どうもこんにちは。気づけば活字を眺めているのっとんです。
先週のノートで『どのジャンルでも読みたい時期、タイミングってあると思う』と書いたのですが、自分にとってはエッセイがまさにそうでした。
自分は、エッセイを読むのが好きです。
他にはない体験談も日常の一コマも、著者のフィルターを通した世界を覗く楽しさがあります。自分には無い視点を知ることで、考え方やものの見方がガラッと変わることも楽しさの一つです。
ただ幼い頃の自分はそうではありませんでした。
「エッセイ=悲しいもの」というイメージがあったんです。
これは学校で習う、教科書に載っているようなエッセイの傾向が理由だと思います。
学習という側面がある為、どうしても学びを得られやすい著者の苦労話や辛い時代の経験談などに偏りがちで、さっくり楽しく読めるものが少なかった印象があります。児童書(フィクション)に悲しい話が少ないというのも理由にありそうです。
フィクションはあくまでもフィクション。辛い話だとしても嘘の話。対してエッセイは現実の話であり、実際にその辛い経験をした人がいる、ということが当時の私にはどうしても耐えられなかったのです。
それがいつしか、はっきりとした”きっかけ”は分かりませんが、エッセイにも楽しい話があると気付いたんです。もしかしたら、SNSという短いエッセイの集まりも一役買っているのかもしれません。
カクヨムでは日々、新作のエッセイが投稿されています。ほとんどが一話完結の、短編に該当する作品で隙間時間によく読んでいます。今ではエッセイのほうがフィクションよりも読んでいるくらいです。
今、苦手意識を持っているジャンルも、完全に排除するのではなく、折に触れて少しだけ読んでみるのもありだなぁ、と思います。そしてある日ふと「そういえばこのジャンルよく読むようになったな」と振り返るんですね。
もちろん、年齢や経験を重ねて受け付けなくなるジャンルもあっていいと思います。
そんな時にただ範囲が減って行くのではなく、減った分の半分でも新しいものを受け入れられたらいいなと思います。