」
と思わせるように少しずつ違和感を滲ませなければいけない。


一人称の良さを活用しつつも、その制限の中で描写と展開を迫られる。

どちらも、大変勉強になる機会でしたね。


ましてや短編ですから。
数千文字でも、公募の十数万文字でも、同じ創作世界の宇宙ですが、
制限は大きく違うわけで、そこを描き切ることに腐心するのも楽しい機会でした。


しかし、ネタ提供するから続き書いてくださいの企画にお邪魔しているとは言え、
お借りしたキャラを毎回殺してて申し訳ない話です。
改めて野林緑里さまにお詫び申し上げます。


わたしホントはほのぼのラブコメが好きな人間なんですよ、えぇ。

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