• に登録
  • 現代ドラマ
  • 創作論・評論

自主企画「筆致は物語を超えるか」 フレーズ品評会

自主企画「筆致は物語を超えるか」用途掲示板、フレーズ品評会会場です。ここは同企画にご参加頂いた方で「フレーズ評価OK」されている作品が対象です。

他作者様作品を読んでいる最中、「この描写は素晴らしいな……」と感じた部分を、コピペしてご報告頂ければと思います。

記述ルールは、下記の通り。
・作者名
・>(切り出したい描写)
・ポイントをツイート

例えば私の作品があったとして、「ときとしてそれは、言葉を超越して理解へと集束する」という部分が良かったとして、

・ゆあん
・>ときとしてそれは、言葉を超越して理解へと集束する
・大人っぽい事を言いたいけど中二病に収まっている感じが等身大で良い

という感じです。
よろしくお願いします。

■「筆致は物語を超えるか」自主企画URL
https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887207130

■「明日の黒板」タグURL
https://kakuyomu.jp/tags/%E6%98%8E%E6%97%A5%E3%81%AE%E9%BB%92%E6%9D%BF
・募集期間終了後に同企画参加状態を確認する為のタグです。一度リンクをクリックし、自身の作品が一覧に表示されているかをご確認下さい。

■「フレーズ評価OK」タグURL
https://kakuyomu.jp/tags/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%BA%E8%A9%95%E4%BE%A1OK
・投稿した「明日の黒板」のフレーズを、同企画参加者に抜き出し評価してもらう為のリンクです。品評会に参加するには、タグかあらすじに「フレーズ評価OK」の文言が必要で、企画者はタグを推奨します。
・上記URLに自身の作品を表示させるには、タグ欄に「フレーズ評価OK」を入力して下さい。英字の文字種別判断がある為、確実に表示させるには「」内をコピペして適応して頂くことを強く推奨します。

88件のコメント

  • ※「フレーズ評価OK」のタグを確認してなかったので、編集しました。

    湊波さん
    >まるで、自分の中の見てはいけないものを覗いているかのような。
    ・黒板をクローズアップしたこの描写が良かったです。ここで春子の言葉が過るのも素敵でした。

    毛糸さん
    >澄み渡る空の遥か上に、大きな鳥が飛んでいた。春の風を纏った鋼鉄の鳥が、白い尾を引きながら空の向こうへと羽ばたいていく。
    ・よくある比喩ですが、この文章の流れは上手いと思いました。まさに春子が飛び立って行くよう。

    達見ゆうさん
    >どんな技を繰り出してくるのか、寂しさの中にも俺はゾクゾクと……いや、ワクワクする気持ちが芽生えていた。
    ・ラストの一文。最後までキャラ付けされた明るい終わり方で気持ちが良かったです。
  • 奈月沙耶様

    いつも積極的に企画にご参加頂きましてありがとうございます!
    ところでなのですが、奈月様は三作応募頂いているので、活動報告のページで、一挙三作紹介などしてもよろしいでしょうか?
    同じ作者でもこれだけ違う!というアピールになるかと思いまして!
  •  いえいえ。なんかすごく盛り上がってて、かつ皆さん活発なのでついて行くのが大変です⤵ なんかもう、端っこにぶら下がってる感じですが……。最後の総括が大変でしょうがゆあんさま、頑張ってください。(私だったらこんなん、まとめようがないですよ。すごいですよ)

     もう、この企画に捧げた作品ですので、お好きに料理なさってくださいませ~。
  • 蜜柑桜さん

    <開け放した窓から風が吹き込み、白いカーテンが教室の机の上に舞い上がった。桜の花が咲き誇る間に見える青い空。

     その中を一筋の白い線を後ろに引きながら、ボーイング787が通って行く。


    (コメント)
    春子からのメッセージを受けてのこの描写で、ビジュアル的な視界の開け方と、夏男の心の開放というか盛り上がりがシンクロします。
    走り出す夏男が見える。
    BGMがあればここがサビ。
    曲は「全力少年」がいいな。
  • ・奈月沙耶さん
    >窓から差した光が白々とその慎ましい丁寧な字をぼやけさせる。
    ・慎ましい字との表現があるため、最後の一文がより力づくよく感じられる。

    ・密柑桜さん
    >差し込む光が、桜の木の影を作る。今、春子のいたところに。
    >花の影が揺れる教室の床をぼんやりと眺めていた。
    ・心理と風景とが繊細にマッチして作品の美しい世界観を作っている。

    ・ぴおにさん
    >僕は教室で爆死した。
    僕は学校へ向かった。
    僕の破片を拾いに。
    ・この三連続が印象的。淡々としながらもスピード感があって、作品の世界観を決定している。

    ・達見ゆうさん
    >そうだ、俺はハイテンションになってこの全てを受け入れるんだ!
    ・このフレーズのみで夏男の性格がよく表れていて面白い。
  • ぴおにさん
    >他の誰かの破片も落ちているのかもしれない。
    ・いろんな可能性を感じさせる表現で良かったです。

    絵風まりのさん
    >水平線の向こうで待っててあげる
    ・爽やかで未来や希望といったものを強く感じました。

    竹神チエさん
    >だって、運命の相手だからな、春子は。
    ・どうして夏男が春子を好きなのか、皆さん様々に動機付けを凝らしたところだと思うのですが、この一言が全部持って行っちゃってます。

  • ・奈月沙耶さん(1作目)

     心臓が、止まるかと思った。その言葉が、俺とあいつを見えない糸でつないでいるようで。

    ・ここが素晴らしいですね。諦めの気持ちで向かったら黒板にその言葉を見つけて、ポジティブに捉える夏男、という性格が良く出てるなぁと思いました。
     遠く離れても、見えない糸でつながれた関係。あぁ、これぞ青春!



