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新作『初枝おばあちゃんのお話』を投稿しました。

 皆様こんばんは。佐倉伸哉です。

 先程、新作『初枝おばあちゃんのお話』を投稿しました。『KAC2022 ~カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2022~』エントリー作品(5回目お題:88歳)になります。

 お題を見て、どういう話を書こうか……と考えていた時、戦争体験にまつわる話にしようとふと思い浮かびました。
 私の祖父母も戦争経験者で、小さい時には戦時中の話を聞いていたのですが、スッポリ抜けています。ただ、戦争の悲惨さや辛さ、大変さなどはしっかりと根幹として持っている(つもり)です。
 そんな私でも、戦時中のエピソードとして覚えていたのが、今作の作中でも触れていた『富山大空襲』の時のお話です。私が以前まで所属していたボランティア先の大先輩も大先輩、所属団体の立ち上げ当時から活動をされておられた方から聞いた話を、今回の作品の肝として使わせて頂きました。
 金沢は空襲を受けない全国的にも珍しい街でしたが(戦後、二回目の国体開催地が石川県になったのも、空襲を受けなかった影響が大きい……と言われている)、富山も福井も空襲を受けました。
 その方曰く「山の向こう、富山の方角が夜にも関わらず真っ赤に染まっていた」という話ですが……想像しただけでも恐ろしい話だと思います。
 世界情勢的にも合致しているかなと思い、題材としてはかなり重たいとは考えましたが、戦争の悲惨さなどを後世に伝える為にも、敢えて採用した……次第です。

 少しでも、戦争は多くの人を不幸にさせる愚かな事だという事だと分かって頂けたら、作者冥利に尽きます。

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