もう二月も過ぎようとしていますが、今年もどうぞよろしくお願いします。
今年に入って最初の小説「だからニゲラは涙を食べた」を公開しました。1万文字以下の短編です。
未熟さゆえに短編のつもりがつい長く書いてしまっていた晴見が、やっと短編を書けるようになりました。コツ……のようなものを掴んだかもしれない。いや、たまたまかもしれない。
植物にしろ動物にしろ無生物にしろ、人間ではないものを主人公にするのは書きやすいなあと気づきました。潜ればいいので。
リアリティと演出の割合は悩みどころです。リアリティを重視するとあれもこれもと足したくなって長くなる。でもこの作品に長さは要らないので、舌足らずな場面でも良しとしました。どうかなあ、もっと良い書き方があったかな。
作中の時代は大正七年、このすこしあとにスペイン風邪(インフルエンザ)が日本でも猛威を振るいます。そのときにマスクが普及したそうです。
なんてタイムリーな……と思いましたが本作の内容とは関係なかった。予防は手洗いが第一だそうなので、心掛けてます。
実は去年から長編の準備に取り掛かっておりまして。
すぐに書けると高を括っていたら、
「見くびるんじゃねえ、あれとかこれとかそれとか放置して書けると思うなよ」
と作品のほうから叱られてしまいまして。
ええ、ええ、実際には使わないだろうという設定も最初から用意していないのとあるのとでは書きやすさが全然ちがいますので、創作ノートと向き合っています。
公開はいつになることやら……と考えていたら「完結の快感」が恋しくなりまして。前作の「ランランとシャオゴウ」もそうだったのですが、「とにかく何か完結させたい!」ということで短編を書きました。
ということで今年は短編作品をいくつか書いていこうと思ってます。同時に、ほかの作家さんが書いた小説へのレビューも継続していこうと思います。
亀の歩みですが足は止めません。
人に見られていてもいなくても、止まりませんよ。