    ・蜜柑桜さん(1作目)

     その中を一筋の白い線を後ろに引きながら、ボーイング787が通って行く。
     気持ち良いほどの空を飛ぶ飛行機。不安だけを抱えた門出は似合わない。

    ・ここすごく爽やかで、とても良いと思います。作中には書かれてませんが、ボーイング787の愛称が〝ドリームライナー〟ってところも、この後の2人を示唆しているようで素晴らしい!


    ・ぴおにさん

    でも、もう明日はないんだ。
    僕らは今日、卒業する。

    ・詩的な文章で書かれた物語ですが、ここで1話が終わるってところに素晴らしいセンスを感じます。
     明日はない。だから今日、告白する。夏生の覚悟を感じるこのフレーズ、いいなぁと思いました。

  • ・竹神チエさん

     いいなぁって俺、笑って。
     春子も「いいでしょう」って、笑った。

    ・2人の関係を端的に表していて、とても好きです。
     加えて言葉のリズムも素敵。
     この前に夏男、告白してフラれてるんですよね。
     それでもこうして笑い合える関係。恋愛とはまた違う、友愛みたいなものを感じられて、とても良いと思いました。


    ・すばるさん

     わからない。
     数学ならどんな難問でも必ず解答があるのに。

    ・とても良い! 短い文章ですが、夏男の悩みが全てここに表されていると思います。数学は「必ず」解答があるけれど、こと恋愛に関しては解答はわからないし、そもそも解がないことも多い。ままならない高校生の悩み。とても良いフレーズだと思いました。


    ・達見ゆうさん

    春子はシャドウボクシングをしながらも淡々と話す。

    ・ここ、笑ってしまいました。端的にクールに、春子のキャラクタが表れていて、かつその姿を想像出来てとてもいいフレーズになってますね。
     こんな春子と友達になってみたいと思わせてくれる、いいフレーズだと思います。
  • 一視信乃さん
    >箱根走れたら付き合ってあげる
    ・「どうせ彼には届かないけど」って思ったからこそ出ちゃった春子の本音がきゅんきゅんで可愛かったです。

    楸白水さん
    >それでも昨夜の数時間の内の間にすれ違うことすら叶わなかった僕らの運命なんてたかが知れている。
    ・ふたりのすれ違いって重要ポイントだと思いつつもクローズアップできずにいたので、上手に差し込んだなって思いました。切ないですけど。
  • 奈月沙耶様
    >その手が時々そわそわと制服のスカートを握り締める。
    ・秀逸な行動描写だと思います。登場人物の何気ないしぐさを表現するのが誰よりも優れているのではないでしょうか。
    自分では、そこまで登場人物をトレースできない。

    >女には棺桶に入るまで秘密にしてることのひとつやふたつやみっつやよっつ、あるものですよ。
    ・死というフワッとした表現を、ハッキリと書き記した箇所。『棺桶に入る』と表記することで、よりそれがリアルに感じる。なのに後に続く言葉で、コミカルに仕上げている。
  • 毛糸様
    >彼女の発したその言葉が、俺の世界から音を消した。景色が次第に色褪せていく。
    ・『音が消える→短時間、色褪せていく→だんだんと』と、春子の言葉で衝撃を受けた夏男の心の動きが、素晴らしく表現できていると思います。

    >大きな一文字が付け加えられていた。
    ・大きいですよね(笑
    どう読むか、どう読ませたいのか、気づかなければ自己満足でしかないギリギリですね。好きです、こういった表現。
  • 皆様、さっそくありがとうございます!

    しかしこうしてフレーズが抜き出されてると、名言集の如くですね。どれも輝いていて美しい。

    私も蜜柑桜様の
    >開け放した窓から風が吹き込み、白いカーテンが教室の机の上に舞い上がった。桜の花が咲き誇る間に見える青い空。
    これ好きです。フレーズもさることながら、差し込みどころが抜群ですよね。

    絵風まりの様
    >水平線の向こうで待っててあげる
    これもやばい。映画のキャッチフレーズのよう。映画なら絶対見に行くレベル。

    ともに、どんな瞬間に生まれたフレーズなんでしょうね? 経緯がきになりますねー!
    (あ、雑談もどんどんしちゃってくださいね!)

  • 薮坂様
    >『やっぱり私も好き、だからいつまでも待っていて』
     『……そう思っていたけれど
      結局、無理だよね
      キミと私の距離は、とてもとても遠いから』
     『でもほんとうに
      私を好きになってくれてありがとう
      キミと一緒だったこと。それは私の青春でした
      さようなら。そして、ありがとう』
    ・よく頑張って考えました。これって、考えようと思って考えられるものなんですかね?
  • お邪魔します。好きなフレーズをお持ちしました。凄く長くなってしまいましたがご容赦を。上から順に、投稿日時が古い順に並んでいます。

    奈月沙耶さん
    > 前を行く春子の背中がぴくんと跳ね上がる。おそるおそるといった様子で後ろを振り返る。ぱちりと目が合う。よし。
    心情や関係性を説明でなく、エピソードで語るのが素敵なお話なのですが、その中でもこの箇所は絵も浮かんできて、ユーモラスさもあって好きです。

    蜜柑桜さん
    > 大丈夫でしょ、が、一人でもいいでしょ、に聞こえることもしばしばあった。春子ならほっといてもいいでしょ、と。
    こういう、今までの見方を改めさせるようなひっかかりとなるフレーズ、好きです。アクセントにもなりますし、感情移入してしまいます。

