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玉面公主について

 九尾シリーズで登場している玉面公主様について説明します。元ネタは西遊記なのですが、色々と元ネタとの乖離もありますので……

【西遊記での玉面公主】
 孫悟空の義兄・牛魔王の第二夫人として登場。万年狐王の一人娘であったが、数年前に父が他界し身寄りがなくなったため、財産を護るために牛魔王と結婚した。
 牛魔王の正妻・鉄扇公主(羅刹女)については「牛魔王と結婚して空という物、彼女には二年間各種財宝を贈っているのに呼び戻すなんて……!」との事。正妻と第二夫人という事もあり、不仲だった可能性は高い。
 元々孫悟空たちは、火焔山を越えるために焔を消さねばならず、そのためには鉄扇公主の持つ芭蕉扇を借りなければならなかった。牛魔王とは義兄弟の間柄だったのだが、まぁ色々あって大乱闘になってしまったのだ。玉面公主は家来をけしかけて戦闘をサポートしたようだが、とにかく最後は猪八戒に打ち殺されてしまう。
 正体であるという玉面狸はハクビシンないし山猫のような動物の事。渡辺版の西遊記では「山猫の精」と書いてあったような……とはいえ、中国のドラマやゲームキャラとしては、妖狐として描かれる事もある。

【九尾シリーズでの玉面公主】
 原作では種族の判然としなかった玉面公主ですが、九尾シリーズでは完全に妖狐です。両親が万年狐王と金毛九尾(=玉藻御前)なので。もっと言えば純血のアカギツネという設定です。
 金毛九尾の娘であるため、源吾郎君の大伯母に当たります。但し、源吾郎君の祖母とは異父姉妹の関係になる訳ですが……
 既婚者である牛魔王と結婚した等々のくだりは原作と同じですが、芭蕉扇云々の騒動で殺されなかったという所が大きな相違点でしょうか。
 但し、玉面公主が生き延びたという話を散見する事もあり、平岩版西遊記では猪八戒が手心を加えて見逃した、斎藤版ではそもそも芭蕉扇を巡る闘いが牛魔王と孫悟空の一騎打ちで完結していた、という話などですね。
 また、西遊記の二次創作たる後西遊記では、普通に玉面公主が生きていて息子もいるという話になっているようです。

 ああ、玉面公主様の話を書いていただけでかなり長くなりました。本編の玉面公主編も結構長かったんですけどね……(汗)

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