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棲み分けって大事

 どうも、こんにちは。
 先日見たTwitter小説でのことです。

 ツリーに続きがある投稿形式で、単純に設定がおもしろくて読み始めました。ジャンルは逆行モノ、悪役令嬢モノでもありますが、男主人公視点で物語は進みます。

 順調に読み進め、10個ほどツリーを進んだところ、全体では半分ちょっとくらいでしょうか。なんとなく話の方向性が変わってきたことに気づきました。

 あれ、これ・・・・・・BがLしてないか!?

 冒頭にそんな雰囲気は感じられなかったし、なによりタグも付いていませんでした。
 驚きつつも読み進めると、終わりに作者様からの驚かせてしまったことへの謝罪と、タグが付いていました。(おそらく指摘があったんだと思います)

 いや、もったいない!
 自分はBLを好んで読むタイプです。実際この作品もかなり楽しく読みました。
 BLと気づいたシーンも、本来であれば、ついに! とにやにやする場面です。一番の山場です。展開も設定も流行をおさえつつスパイスが効いています。

 なにより上手いんですよ文章が!
 だからこそ、だからこそもったいない。BLだと思わず読んだ人はびっくりするし、苦手な人なら横転レベルだと思います。しかも・・・・・・R18。該当すると思う。

 たぶんこのジャンルを読みたい人って、ある程度お決まりの流れを楽しみたい、って人が多いと思うんです。少なくとも自分はそのタイプです。お決まりの中に垣間見る独自性が楽しい。

 それが展開どころかジャンルが違いました、というのは厳しいなぁと思いまして。
 読みたい作品(ジャンル)と違ったな、このジャンルは急にこんなことしてくるんだ、というジャンルに対するマイナスな感情が生まれそうと感じたんです。

 作品自体の良し悪しではなく、こういった・・・・・・なんて言うんでしょう。ファンが暴走しているジャンルとか、作者のクセが強いとか、ちょっともやっとする体験? とでも言いましょうか。
 そういった積み重ねで「あまり触れたことがないけど、なんとなく苦手」なジャンルが生まれるのかなぁ、と改めて考える体験でした。

 ただ、どのジャンルでも読みたい時期、タイミングってあると思うんです。嫌いだと思ってたとしても、偶然触れる機会があったりするじゃないですか。
 だからこそ棲み分けって大事だなと。自分も創作する人間として、タグ付けは気をつけなければと肝に銘じてこの話はおしまいとします。

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