    ぴおにさん
    > これが僕の卒業のお話。
    お話の流れやスタイルと相まって、凄くいいフレーズだと思います。無理やりにでも断ち切るような表現で、逆にいろいろな余韻が出て。凄いなあ、と思いました。

    竹神チエさん
    > チャラ男。ほんと、チャラ男だわ、お前。
    > あの時、殴ってゴメンな。
    他にもいろいろな個所が好きなのですが、意外性があって、流れと展開が加速していくこの個所が好きです。お前だったのかよ!という驚きと、すげー仲良くなってんじゃんかよ!という楽しい気持ちのまま、一気にラストまで運ばれました。

    すばるさん
    > 春子が描く図形の中で、ぼくが特に好きなのは放物線だ。のびやかな曲線と春子のイメージが重なって、一瞬見とれてしまう。
    数学関連のやり取りが続く中で、ふっと恋愛感情のようなものが出てくる個所で、凄くいいなあと思います。おしゃれです。

    達見ゆうさん
    > 委細承知
    これはもう、キャラクターが一気に好きになるフレーズですよね。凄くインパクトがありました。

    毛糸さん
    > 通学路にある古い文具屋、桜舞い踊る小さな公園、川沿いにある駅のホーム。人気の薄い錆びた踏切、派手な車の並ぶ倉庫、学校につづく登り坂。
    シンプルな景色の羅列ですが、何か急いているような夏男の心情を感じます。不思議とノスタルジックな風景も浮かんできますよね。こういうフレーズ、好きです。

    オレンジ11さん
    > 夏男の腕は力強く、意外と逞しかった。
    サバサバしているような語りの中で、しれっと温度を少し変えて惚気てくるこの箇所が好きです。チッ……となります。笑。

    奈月沙耶さん
    > 「告白でもされるんじゃないか?」
    > めんどくさくてお望みどおり言ってやる。
    おっいいぞ!と思ったフレーズです。笑。この箇所周りの少しの箇所で、説明っぽい説明なしに一気に人間関係や性格まで浮き上がってくるのが凄いです。

    蜜柑桜さん
    > 「なっ夏男のっ…ずっとっ…私がいるからぁぁ…孤独なんて言うなばかぁぁぁぁ」
    > しゃくりあげながら秋菜の目からぼろぼろ涙が溢れている。
    フレーズというか、展開といか。えーそこまで泣くのーという驚きと、ド直球な心情の吐露が印象に残りました。秋菜さん、いい子ですよね。

    奈月沙耶さん
    > こんな優しい子のことをはるちゃんが嫌いなわけがない。
    このお話はすごく好きなのですが、このフレーズの箇所で「あっこれは信頼できる」と思いました。笑。お話に合った、先を読みたくなる雰囲気を産むフレーズだと思います。

    藪坂さん
    > この高校には古くからの言い伝えがある。
    冒頭の一文なのですが、「まじか。読むわ」と思わされました。笑。私が、いわゆる七不思議系というのが好きというのがありますが、冒頭でお話の方向を宣言して期待を産む良いフレーズだと思います。

    > 卒業式の日に、最後に願いを書いたヤツ。そいつの願いが叶うんだ。(というセリフ)
    ルール説明のフレーズなのですが、しれっと違う2人に同じ説明をする事で、友人の性格が浮かび、この後の展開を期待してしまいます。おしゃれだなあ、と思いました。

    一視信乃さん
    > 彼がいなくなり教卓から這い出たわたしも、窓を大きく開け放ち、そこから身を乗り出した。
    動きがあって、絵が浮かんで、心情も汲み取れる良いフレーズだと思います。直前の展開で笑い声を出すのを我慢してたのも効いていて、爽快感があって好きです。

    湊波さん
    > 卒業する自分たちには、明日も、明後日も、ないのだけれど。
    どちらかというと明るいタッチで進んできたお話にくさびを打つように、不穏さを感じる言葉を差し込んでいるこの箇所が好きです。おやっ?と思わされました。

    ゆうすけさん
    > 「えーい!こんなのどっかに飛んでいけー!」
    キャッチフレーズにもなっているこの部分が好きです。「私」のもやもやした心情と、それを乗り越えてやるのさという気持ちを感じました。

    毛糸さん
    > 私は今、どんな顔をしているだろう。きっと酷く醜い顔に違いない。詰め寄る私から逃げるように、夏男が後ずさっているのが何よりの証拠だ。
    怒っているのに、妙に冷静な一面もあって、こいつはやべえぜ、と感じるフレーズでした。顔の醜さをくどくど書かずに怖いと思わせていて、スマートだなあと思います。

    蜜柑桜さん
    > 帰り道にある公園、オーブンから出て一気にしぼんだ出来損ないのスポンジみたいな気分で、俺は虚しく飛んでいく鴉を見ていた。
    実のところ、出来損ないのスポンジが一気にしぼむとか知らないのですが、そうなのかーという感心と、どことなくユーモラスな雰囲気を感じて好きなフレーズです。

    泡沫 希生さん
    > 彼から、名前を呼ばれたのはそれが最初だった。どうやら、名前はちゃんと覚えてくれていたらしい。名字でも嬉しかった。
    > ああ、それだけで十分だ。
    > だって、私はひどい人だから。盗み聞きしたんだから。本当は優しくなんてないから。
    慎ましすぎるだろしっかり!と、一気に「私」を応援する側に周らされた個所です。笑。心情や性格を強く印象付ける素敵なフレーズだと思います。

