先日『鬼太郎誕生 ゲゲゲの謎』を見てきました。
はまっている友人に誘われてようやく、です( ̄▽ ̄)
鬼太郎はメインキャラクターを知っているくらいで見たことはありません。(ここだけの話、ゲ謎ではなくゲ夏と勘違いしていたくらいです)
そんな自分でも、一喜一憂し、心拍数は最初から最後まで上がったままという時間を過ごしました。鬼太郎をまったく知らない人でも楽しめる作品です。
ただ前提知識として、昭和の、特に終戦前後の知識があれば、もっと深く楽しむことができたんじゃないかと思いました。
たとえば、血液銀行。
ご存知ですか?自分は「変な名前の銀行だなぁ」と思いました( ̄∇ ̄)
完全創作の、実在組織と絶対被らない名前にしたと思ったんですよね。
でも過去に実在していました。存在を知っていれば、ちらっと写った階段に座り込む人々が血を売りに来たのだと分かります。(これもまた病院だと思ってました)
さらに戦時中の知識があれば、水木(主人公)の従軍時代の立場が分かったのでは?と感じます。
下っ端なのだろう程度だったので、日本がどれほど追い詰められていて、戦地にある情報はどの程度だったのかが分かればな、と。
水木の心情や行動原理を、より深く理解できたのではないかと悔やまれます。
後で聞いた話ですが、本作は厳しめの尺の制限があったそうです。そのためか、とても考察しがいのある作品だと思います。
作品を楽しむために必要最小限の情報だけを残し、ぎりぎりまで削った感じがあり、ああでもない、こうでもないと考えるのが好きな人には確実に刺さる作品です。
また、エンドロールを見ながら、そこも本編に入れてくれ!と初めて思った作品でもありました。ここもまた後日談を想像しちゃう人には刺さる部分です(´艸`*)
話が少々それた感じがしますが、兎に角おもしろかったよ、と。
そして1から10まで説明してくれる作品ではないため、知識量によって映画、特に水木への解釈が変わりそうな作品だな、と言いたいです。
何度も観に行く人がいるのも納得の映画でした。