最近、と言っても、ここ六ヶ月以上もだが、ある大学院生に電子顕微鏡の使い方を教えている。彼の両親はアルゼンチンからの移民で、父親は祖国では医者だったが、米国へ移民してからは、アルコールが体に及ぼす影響の研究者である。息子の方は、米国生まれの米国市民だ。
しかし、普通の院生なら3ヶ月以内(日本人の学生なら一ヶ月)で終了してしまうところが、彼は2倍かかってしまった。これは、彼の南米(ラテン系)のリラックスした性格のせいなんだろうか?それとも、三人兄弟の未子で、甘やかされて育ったからか?
やる気があるのかどうかわからないの、ちょっとほったらかしにしておいたら、ようやく自分から積極的に訓練を乞うようになった。それでも、買って読めと言ったてある教科書は買っていない。日本だったら、教官がブチ切れて、やる気があるのか!と怒鳴りつけているような学生だ。確かに、私の下にいた助手は、やる気のない学生の顔をたたいたこともあった。(東工大出身者は熱血です。)
昨日、彼がアルゼンチン系のレストランがこの街にオープンしたと妻に告げたので、もう昨夜、妻は、宅配で注文した。食べ物などの話はよくするが、科学的な話はそんないしない。やはり、アルゼンチンの料理は、草原(パンパス)で育った牛肉らしい。パスタやサラダもあるが、肉らしい。エンパナダなる、肉まんのような餃子のような、色々な具を生地で包んで焼いたものも有名らしい。これは、南米各国で、サッカー以外に喧嘩になる話題らしい。別の友人がコロンビア出身で、彼は自分が作るエンパナだが最高だと言う。ちなみに、妻も、自分も作れるとか言って参入してくる。私にはどうでもいい話で、ラーメン食いたいと心の中では思っていた。
アルゼンチン系二世、これからは、装置を壊さずに頑張ってほしい。