    絵風まりのさん
    > 「メイクしてるとね、なんか自分に自信が持てるんだよね。だから、メイクはやめないよ」
    春子の好ましいパーソナリティが感じられて好きなフレーズです。苦労してるけど、立ち向かう子なんだな、好き。とコロッと行きました。笑。
  • もうおっしゃっている方もいるかもしれませんが、こちらのコメント欄を敢えて熟読する前にブレのないよう書かせていただきます。

    ・奈月沙耶様
    >何をするでもなくきちんと席に座り、両の手を膝の上に置いている。その手が時々そわそわと制服のスカートを握り締める。

    ・頭の中で想像できる描写に、春子の性格も気持ちも浮き出ていて脱帽でした。
    あと、描写でなくて台詞ですが「飴屋かッ」
    最後のカタカナが、言い方も心情もリアルな男子高生を表していると思いました。

    ・毛糸様 二作目
    >その響きに、私の胸が小さく跳ねる。

    ・第3話、ほぼ全体が肉迫した表現で引き込まれてこっちまでドキドキしてしまったのですが、序盤のここ。一気に引き込まれます。
    そして姉妹の名前の呼び方も個人的に刺さりました。なぜ、片方だけ「姉」が付くのか。個人的感想ですが、ヒロインの影なる気持ちがあるように思えて…

    ・オレンジ11様
    >いたるところに船便用の段ボール箱が積み重なり、リビングの床にはスーツケースが六個、開けっ放しで広げてある。

    ・他にも勿論ありますが、敢えてここを取らせてください。非常に現実的。家の中が浮かんでくるんです。きちんと、春子のいる空間が色を持って。

    ・竹神チエさま
    >うん、家帰って超反省した。
     壁に手をついて、反省って。な?

    ・やられました。この夏男君にこちらが射止められました。可愛い…でも諦めそうにない反省っぽさ(的外れでしたら失礼)が、彼っぽくて。

    ・達見ゆう様
    >この想い、黒板に描いてやる

    ・本文の方も勿論あるのですが、差し支えなければこのご本人の小説リードにある一言を入れさせてください。この一言!夏男の思いの丈が一気に身に迫ります。

    まだ読みきれてない方もいるので、あとから追記するかもしれませんことを、先にお詫び致します。
  • 達見さま
    本文からはこちらが好きです。
    >花を描き終えたら、次は左側の部分に着手だ。島というからには海が美しい所だろう。白い砂浜と青い海をイメージして描き始める。時間が無いから白いチョークと黒板の黒の二色だけで海と砂浜を描き分けるのは意外と難しい。

    この夏男らしい。描くのに夢中になる様子。没頭感が感じられまして。
  • ・毛糸様 (二作目)
    ・>「そうだよ。私は橘……はる姉も橘……」
    ・夏男の問いかけに際し、どちらとも取れるような返しが、良い意味でぞっとします。春奈と春子の境界があいまいになっているのが、一言で伝わるのがたまらないです…!

    ・蜜柑桜様
    ・>人生のビターって、何パーセントだ。
    ・チョコレートとかけてるところが上手い! このセンスほしい! と思わせる締めの一言でした。

    ・すばる様
    ・>カツッという音が頭の中に響く。
    ・たった一文で、春子が黒板に書いている姿が思い出されて、ジンと来ました…。ここに至るまでの描写が上手なので、この一文で、春子の姿を連想できるんだと思います。感服です。
  • しっかり出遅れてしまいましたが、私もPUさせていただきました(コメントの語彙力が低いのは見逃してくださいごめんなさい)

    ・すばる様
    ・><球面上に平行線は引けない。異なる二つの大円は必ず2点で交わる>
     <私たちは地球という球面上に存在している>
    ・この作品を締めくくるに相応しいエレガントなフレーズだと思います。頭の弱い私、唸りました。

    ・達見ゆう様
    ・>「委細承知 世界中の格闘技を極めてくる」
    ・台詞になってしまって誠に申し訳ないのですがここが一番好きです。これをサラッと言ってしまう&本当に極めてきそうな雰囲気まで感じさせるこの台詞。今作の春子の良さが詰まっているなと。そしてそう感じさせるように、一貫されたキャラクター造詣はお見事。可愛い。

    ・湊波様
    ・>深く、濃く、底の知れない色。
    ・前文の黒板に対する描写を強調しているフレーズ(だと思ってます)。特に読点の使い方が上手いなと思います。余韻と溜めでさらに印象深く心に残りました。実に巧み。

    ・蜜柑桜様(三作目)
    ・>春子は俺の方に振り返ると輝く笑顔で話し始めた。
    ・一番注目したいのは、『輝く笑顔』。輝くような、等の表現ではなく、輝く笑顔と言い切っているところが、夏男の目には春子がどんな風に見えているのかというのをしっかりバッチリ教えてくれます。これに限らず今作の至る所に、春子のお菓子への愛と情熱を感じさせる表現や台詞が散りばめられており、生き生きとした春子が目に浮かびます。夢中に語る君が好き〜♪(いっぱい食べる君が好き的な)


    こんな調子ですが、また書き込むと思いますので生暖かい目で見ていただけますと助かります……
  • 吉岡梅様
    >「べっ……別にそんな顔してないし」
    ・夏男に告白された春子の可愛さ全開!「顔、赤くなってますよ~」といじりたくなりました。


    ・湊波様
    > 『君が、幸せに暮らせますように』
      『君も、幸せに暮らせますように』
    ・遠くな離れたお互いの幸せを願う二人。切なさと淋しさが押し寄せ、どうにかしてあげたくなりました。


    ・奈月沙耶様
    >はるちゃんの声がして、わたしは黒板に気付いてちょうだいねーと祈 り続けました。
    ・気づいてちょうだいねーって、ふんわり軽くておばあちゃん超優しい。だからそばにいる夏男も温かい男前に育ったのですね。そして、タイトルの『回想』がこの物語にドンピシャ過ぎて凄いと思いました。


