今回も投稿した作品のキャッチコピーを記事タイトルにしています。
『小説家きぬやまサトの誕生』
https://kakuyomu.jp/works/16816452221484217753 もともとは「誕生」というテーマの短編コンテストで考えた作品です。
ただしコンテストといっても、私の力量では受賞は無理でしょうから、いつも「お題をいただけるイベント」くらいの感覚で応募しています。特にこのコンテストは、小説投稿サイトで開かれたものではないので、落選すれば選考委員一人が読んでそれっきり。作品が一般公開されることもなく終わるイベントでした。
だから普通ならば、落選した時点で「どこかの小説投稿サイトで個人的に公開しよう」という気持ちになるのですが……。
この作品は少し事情が異なりました。WEB作家の「あるある」ネタを使っているからです。WEB作家の「あるある」ネタなので、カクヨムユーザーの中にも経験しておられる方々がいるでしょう。実際に私も、カクヨムでその一例を拝見したことがあるくらいでした。
そんなものを仮にもコンテストに応募してしまうのはどうかという気もあるのですが、それは「どうせ落ちるから」「一人の選考委員以外には読まれない状況だから」ということで置いておくとして。私が気になる問題は「カクヨムで拝見した話も元ネタに含んでいる」という作品を、カクヨムに投稿して良いか、という点でした。
カクヨムに投稿できないならば他の小説投稿サイトへ投稿すればいいじゃない。そんな「パンがなければ」理論も頭に浮かびましたが、よく考えるまでもなく、それは卑怯な話ですよね。
そこで「確認を取った上で投稿しよう」と思いました。とはいえ「あるある」ネタである以上、同じ経験をしているカクヨムユーザーは大勢おられるでしょうし、その全てを私は知りません。でも少なくとも、私が「カクヨムでも似たような話を見た」と意識している一例に関しては、連絡したところ「投稿しても構わない」と言っていただけたので、こうして公開することが出来ました。
もちろん「あるある」ネタそのままの展開ではありません。小説としてデフォルメした部分もあるので、その辺りは読んでいただければ「実際には、ここまで酷くはならないよね」と思っていただけるのではないか。そう期待しています。