斑猫です。
ウェブ小説を調べるべく巡回している時に、「最強を目指す」とか主人公が成り上がるというお話を見てモヤモヤしていた時期があったんですね。最序盤で修行シーンがおためごかしに挿入されていて、その後はほぼほぼ最強、みたいなお話に対してです。
少し前にそのモヤモヤの正体が判りました。
恐らくは、成り上がり系の作品に対して私が予想する物と他の読者/作者が予想する物が食い違っているからだと思うのです。
私は成り上がり系の話を読む/書くにあたり、主人公が直面する試練とか、艱難辛苦の末の成長とか、それをかなり重視するんですね。最強になって無双するとかは割と二の次だったりします。
一方多くの読者は、むしろ強くなっていく過程よりも、強くなった後、無双できる状態の方にこそ興味を持っているのではないかと思うのです。そうでなければ、最序盤で強くなってしまう「成り上がり系」があそこまで多い事の説明が付きませんからね。
そういう意味でも、拙作「九尾の末裔シリーズ」はテンプレ作品とはかけ離れているというお話でした。