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新作『穢祓清雨 -穢レ祓イ清ム雨-』を投稿しました!

 皆様こんばんは。佐倉伸哉です。
 2024年も残すところあと3日となりました。私は食料品を中心に買い物を済ませ、元旦まで外出せずに済む準備を整えました。あとは初詣までのんびり引き篭もり生活に入ります。……これでいいのか、いい歳した大人が。

 先月29日からカクヨムコンテスト10が始まりましたね! 書く方・読む方それぞれ楽しんでおられるかと思います。
 私は――渾身作と送り出した『信忠 ~“奇妙”と呼ばれた男~』は未だ1万PVに届かず(あと40弱というところまで来てますが、ここ数日PV10台と大失速)、☆も1回(☆3)しか増えず。これはまだマシな方で、『夢の浮橋を渡った先』に至ってはこの1ヶ月の間PVが一切付いておりません! ……コンテスト応募作なのに読まれないって、存在意義自体を否定されているようなものなんですが。

 さて、そんな悲しい事は置いといて。……マジで目を逸らさないとやってらんないです。
 本日『穢祓清雨 -穢レ祓イ清ム雨-』を投稿致しました。タイトルは「わいふつせいう」と読みます。なんかありそうな四字熟語ではありますが、完全な造語です。当初はこの四文字だけでしたが、読者様に作品のイメージが付きにくいのでは? と思い、漢文方式にしてみました。余談ながら、レ点とか入れれるなら入れてみたかったです。
 ここからは毎回恒例となっております、後書きをば……。

 この作品のプロットに関しましては、元々『夢の浮橋を渡った先』や『希死念慮と死神』に登場するキャラクター“ラク”を主人公にした作品を書いて少し経った後には大まかに組み上がっておりました。実際、少なくとも3回はこの話を書こうとチャレンジしたのですが、自分の中で「なんか違うなぁ……」という感じで筆が止まってしまい、以降15年以上放置されておりました。
 そんなプロットが掘り起こされたキッカケは、やはり『夢の浮橋を渡った先』で「S(少し)F(不思議)作品を書く」モードのスイッチが入ったのが大きかったです。どうにかこのプロットを物語に出来ないか……と思案していましたところ、『いきなり“夢を叶える権利”を貰ってしまったけれど、どうすればいいの? ―虹の袂に待ち人あり― 』に登場させたキャラを助手にする案が浮上。これで一気に筋が固まり、ストーリーが仕上がった次第です。
 本作のキャラ名については、かなり紆余曲折がありました。主人公の名前を連想させるワードを色々な言語へ変換した結果“ルネ”という本名が決まり、フランス語を中心に仮初名をあーだこーだと模索。色々検討した結果、『魔女』を意味する“ソルシエール”の略である“シエ(慈恵)”に決まりました。ところが……元原稿を書いている内、カタカナ表記の“シエ”が漢字の“江”にどうしても見えてしまい、「じゃあ“コウ”にするか!」と変更になりました。ラクやフロウもそうですが、キャラ名については響きと言いますか韻と言いますか「音が嵌まるか」に重きを置いております。ラクに関しても「楽」「LUCK(英語で“幸運”)」を連想させる点から定着しましたし。そして、『いきなり(以下略)』のキャラ名がイマイチ納得がいってなかったのもあり、本作を書くに当たり改名させました。本作の為だけに『いきなり(以下略)』を修正した程です。他3名と違い日本語から連想させるワードがありませんが、この名前がピッタリ合ってるなと手応えはあります。
 この作品を書くキッカケになったのは、ポルノグラフィティの『シスター』というシングルに収録されております『天気職人』という曲を聴いた事でした。タイトルもそうですが歌詞も素敵で、「私もこういう感じの作品が書きたい」と思ったのが根幹にあります。因みに……『シスター』は2004年発売、私がポルノグラフィティのファンになったのはこの翌年発売の『ネオメロドラマティック/ROLL』からとは言え、約20年以上も昔ですか……(遠い目)。
 元々はコウ一人のみで構成される物語でしたが、フェリスやモブ男性を登場させる事でコウという人物像をより分かりやすく・軸を持たせる事で過去乗り越えられなかった壁の突破に成功しました。ややフェリスの存在感が薄かったり逆にしつこかったりするかも……とは思いましたが、これがベターだと信じたいです。無事に書き上げて陽の目を見せられた事にホッとしております。
 今回は“前編・後編”ではなく“水端・本流”と話タイトルを捻りました。“水端”は水の始まりを意味する語、“本流”は川など水の流れの本体を意味する語と、水にまつわる単語で揃えたかった意図がございます。……こういうちょっとしたこだわりは結構ある方だと自覚してます。
 さて、気になる方もいらっしゃるかと思いますが、前作『夢の浮橋を渡った先』と同じS(少し)F(不思議)作品ながら、カクヨムコン10【短編】ではエントリー部門が異なります。前作は“現代ドラマ・ホラー・文芸短編(作品:現代ドラマ)”、本作は“ファンタジー短編(ジャンル:現代ファンタジー)”となっております。話の方向性がちょっと違うのもありますが、一番の理由は――共倒れを避ける為です。『夢の浮橋を渡った先』のPVがカクヨムコン開催以降一切増えてないのもあり、ジャンルを別にして少しでも読者選考を突破する可能性を探りたいリスクヘッジであります! ……なお、現時点で本作のPVは3。前途多難、幸先悪し……。

 もう、あとは野となれ山となれ精神で待つしかないですね!(開き直り
 少しでも皆様のお目に触れて、少しでも良い数字が出ることを、切に祈っております。

 佐倉伸哉

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