物語の構成から余韻まで、ひたすら美しい短編。

この手紙を受け取った祖父は、何を想い、何故大切に日記へとしまっていたのか。

ただただ美しい短編でした。
手紙自体は勿論、読み手である「私」が主観になった場面まで、構成がめちゃくちゃ巧い。
短い文章の中で、読者を物語の世界へと引き込んできます。
一度読み終わっても、「祖父」と送り主の過去を想像しながら、もう一度最初から読んでしまう。長く余韻が残る作品です。