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KAC2021完走しました!

 皆様こんばんは。佐倉伸哉です。
 遅ればせながら、KAC2021(カクヨム・アニバーサリー・チャンピオンシップ 2021)に参加しました。全10回、完走したことをここでご報告させて頂きます。
 前回との違いは、お題の数は倍、今回からお題の発表日が月・水・金となり、金曜日は月曜日正午までと期間が少し長くなりました。どちらかと言えば瞬発力で書くタイプではないので、今回は腕試しのようにチャレンジしてみました。
 遅ればせながら、10作品のあとがきを……。

①休日に、ゆったりとしたコーヒータイムを(1回目お題:おうち時間)
 お題を見た瞬間に、自分の体験を元に書こうと思いつきました。
 何の捻りもない、休日にコーヒーを淹れて飲むだけのお話です。……今日現在でPVは1から増えませんが、それも致し方なしかと。現代ドラマジャンルはやっぱり闇ですね。

②掴め、功名。虎よ、羽ばたけ。(2回目お題:走る)
 前回のKAC2020で大谷吉継が美濃大返しで奮闘するお話を書いたので、今回は加藤清正を題材に書いてみました。
 清正についてwikipediaで調べてみたら「友人が家臣となった」というエピソードがあったので採用してみました。タイトルも何となくテンポを意識してみました。
 歴史系はこだわりと言いますか、力が入る為に文章量も多く時間も掛かってしまうのですが、PVも☆も頂けて個人的に満足な出来となりました。♡も一番多く頂けて、本当に嬉しい限りです。

③勘ピューター・武蔵(3回目お題:直観)
 そもそも“直感”と“直観”の違いがよく分からなかったので、双方の違いを調べてから物語をどうしようか考えました。作品冒頭に私なりの解釈を載せたのも、読者様にこういう違いがある事を知ってもらいたいと思ってのことです。
 ……で、違いが分かった上でどうしようかと悩んだ末に、野球を絡めた小説にしてみました。身体的衰えはあるものの、経験と勘を頼りに老獪な配球術で抑える……というスタイルにしてみました。
 主人公の名前は完全にネタに走りました。それから、登場人物も武蔵に関連する人物の名前を当てています。
 野球物も歴史物と同様に、どうしても思い入れがある為に長く時間が掛かるものとなりました。今日現在で一番PVが多いのはちょっと意外でしたが。

④消えたショートケーキ(4回目お題:「ホラー」 or 「ミステリー」)
 ホラーはマジで無理なので、実質一択でした。ホントにダメな人もいるのだから運営様には配慮して頂きたかった……。
 警察物である『信念』を書いた経験もありますが、4000文字という制限がある中で本格的なミステリーを書くと絶対に収まらない……考えた結果、“誰も死なない、一滴の血も流れない”なんちゃってミステリーにすることにしました。
 なんちゃってなので文体もラノベを意識して軽めに、主人公はちょっとアホっぽく、妹はツッコミとキャラも付けてみました。学生を題材にしたラノベって唐変木な男と出来るキャラの妹という組み合わせが何故か多いですよね。
 本当に久しぶりにレビューも頂戴して、本当に嬉しかったです。やっぱりこういう軽い感じの話は需要があるのですね。

⑤スマホ不起動症候群(5回目お題:スマホ)
 スマホがある日突然使えなくなったら……というお話。前回の『四年で一つ、歳を重ねる』と似たようなテイストに。
 よくよく考えたら、こういう感じの映画があったなーと書いていて思いました。ありきたりというか取っ付きにくい話だった為か、PVは伸び悩みましたが致し方なし。予想より多くて少しホッとしたくらいです。

⑥傍流ジャンルで、今日も一人足掻く(6回目お題:私と読者と仲間たち)
 お題を見た瞬間、頭を抱えてしまいました……このお題でどうやって物語を作れと。大体の場合はお題を見て「こんな話を書こう」と思い浮かぶのですが、このお題に関しては全く湧かず……他の方々はどうされておられるかチェックすると、エッセイでチャレンジされている方が複数見られたので、私もその流れに乗っかりました。
 端的に、日ごろ思っている事を書かせて頂きました。

⑦21回目の喧嘩(7回目お題:21回目)
 お題を見た瞬間、高校生のラブコメ系ラノベを連想しました。俗に言う“喧嘩するほど仲がいい”なお話です。
 分かりやすいイチャラブを目指して書いてみましたが……どうでしょうかねぇ。

⑧“攻めの三左”、参る!(8回目お題:尊い)
 『尊い』というお題を見た時、ネットスラングの意味というより本来の意味で書こうと思いました。そういう方向で考えた結果、尊い死をテーマに森可成を主人公とした話にしました。
 石山本願寺参戦で京ががら空きの状況で、森可成が身を挺して朝倉・浅井の連合軍を足止めしたことが後々に効いてきたことから、こういう話はテーマに合う……と判断しました。
 主家筋の信治に対して「一緒に死んで下さい」と言った流れは、元々のプロットにはありませんでした。そういった意味では、作者のイメージからはみ出した感じになり、個人的には良い感触を得ました。

⑨一人飯の流儀(9回目お題:ソロ〇〇)
 金曜日のお題は二週続けて難しいお題が出ていたのですが、今回は比較的イメージが湧きやすい話で助かりました。
 ソロ〇〇→一人飯! と連想して、こういう話にしました。話自体は『孤独のグルメ』を意識して書いてみました。
 今回は実際に私の体験を基に書いています。舞台は私の地元、お店もメニューも実際にあるものです。私のtwitterにその時の写真があるので、ご参考にどうぞ。
 但し、お店に許可を取った訳ではありませんのでお店を探すとか迷惑をかけるような行為は絶対にやめて下さい。お店の外観や特徴などは分からないようにぼかしたのもその為です。
 本当は別のお店に行こうと思っていましたが、駐車スペースの関係で今回のお店にしました。食べている時もドラマ版の『孤独のグルメ』で井之頭五郎を演じる松重さんの気持ちで食べていました。
 ……書いていて分かったのですが、美味しい料理を美味しく書くって、凄く難しいですね。

⑩希死念慮と死神(10回目お題:ゴール)
 1・9回目も実体験を基に書いていますが、今回も実体験を基に作品を書きました。死神のオストは出てきていませんが、作中の設定や思った事・考えた事はある程度自分の体験を採用しています。それも直近のリアルな感じを、文字にしています。書き上げたのがかなりの深夜だった為、今回初めて予約投稿を使いました。
 オストは私がとある3種類の頭文字を繋げて名前にしました。最初は漠然としたイメージでしたが、書いていく内にオストのイメージが『鬼灯の冷徹』に出てくる檎(ごん)に近付いていきました。外見は似ていますけど中身は全然違う感じになりましたが。
 そして、特筆すべきは、個人的に思い入れのある“ラク”を登場させる事が出来た点。この“ラク”というキャラクターは私が小説を書き始めてから一番思い入れのあるキャラで、今回のKAC2021でこういう感じの作品になったら是非とも書きたい! と秘かに思っていました。10年以上のブランクはありましたが、再登板させる事が出来て個人的に満足しています。ラクのお話を読みたいと思われた方は、私のサイトの方に作品がありますので、是非読んでみて下さい。……10年以上前の作品なので多少お見苦しい点があるかも知れないで申し訳ないです。

 少しでも興味を持ちましたら、是非読んでみて下さい。10作中一つだけまだPVがついてない作品があるのは地味に辛いです……。

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