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【また評論】踏み台キャラは書けないみたいっす

 またまた評論ですね。気が向いたら創作論にも書きますが。
 大絶賛連載中・「九尾の末裔~」を書いている最中で、珍しく悪党ポジのキャラが出てきたんですね。主人公の島崎君は彼の行動でピンチにも陥りましたし、まぁ女好き酒好きのクソガキ、もとい悪たれ小僧だったのです。(小悪党かもしれませんが)
 恐らく、今を時めくテンプレ作品であれば、この悪党キャラの少年はド派手に断罪された挙句、直近の展開で惨めな末路を迎える……みたいな感じの踏み台キャラになるのでしょう。
 実際、私も当初彼を登場させたとき、その後にある本命の流れに繋がるための展開にと思い、軽い気持ちで考えておりました。

 タイトルからお察しでしょうが、実際にはこいつは踏み台キャラにはなりませんでした。まぁ不祥事を起こしたという事で相応の処罰・再教育は受けているのですが、ただ単に「何も考えず享楽に耽るだけのキャラ」ではないという描写になったのです。(彼の保護者が庇いだてするシーンとか、その最たるものでしょう)
 それでもって主人公のライバルキャラに昇格しました。

 書いていて薄々気付いたのですが、私は結構登場させるキャラに思い入れを持つ傾向にあるらしいのです。それで、敵対するキャラであってもないがしろに出来ないのだなと思うのですね。
 別作品では外道展開を書いてデッドエンドとかも嬉々として書いている事を思うと矛盾してるんですがね。人間って不思議ですね!

4件のコメント

  • 僕なんかが言って良いのかわかりませんが、それ、わかります。
    キャラクターって書けば書くほど自分の子供のようなもので、愛着が湧いてしまうんですよね。
    最初から設定上、途中退場することが決まっていなければ、ついつい活躍の場を与えたくなってしまいます。
  • まめいえ様
     いつもマメにありがとうございます。
     確かにキャラクターって書けば書くほど愛着がわきますよね。私個人としましては、敵キャラや脇役であっても主人公の知らぬ人生(妖怪が多いですが)があり、それゆえのドラマとかがアレコレあるのだろうなと思うのです。
     そう思うとないがしろに出来ないし、活躍させたいし主人公に絡ませたいと思うのです。
     というか、最初の戦闘シーンとか相手の妖狐君の方が主人公っぽい感じでした(笑)
  • ライバルに昇格、ですか。斑猫様の創作論の中でライバルのメリットの様な回があって、私は作者と読者の思い入れの違いを少しした覚えがございます。
    悪キャラは、キッチリ殺られないと読者がもやもやすると思いますし、変な、言ってみればエキセントリックなライバルは余程作り込まないと、読者は納得出来ないと思うのです。(当て外れな事を書いているかもしれません)

    まだ読む方が全然追い付いていないのです。先の話なんだなと思いつつ。ゆっくり読みすすめています。
  • 一縷様
     コメントありがとうございます。
     書き殴り的なところにお越しいただいてありがとうございます。悪キャラと申しましても乱痴気騒ぎをする程度でして、洒落にならない程凶悪……といった感じでもないですね。仰る通り、悪の度合い次第ではキッチリ殺られないと、という場面はあると思います。
     ホラー方面の外道展開は、調子に乗って我欲に溺れる奴が後々地獄に叩き込まれる感じが多いですね。拙作の先の話ですと、件の小悪党君は更生可能な感じだったので処刑されませんでした(笑)

     ちなみに九尾の末裔、読んでくださってるとの事で有難い所です。
     該当のキャラは第二部後半に登場します。
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