    ・一視信乃様
    >なんで外に叫ぶのか、さっぱりイミがわからない。
    ・ドキドキする場面でも冷静な春子が少しコミカルで、思わずクスッとしてしまいました。私的にツボです。


    ・薮坂様
    >写真の中でも夏男は暑苦しい。成し遂げた感のする笑顔も相まって、 非常に腹が立つ。
    ・二人の写真を見ながら、くしゃくしゃの笑顔の『俺』が浮かびました。男の友情って照れ隠しが多くて可愛いです。


    ・オレンジ11様
    >家がすぐ近くだから。
    ・近いんだから仕方ないでしょ~と、さらりと言う春子ですが、二人の歴史がこの一言に詰まっていそうで、重みを感じました。
  •  奈月です。挙げてもらったフレーズについて、少し雑談をば。


    >窓から差した光が白々とその慎ましい丁寧な字をぼやけさせる。

     この文を挙げて下さる方が多くて嬉しい驚きです。私はお話を締めるのが苦手で、最後の文章にはいつも自信がありません。ここでも、ラストに向かう前に情景描写を入れた方がいいかなーと、あと、これを書いたのは春子だよって強調のために適当に(オイ)入れた文章だったので、ここに反応してくださる皆さんの感性に脱帽です。
     この企画ではみなさんの読み取り方も素晴らしくて。読書をより深く楽しみたいのなら、受け手のアンテナも性能を上げた方が良いんだよなって。常々、読書力の低下ということを憂いていたので、改めてそう感じました。

    >心臓が、止まるかと思った。その言葉が、俺とあいつを見えない糸でつないでいるようで。

     私はキャラにお任せの書き方をします。なのでこの文も、私が考えたのではなく、夏男くんがそう思ってくれた一文です。私はポジティブを匂わせるつもりはなかったのに……。青春ですねえ。

    >前を行く春子の背中がぴくんと跳ね上がる。おそるおそるといった様子で後ろを振り返る。ぱちりと目が合う。よし。

     ここは自分で書いてても面白かったです。ウサギかハムスターなんかを手なずけようとしてるみたいだなっと(笑)
  •  吉岡梅さん
    >「それで、何の用? 同じ電車の、しかも同じ車両の目と鼻の先にいたのに、わざわざ卒業式後に呼び出すほどの用事って、何」
    「好きです」
    「えっ」
    ・私もこの春子の反応、大好きです。あんなに理論武装してツンツンしてたくせにデレてる(笑) ずっきゅんでした。かわいい~。

    えーきちさん
    >Love & Paece
    ・これが物語のすべてを表してると思います。
  • 少し長くなってしまいまして。
    どの作品にもステキなフレーズがありますね。いや、楽しいなぁ。


    ・毛糸さん(1作目)
    >いつもの様な軽口も、吐く息に混ざって逃げていく。たった一言が出てこない。
    ・ここ、夏男の気持ちが良く表れてて良いですね。
     軽口さえ逃げていく。この表現が素敵。好きな人に告白する時の、焦りとか不安とか期待とかが入り混じるような気持ちが手に取るようにわかります。お見事!


    ・楸白水さん
    >声をかけると、彼女はくすりと笑った。
    「見納めにね」
     彼女は桜を見上げたまま、ゆっくりと答えた。
    ・くすりと笑って、このセリフをいう春子。まさに春の申し子ですね、可愛いですこの仕草。最後の春を噛みしめるように、ゆっくりと答えているところも素晴らしい。この情景、目に浮かびます。


    ・オレンジ11さん
    >「……忘れ物って、このこと?」
     「うん」
     夏男は、真っすぐに私の目を見つめた。
    ・ここ! 真っすぐに春子の目を見て言う夏男の男前さ。しびれました。フラれてるのにここで目を見て言う夏男は既に「諦めない」と心に決めたのでしょう、とも読み取れるこの一連のセリフ。素晴らしい!


    ・奈月沙耶さん(2作品)
    >だけどその時の俺が感じたのは、夏男のまっすぐな青さに対する怒りのようなもの、だった。
    ・大人の先生が感じる、青さに対する怒りというのは、なるほどなと共感できました。大人になると、確かに視野が広がるかもしれませんが、あの頃、特に高校生のころの「青さ」に、恥ずかしくなったり腹が立ったり、そして羨ましかったりするのですよね。
     夏男と先生の対比が上手くて、凄いと思いました。


    ・蜜柑桜さん(2作品)
    >「三年間の時間をなんだと思ってるのよ。平気。夏男はいいやつだし」
    ・セリフなのですが、ここ、凄く切なくて良いフレーズですね。秋菜の気持ちを知ってから読むとなおのこと。作中では、夏男へのエールなのですが、秋菜も三年間夏男を見ていたと思うともう切なくて切なくて。いやはや、さすが青春群像劇ですね!
  • 長くなってしまいました。
    私の傾向として、「平易な言葉で印象的な描写がなされている」文章が好きみたいです。


    ・泡沫さん
    >遠くで、トンッという音が聞こえた気がした。
    ・文章にアクセントがついたというか。ひっかかりを作って読者の注意を引く描写だと思いました。
    そして泡沫さんコメントで「実は、ここの「トンッ」という音、いるはずの彼女の存在を表している面もあります。彼女も聞いていて動揺して、音をたててしまったイメージです。」と教えて頂き、読み手が気付いても気付かなくても、物語に膨らみを与える効果があるのではと感じました。


