またまた評論ですね。気が向いたら創作論にも書きますが。
大絶賛連載中・「九尾の末裔~」を書いている最中で、珍しく悪党ポジのキャラが出てきたんですね。主人公の島崎君は彼の行動でピンチにも陥りましたし、まぁ女好き酒好きのクソガキ、もとい悪たれ小僧だったのです。(小悪党かもしれませんが)
恐らく、今を時めくテンプレ作品であれば、この悪党キャラの少年はド派手に断罪された挙句、直近の展開で惨めな末路を迎える……みたいな感じの踏み台キャラになるのでしょう。
実際、私も当初彼を登場させたとき、その後にある本命の流れに繋がるための展開にと思い、軽い気持ちで考えておりました。
タイトルからお察しでしょうが、実際にはこいつは踏み台キャラにはなりませんでした。まぁ不祥事を起こしたという事で相応の処罰・再教育は受けているのですが、ただ単に「何も考えず享楽に耽るだけのキャラ」ではないという描写になったのです。(彼の保護者が庇いだてするシーンとか、その最たるものでしょう)
それでもって主人公のライバルキャラに昇格しました。
書いていて薄々気付いたのですが、私は結構登場させるキャラに思い入れを持つ傾向にあるらしいのです。それで、敵対するキャラであってもないがしろに出来ないのだなと思うのですね。
別作品では外道展開を書いてデッドエンドとかも嬉々として書いている事を思うと矛盾してるんですがね。人間って不思議ですね!