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トンボ相

 秋篠宮家 悠仁さまのトンボ相の記事を読んだ。記事に対するコメントも。

 記事の内容は、悠仁さまが共同執筆にてトンボ相についての論文を発表したというものだった。好きなことに対して、論文が書けるレベルで突き詰められるというのは素晴らしいことだと思う。

 読んだ場所が悪かったのもあって、記事に対するコメントは酷いものだった。この中の何人が肩を並べるくらい熱中するものを持っているのだろうと嘆息する。
 その中で目に留まったものがある。「そもそもトンボ相を知っているのか」「6才から研究とかできるのか」というものだ。要は自分で書いてないだろう、と言いたいらしい。
 記事によると調査機関は2012~2022年。2006年生まれの悠仁さまは6才から調査を行っていたことになる。たしかに一人では難しいだろう。しかし、本当に「無理」なのだろうか。

 恥ずかしながら「トンボ相」という言葉を知らなかったので検索してみた。

 トンボ相とは、特定の範囲内(国、県、自然公園など)に生息するトンボ全種のリストで、個体数は不問とされる。他にトンボ群集というものがあり、こちらは個体数まで調べる必要があるらしい。
 要は調査範囲・期間内に、そのトンボの種が「いるか」「いないか」を記録したもの、ということだ。であれば調査自体は6才からでも可能ではないだろうか。
 実際、今回の論文でも、調査個所の環境の詳細(水、植物、日照など)、トンボの種別の分布、考察といった形でまとめられていた。(気になる人は読んでみてほしい)

 ただ、トンボ相。誰でも片手間でできる簡単な調査かと言えばそうでもないようだ。
 生息するトンボの全種類を調べる為、総当たりの脳筋プレイが必要らしい。今回は調査期間も11年に及び、年毎の記録がある為、相当の根気と時間が必要だろうと思う。好きでもなければできない作業だろう。
 幼少期よりすぐ近くに自然があり、好きなトンボについて調べることができる環境にあった。
 場所については、ドラえもんに出てくる空き地や裏山が、たまたま赤坂御用地だった、という考え方はいささか強引だろうか。
 知識は、子ども(特に幼子)の好きな分野に対する記憶力、行動力は時に大人を凌駕するものだ。周知の事実だと思っていたが、知らない人は博士ちゃんという番組を見てほしい。

 共同執筆とあるように、おひとりですべて行われたわけではない。(そもそも研究ってひとりでするものか?)しかし、この論文を悠仁さまが書いていないなんて私には到底思えない。

 つらつらと書いてしまったが、めちゃくちゃな理論で非難している大人たち(だと思う)にドン引きしてしまったので、気持ちの整理としてここに残したいと思う。

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