皆様、おはようございます。佐倉伸哉です。
新作『トラットリア・ガット・ビアンカ ~カポクオーカのお試しスコッチエッグ~』を投稿しました。2月15日より開催されております、『料理研究家リュウジ×角川食堂×カクヨム グルメ小説コンテスト』エントリー作品となります。
コンテスト開催が告知された当初、“石川県民なら誰でも知っている〇〇鍋を東京で一人暮らしをしている石川県の人が再現した〇〇風△△”にしようと思っていました。しかし、〇〇の部分が商標に該当する事に気付き、止む無くボツにしました……。
それで、新しくプロットを組まなければならないとなり、浮かんだのが今回の作品になります。金沢生まれ金沢育ちのアドバンテージを存分に活かし、食べ物の美味しさと人情、それに金沢の魅力を味わえる作品にしようと思い立ちました。
筋自体は前々から「いつか書きたいな」と温めていた“金沢の喫茶店を舞台にした小説”を踏襲しております。こちらは目印となる某公共放送局が移転に伴い廃止され、題材として参考にしていた喫茶店自体も数年前に店は閉められ駐車場になり、執筆継続は困難に……。今回、“東京から金沢へ一人暮らしを始めることになった新大学1年生”という設定を引っ張り、舞台を尾張町から観光地であるひがし茶屋街へ変更し、こうして皆様の目にお披露目する事となりました。
私自身『ゆきうさぎのお品書き』『ホテル猫番館』両シリーズや『うしろむき夕食店』など、ご飯屋さんなどを舞台にそこで関わる人にスポットを当てたライト文芸が好きで、それをイメージして書きました。猫に導かれるシーンなんかは特に……。今回の作品は読みやすさを意識して1話1000文字~2000文字を目安にしようと思っていましたが、実際は約2000文字~3000文字と想定よりオーバーしてしまいました。文章を短くまとめるのが今後の課題、でしょうか。
ひがし茶屋街を舞台にしたのは、徒歩15分以内の生活圏内だからです。……徒歩30分圏内なら金沢駅も片町も入りますが。
作中で良い点だけでなく悪い点も入れたのは、作中でも触れましたが元々ひがし茶屋街の近隣周辺が住宅街だった事を皆様に知ってほしかったからです。近年、急速に観光地化が進み、地元住民には住み辛い町になっている現状があります。
あと、観光客もマナーが悪い人はホントに悪いです。排雪溝にタバコの吸い殻をポイ捨てするのは序の口、食べ歩き・歩きタバコ、駐車場内のアイドリング、細い道なのに広がってノロノロと歩く、車が来ているのに無視して歩く人、一番唖然としたのは古い町屋(一般の民家)の玄関で堂々と記念写真するカップル。商売やっている人には金を落としてくれるお客かも知れませんが、地元住民からすれば落とすのはゴミと迷惑でメリット一切ありません。マナー守って観光するなら何も文句は言いませんが、近年はホントにヒドイです……。
愚痴ってしまいました。すみません。
スコッチエッグについては、私が読んでいるマンガ『舞妓さんちのまかないさん』の作中で登場して、すごく美味しそうだったので採用しました。我が家では揚げ物を一切作らないので、こういう料理がある事すらマンガを読むまでは知りませんでした。
料理の描写については読者様にも分かるように努めましたが、上手く伝わってくれれば……と思っております。
反響があれば、次回作も検討はしています。それ含めて、かなり気合を入れて書いたのですが……2日前の夜から公開して、完結した段階でPVたったの1。……願わくば続編を書きたいなという下心があったからの仕打ちなんですかね、これは。
そんな訳で、沢山の人に読んで頂ければ、続編を書こうと思います!
長くなってしまい、申し訳ありません。
今後とも、どうぞよろしくお願い致します。