    ・蜜柑桜さん
    >二段組の窓の上側右端の鍵は、予鈴遅刻の輩が本鈴に間に合うよう壊されている。
    ・何気ないところですけれど、こんな細部にまで気を配れるのが見事。


    ・ぴおにさん
    >精神的な傷は目には見えない。
    もし、可視化できたらどうだろうか?
    失恋の傷は深い。
    みんな知らないだけで、もしかしたらザックリ切られてダラダラ流血しながら平気なふりで働いている人もいるかもしれない。
    それなら、今の僕は手足が散り散りになった無惨な姿だ。
    僕は教室で爆死した。
    僕は学校へ向かった。
    僕の破片を拾いに。

    ・すみません、どこか一部抜き出そうと思ったんですけど……途中で切れなかった。内容はもとより、全体の流れ、リズムが見事です。


    ・竹神さん
    >「ごめんなさい」
    「ごめんね?」
    「ごめん」
    「無理」
    「ないから」
    「だから、ねぇって」
    「うぜぇよ」
    「ちっ」

    ・春子のお断り台詞の連続、よく考えついたなと思いますし、どんどん雑になっていくのがお見事。


    ・達見さん
    > まず、黒板の中央からやや右寄りに春子を描く。ケイマン諸島はスマホで検索したらジャマイカのそばみたいだから、溢れる日差しに爽やかな青空をイメージして描く。きっと暑い国だろうから、春子の服はノースリーブに短パンだ。南国っぽいから周りにはハイビスカスを沢山描けばいいだろう。ケイマンにハイビスカスが咲いているのか知らないけど、いいや。

    これは誰かに見せるための絵ではない。黒板への償いと俺の春子への想いをぶつけて昇華させようとしている自己満足の絵だ。

     花を描き終えたら、次は左側の部分に着手だ。島というからには海が美しい所だろう。白い砂浜と青い海をイメージして描き始める。時間が無いから白いチョークと黒板の黒の二色だけで海と砂浜を描き分けるのは意外と難しい。

    さらに青空。黒板の黒をそのまま使うか、マイルールを破ってここだけ青いチョークを使うか。そうやって悩みながら描いていたからか、描き終えて改めて見ると、バランスが悪いことに気が付いた。

    左側の海と砂浜が広すぎて寂しいのだ。やはり時間短縮のためにモノクロにしたのが仇になった。


    ・すみませんこれも長いのですが……。絵を描く描写全体が好きで、切れませんでした。
    ここまで夏男になりきって絵を描く場面を書くとは、驚きです。
    達見さん、もしかして本当に絵を書きながら小説にしたのか? というほど、写実性があるというか、リアリティがあります。
    >ケイマンにハイビスカスが咲いているのか知らないけど、いいや。
    強いて言えば、ここ↑が一番かな。「いいや。」ってすごいなと。


    ・吉岡さん
    >ばね測りに天秤、ビーカー、フラスコ、ガスバーナー。棚の中の実験器具たち。
    ・夜の理科室の描写が、とても美しいと思いました。普通に書いてあるのですけれど、小道具の使い方がうまい。映像が目に浮かびます。

    >「場当たり的で、無計画」、春子に言われた言葉を思い出す。「場当たり的な『好き』はいらない」、言い返せなかった言葉を思い出す。そんな事はない。俺はずっと、ずっと考えていた。言えなかっただけだ。
    ・言葉の並べ方、繰り返しの使い方など絶妙。


    ・絵風さん
    >来てくれて、忘れないでいてくれて、すっぴんの春子で、
    すっぴんの春子。ここに一番、夏男の愛を感じます。


    ・藪坂さん
    >過ぎ去りし日々は美化されるというが、元々が美しい記憶なのだろう。それが時を経て、より一層美化されるのだ。
    俺の達観した性格が良く出ていると思います。「青春」を実にうまく表現しているなとも思います。
  • 雑な感想つきなのですが、羅列します。

    毛糸さん(1作目)
    > 口から溢れ出すそれは、留まるところを知らない。吐く度に身体にのしかかり、まとわりついて離れない。
     その重圧から逃れるように身をよじり、誰にも見られないように腕で顔を覆い目を閉じた。

    ・失恋の哀しさが読んでいて体感できる表現。
    他にも情景と心理を重ねた描写がたくさんあって、作品全体が格
    調高い雰囲気になっている。

    ・ 楸白水 さん
    >僕は声を上げずに泣いた。さようなら、僕の初恋。
     窓の外で飛行機が飛んでいる気がするが、生憎視界は涙で塞がれてよく見えない。海の先を目指しているであろうその音は、どの音よりも遠く聴こえた。
    ・この三行で泣ける。

    ・オレンジ11さん
    >「……忘れ物! 学校に!」
    一瞬、戸惑ったように見えた夏男が、大きな声で言った。
    ・このやりとりで、二人の仲の良さが伝わる。あと夏男の人柄も。

    >夏男、あの日から私のこと好きだったでしょう。
    ちゃんと、わかってたよ。
    もうちょっとでさよならだね。
    寂しいね。
    ・ここは気を付けないとかなり嫌味な女になりそうだが、「寂しいね」と加えることで嫌味さが抜け、切なさが増すようになっている。

    ・えーきちさん
    >ほら、そこ! うるさい!
     浮かれる気持ちもわからんでもないが、最後くらい静かに話を聞け。
    ・語り過ぎないで作品の舞台を表現している。軽快さがいい。

    ・藪坂さん
    >この高校には古くからの言い伝えがある。
    まさに惹かれるフレーズ。

    >夏男はまるで、厳冬期に震える海パン男みたいな顔で言った。
    ・面白くてちゃんとイメージが伝わってくる。主人公の物事をやや俯瞰してみるような性格も垣間見える。
    他にも捻った表現が楽しくてどんどん読み進められる。

