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新作『夢の浮橋を渡った先』を投稿しました!

 皆様こんばんは。佐倉伸哉です。
 先週後半から「来週は一気に寒くなる」と天気予報で盛んにアナウンスされ、今日初めてライトダウンを羽織りました。まぁ、11月中旬なので着ていてもおかしくないのですが、今年は温かい日が続きましたので寒暖差が身に沁みます……。

 さて、本日17時投稿分を持ちまして、『夢の浮橋を渡った先』が完結しました。
 毎回恒例となっております後書きをば……。

 毎年開催されているKACを除き、ここ数年ずーっと歴史小説ばかり書いております。『信忠』執筆後も歴史小説三作品を新人賞へ応募、私には珍しくテーマを持たせたシリーズ物なのですが……流石に四作品目になると同じ時代ばかり書いている飽きと執筆相性が悪いのか筆がなかなか進まず。いっそ気分転換に「外来語・現代語縛りを解いた作品を書きたい!」という突発的な意欲が湧きまして。
 そうした中、いつも毎週末通っている喫茶店にて「あれ、これって外国語に訳すとどういう読みになるんだ?」と衝動的に思いつき、スマホであれこれ調べていましたところ……かれこれ15年以上手付かずで後回しにしていた作品に欠けていたピースがバチッと嵌まりまして。
 以上2点の偶然から勢いのままに書き上げた――それが当作品になります。

 先述しました通り、この作品の構想は15年以上前に「こういう感じの話を書きたい」とぼんやりながら筋が出来上がっていました。それでも作品化に至らなかったのは、“失意のどん底にある未亡人に「亡くなった亭主と会わせてあげる」と囁くキャラ”がポッカリと空いたまま埋まらなかったからです。
 今回こうして物語に昇華した最大の要因は“トード(フロウ)”の存在でした。死神自体はKAC2021で書いた『希死念慮と死神』で登場こそしていましたが、名前が自分の中で納得がいかず忘却の彼方へ追いやられていました。それが俄かに掘り起こされたのが、「外国語で“死神”ってどう読むんだろうか?」と浮かび、ドイツ語の読みが空いたピースにピッタリ嵌まって「じゃあ、ずっと後回しにしていたあの話を書こう!」となった訳です。あとはトードのキャラの詳細を詰め、『希死念慮と死神』作中の名前やキャラクター描写を修正し、満を持して執筆・完成に至った次第です。
 手助けする善人かと思いきや、本性は俗世にどっぷり浸かった死神。関西弁・喫煙でガラリと印象を変える二面性は『希死念慮と死神』でも書きましたが、敢えて深掘りしました。そして、『希死念慮と死神』だけでなくKAC2023の『不眠症気味の私と、真夜中に現れる不思議な人』にも登場した“ラク”ですが――やーっと、『カクヨム』で本当の姿について明かす事が出来ました。サラッとした感じになりましたが。元々は大学時代にラクを主人公とするS(少し)F(不思議)作品を書いており、「自分の中で一番お気に入りのオリジナルキャラは誰か?」と問われたら真っ先にラクを挙げるくらい思い入れのあるキャラクターです。もし興味を持たれた方がいらっしゃいましたら私が運営するサイト『海の見える高台の家』の“ラク・シリーズ”をご覧になって下さい。まだ文章の形式も分からず勢いだけで書いていたので読み辛かったり稚拙な表現があったりすること、予めご了承下さい。

 覚悟はしてましたが、まぁPVが伸びないこと。現時点でPV9。私自身ジャンルもタグも「何に該当するの?」という手探りレベルで、投稿時点のタグは半分ネタ半分本気で率直な思いを綴らせて頂きました。現在は僭越ながら「純文学」タグを付けました。烏滸がましいとは重々承知しておりますが、エンタメ性のある「大衆小説」では絶対にない! の一点でこういう判断に至りました。不適当なら取り下げますが、代わりのタグを教えて下さい。マジで。
 当作品につきましては今月29日より開催されますカクヨムコン10(短編部門)へエントリー致します。本当は元原稿時点でもう少し文量があったのですが、1万字に収まる見込みがあった事から微調整を重ねて書き上げました。……それでも9千9百後半とかなりギリギリでしたが。完成直後は9900文字ピッタリでなんか縁起がいいと思ってましたが、思い返す内に「あの場面、もう少し丁寧に描写した方がいい」等々の閃きがあり、なんとか1万字未満に抑えたのが実情なんですけれど……。“現代ドラマ・文芸・ホラー部門”か“エンタメ総合部門”か未だに判別つきかねておりますが、恐らくは前者ではなかろうかと個人的には思っております。多分、恐らく、うん。“ファンタジー”では絶対にないとは分かっておりますが……これファンタジー判定されたらどうしようか。
 もしかしたら、もう一作品カクヨムコン10短編部門で同じ系統の作品を投稿するかも知れません。書き上げた勢いが残っているのか私の中のスイッチがそっち方面で振り切っているのか、大学時代から何度もチャレンジしながら執筆断念した作品の突破口を見つけた作品があります。
 読者選考は……厳しいかなぁ。投稿開始時点から数字が伸びてませんし。本当にお願いです、読んで下さい。

 取り敢えず、頑張って二つ目の作品を書いていこうと思います。

 佐倉伸哉

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