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記憶の底の彼ら(ヴァルツ)

久しぶりの投稿です。
1年半ぐらい沈黙してたということに気づいてびっくりしてます。
ずっと元気でした。
それはそれはもう元気に、資料という名の海を泳いでました。

新作の『ヴァルツ~白黒妖精と放浪の錠前師~』

これを書くために調べることが多岐に渡って、泳いでいるうちに別の海域へと迷い込むこともありました。楽しい時間でした。

その間、エッセイを書いてみたり、近況ノートを書いてみたりもしてたんですが、公開する気にはならず手元に残す、なんてこともありました。

金子みすゞの詩に『みえない星』というのがあります。
私は昔からこの詩にとても共感してまして。
特に最後の部分。

「お供の多い王様の、ひとりの好きなたましいと、みんなに見られた踊り子の、かくれていたいたましいと。」

こんな気分になってました。王様とか踊り子みたいに目立ったことなんてないはずですけど、さらにさらに、ひっそりしていたかった。
今もこの気持ちはありますけど、それよりもう、なんかこう、動きたくなって。

てことで、ヴァルツです。
昔、もう何年前になるのかな、10年ぐらい前?
NHKの番組で見たんですよ。放浪する職人、現代のヴァルツについて。
中世からずっと続いてるなんてすごいなあと感動したんです。
それからずっと忘れてたんですけど、ふと思い出して。気になって。
調べてるうちにキャラクターが脳内で挨拶してくれたので、そうなったらもう書くしかないっていう。

16世紀初頭のドイツが舞台なので、時はルネサンス、大航海時代。
過去作の『カリブの時の島』とも時代がかぶってます。

更新はゆっくりペースになると思います。

エッセイも公開してますが、こちらは気ままに書き散らかしているだけのものです。衝動的な公開だったので、そのうち非公開にするかもしれません。いちおう続けるつもりでいますが。

沈黙している期間でもカクヨムを遠ざけてたわけではないので。
立ち寄ってくれた新規の読者さまが、公開中の作品すべてに目を通して星をつけてくれたこと、リアルタイムで気づいていました。
嬉しかった。感謝してます。

初めましての方も、お久しぶりの方も、
今後ともどうぞよしなに。

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