    吉岡梅さん
    >俺は、学食でカレーうどんを注文するのと同じように気軽に好きだと言えるタイプではない。

    ・面白い。真面目さも伝わり、なおかつ夏男のユニークな人柄が分かる。

    ・一視信乃さん
    >ドキドキするわたしの前で、ジャージにスリッパの足が止まった。
     だが、その注意は教卓ではなく、黒板に向いているようだ。
     一体何をしてるのか、しばらくそこでじっとしていた男性と思おぼしきその人物は、黒板消しを落としたかと思うと、「うぉーっ!」っと突然雄叫びを上げた。

    ・ワクワクするシーン。夏男の熱すぎる感じがまさに青春。

    ・泡沫希生さん
    >私が図書室で、高い場所にある本を取ろうとして爪先立ちをしていたら、何気なく取ってくれた時もあった。
     あの時は、本当にびっくりした。頼んでもないのにしてくれたから。
     優しい人なんだなって思った。

    ・恋する一瞬がさらりと表現されている。夏男の良さが伝わる。

    ぴおにさん(2作目)
    >言葉だけでも重ねたかった。
    窓から飛行機が見えた。
    桜は、まだ眠っている

    ・切ない想いが凝縮されている表現。大胆なようでいていじらしい春子が浮かび上がってくる。
  • 今回も、長くなりましてすみません。
    素晴らしいフレーズたちに感心して、ついつい筆が止まりませんでした。ふたつにわけます。


    ・えーきちさん
    >お前たちは我慢できる。オレの教え子だからな。
    ・先生らしい一言に痺れました。さらりと生徒を肯定し、自信をつけさせている教師ならではのセリフですね。こんな先生に教わりたかったなと思える素晴らしいフレーズです。


    ・奈月沙耶さん(3作目)
    >そうじゃない、反対なんだよって。だけど子どもの夏男にそんな女心が分かるわけもなく、わたしは考えておりました。
    ・さすがおばあちゃん。高校生になっても、おばあちゃんの人生経験からするとまだまだひよっこ。深い慈しみを感じる素敵なフレーズですね。


    ・吉岡梅さん
    >「ニワトリってのはやっぱり飛べない運命だったんだよ」
    ・ここいいですね。最終的に夏男は、春子に会いに行くと決め、ニワトリとは違うとの対比が素晴らしい。
    >A:はい / YES
    ・やっぱりここ。こういうのは問答無用で好きです、はい。


    ・一視信乃さん
    >泣き顔だけは絶対に、見せたくなかった。
    ・ここ、素晴らしいですね。春子の気持ちがこの一文に凝縮されてる気がします。この前に、「走っている彼が好きだから」「色恋にうつつを抜かす暇があるなら」という文章があるのですが、夏男のことを本当に思っているというのが伝わって、とてもいい! と思います。


    ・湊波さん
    >明日も明後日も続きそうな、この流れ。
     卒業する自分たちには、明日も、明後日も、ないのだけれど。
    ・ここ、泣けますね。本当に楽しかった日々が終わってしまうことを改めて考える一文。きらきらと輝くあの大切な日々、かけがえのない時だったと知るのはいつもそれが終わってから。それを「今」思うことが出来ている彼らは幸せですね。素晴らしいフレーズです。


    ・ゆうすけさん
    >それだけ。
     それだけの仲のはずだった。
    ・この一文は完璧ですね。「はず」を入れただけでもう切なくなってしまいます。それに加えてビスコですよビスコ。「おいしくて、つよくなる」ビスコ。アキの心がつよくなることを切に祈ってしまいます。

  • ゆあんさん、こんにちはー。
    最初のゆあんさんの本文に、黒板企画へのリンクがあったら便利かな? と思いました。
    https://kakuyomu.jp/user_events/1177354054887207130
  • ・ゆうすけさん
    >親友がくれた最後のチャンス――。
    >おそらく、勝ち目のないチャンス――。
    >「やっぱり、春子には勝てないよね」
    ・これらの描写によって、主人公の諦めが納得のいく、とても切ないものになっていると思いました。なんと効果的な書き方だろう、と思いました。
  • ふたつめです。


    ・毛糸さん(2作目)
    >たったそれだけ。たったそれだけなのに、私の心は見事に奪われた。
    ・ここが切なくていいですね。恋ってのはいきなり落ちるものなんですよね。一番奪われるとマズイ相手に心を奪われてしまう。ままならないですよね、だから恋ってのは面白い。唸りました、素晴らしいフレーズです。


    ・蜜柑桜さん(3作目)
    >そして入社三年目にして得たのだ。フランス支社への配属切符を。
    ・さらりと言ってのけてますが、入社3年目でパリへ行くとは、おそらくエリートコース爆進中の夏男くん。しかしきっと、出世そっちのけで「パリ」を目指していたってところが、いかにも夏男らしくていいですね。そしてあのオチにつながる。これにはいい意味で笑ってしまいました(笑


    ・泡沫希生さん
    >私は気づくと、チョークを手にしていた。黄色。
     届かないのなんて、わかってるけど。
    ・ここ、この「黄色」が凄くいいアクセントになってますね。この「黄色」って部分が、いい意味で少し浮いていて余計に印象に残ります。黄色は、前向きな色って意味もあるらしいので、彼女の想いの深さがうかがえてとても良いフレーズと思いました。


    ・ぴおにさん(2作目)
    >桜は、まだ眠っている。
    ・このフレーズに惚れました。眠りはいつか冷めるもの。この桜が目を覚ましたら、この物語はどこへ向かうのか? 勝手に深読みして申し訳ありませんが、このフレーズが「このお話の先」を示唆しているようで素晴らしいと思いました。


