枕川　冬手

たった1000文字強の、短いお話。 それでも、喫茶店の雰囲気や「彼」の心情がしっかり描写されています。雨の日の喫茶店は勿論、コーヒーの香り、緩やかな「雨だれ」のピアノまで、鮮明にイ…続きを読む

読了後、吐いた一息が重い。 それは他でもなく、この作品の世界に引き込まれた証拠なのだと思います。 果たしてこの結末がハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか。 きっと、そんな安易な…続きを読む

序盤を読んでいて、「あぁ……自分もやったなぁ……」と昔の事を思い出し、冷や汗が出ました。 近頃のスマホ社会の中で、ありふれたハプニングから始まる物語です。 現代人なら誰もが共感で…続きを読む

本当にその景色を見ているかのような、繊細な情景描写。 茹る夏の暑さも海風に靡く髪も、しっかり瞼の裏に浮かびました。 人物の一挙一動から伝わってくる心情が、題名のレモネードの通り、甘…続きを読む

一話分にしては長めの文字数なのに、文章のリズムが途切れないからスラスラと読み進めることができました。 自己の在り方に葛藤を持つ主人公の心情が、小さな動作や言動の一つ一つで繊細に表現…続きを読む