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成り上がり・「最強を目指す」系の作品で何でモヤっとしていたか

 斑猫です。
 ウェブ小説を調べるべく巡回している時に、「最強を目指す」とか主人公が成り上がるというお話を見てモヤモヤしていた時期があったんですね。最序盤で修行シーンがおためごかしに挿入されていて、その後はほぼほぼ最強、みたいなお話に対してです。

 少し前にそのモヤモヤの正体が判りました。
 恐らくは、成り上がり系の作品に対して私が予想する物と他の読者/作者が予想する物が食い違っているからだと思うのです。
 私は成り上がり系の話を読む/書くにあたり、主人公が直面する試練とか、艱難辛苦の末の成長とか、それをかなり重視するんですね。最強になって無双するとかは割と二の次だったりします。
 一方多くの読者は、むしろ強くなっていく過程よりも、強くなった後、無双できる状態の方にこそ興味を持っているのではないかと思うのです。そうでなければ、最序盤で強くなってしまう「成り上がり系」があそこまで多い事の説明が付きませんからね。

 そういう意味でも、拙作「九尾の末裔シリーズ」はテンプレ作品とはかけ離れているというお話でした。

3件のコメント

  • なるほど、いたく腑に落ちる理由ですね!(≧∇≦)b
    私もまた、斑猫さんの認識に近いために。モヤッとするだろうな……。
    と思われ、それは至極当然のことですよな!?(^_^;)
  • 風千さん
     コメントありがとうございます! 実はこの内容、後日創作論にアップする予定です。何といいますか、ノートに書くのって気楽なのでついやっちゃうんですよ。

    見地話様
     私も長らくモヤモヤの正体が判らなかったのですが、創作論仲間の方とやり取りしている時にはっと気づいたのです。
     初めからチートと銘打たれた作品だとあんまり気にならないんですが、成り上がって努力すると言いつつそれが見えないと肩透かしを食らった気分になるんですね。
     そんなわけで、拙作の主人公はじわじわと成長するという事です。
  • 黒羽様
     おはようございます。確かにPVの凹凸が妙な感じになっている事はありますね。連載物の場合、恐らくは気になったタイトルの話を読んでいるんだろうなと思われます。「無双」「最強」がある回だけそれって確実にその線が濃厚ですね。
    ……ワシも九尾シリーズのエピソードタイトルに「最強」って何度か入れてみますわ。
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