    ・絵風まりのさん
    >「だから、凪いでてもいいんだ」
    ・いいですね、このセリフ。海はベタ凪だけど、夏男の胸中は凪いでないって対比がとても素敵です。
    >そう春子の言葉が聞こえたと思ったら、ふっと洗顔料の匂いがして、夏男の身体が優しく締め付けられた。そして、それはすぐにほどけて、教室の扉が閉まる音がした。
    ・もうひとつはコレ。「すぐにほどけて」ってところがまた良い! 想い合ってるのにままならない、きっとそれが青春なのでしょうね。あぁ、素晴らしい。


    ・奈月沙耶さん(4作目)
    >わたしたちは覚えているよ。君たちが残した思いを。
    ・黒板視点という珍しい作品で、全体的にノスタルジックで素晴らしい。とくにここ、いいですね。黒板の文字は、書いたら消される運命ですが、黒板の方はしっかりと覚えてる。この話を読んで、今は遠い母校に、久しぶりに行ってみたくなりました。このフレーズ、天晴れです!


    >雑談
    さらに長くなって申し訳ありません。
    フレーズの美しさって、一体どこから来るのでしょうね。拙作にコメントを頂けて、とても嬉しく感じ、そしてふと思ったのです。
    渾身の一文だ! と自分で思っていた部分を評価して頂けてとても嬉しく思いながら、自分が意図していなかった部分にも評価を頂けて、読む人によって感じ方が違うと当たり前のことを思いました。
    ほんと、文章っておもしろいなぁ。そう考えさせてくれた企画、そして皆さんに出会えて、私は本当に幸せです。
  • 雑談>
    ゆあんさんに本当に感謝申し上げます。
    参加者として、大変楽しく、本当こんな人間が3つも書いてごめんなさいなのですが、中にはチャレンジもできましたし。

    皆様のを読みにいってみて、自分にはこの文体は書けないなぁーって興味深く、ため息の出る素晴らしいもの、いつも拝見している作者さまの筆致、とにかく楽し過ぎて。

    自分のものへの誠意ある御指摘も今後の糧になって嬉し過ぎて。

    皆様に、ゆあんさまにありがとうございます!
  • 薮坂さま

     四作目もさっそく挙げて下さってありがとうございます。
    >わたしたちは覚えているよ。君たちが残した思いを。

     ここの「覚える」という漢字表記ですが、「憶える」の方がいいかなーと修正しました。

    >わたしたちは憶えているよ。君たちが残した思いを。

     どうでしょう??? 細かいことですみません⤵
  • 奈月さま

    横から失礼します。
    そちらの漢字、グッと来ます!
    四作目、こちらも好きです
    > 仕方がないね、いつものことさ。これがわたしの役目だから。行っておいで、次の世界に。そうしてまた、わたしも新しい彼らを迎える。新しい春の度に。

    自由な解釈を認めてくださりありがとうございます。なんだか校舎って全体で1つな気がして(^^) 学び舎って守ってくれるもの、そんな空間に感じます。この文章が特に、自分が守るところから巣立つ子らを見るような。
  • 横から雑談。
    奈月さん。私も「覚える」「憶える」はどちらにするか考えることがあります。変更後の「憶える」のほうが深みが出ますね!
    4作目はついに来た感がすごくて、盛り上がりました。たしかにこの企画、黒板が主役なのですよ。

    参加作品の気に入ったフレーズを拾い集めていて思ったのですが、
    捻りのある面白いものと繊細な風景と心理を重ねた描写に反応する自分がいることに改めて気づきました。
    笑いも繊細な描写もセンスがないと難しいでしょうねぇ。
    特に美しい風景描写に憧れるのですが、自分はワンパターンになってしまいます。

    私は笑いを意識して書くと滑るので、無の状態で書いた方が皆さん、ウケてくれるようです (*'▽')
    逆に言うと自覚ない部分が多いので、笑い成分が枯渇するときが怖いですね…、気づいたら思いっきり外してた時は生暖かい目で迎えて欲しいものです。
  • ご参加の皆様へ

    フレーズ評価の企画名を「フレーズ品評会」に改めました。
    また機能改善として、企画URL、タグURLを貼りました。
    自身の作品が参加状態にあるかどうかは、タグURL先で自身の作品が表示されるかを確認して下さい。タグURLは企画終了後もリンクが有効なので、総評期間中にも機能します。

    雑談や秘話が増えてきて嬉しいです。
    そして改めて近況ページの可能性を感じました。
  • >奈月さん
    メッセージありがとうございます。
    「覚える」と「憶える」、確かに「憶える」の方が良いですね、深みが出てる気がします!
    「憶える」は、追憶とかに使われるように、心にとどめるという意味合いがあるそうですね。対する「覚える」は、覚醒とかに使われるように、頭にとどめる、みたいなニュアンスがあるようです。
    うーん、日本語って素晴らしいですねぇ。


    こんな感じでみなさんと意見交換できるのも、カクヨムならではなのでしょうね。とても楽しいです。じゃんじゃん話しましょう、みなさん!
  •  ありがとうございます。「憶える」が好評のようで(^-^)

     漢字の選択には悩みますね。私が常に迷うのは「わかる」です。「分かる」「解かる」「判る」。迷うならひらがなに統一すれば良いのですけど、それじゃあしっくりこない作品もあって。使用時のニュアンスに合わせて使い分けられれば良いのですが、そこまで明確な使い分けができる訳でもなく、表記のブレにも繋がるので作品によって「わかる」や「分かる」で統一しています。

     どの程度の漢字を使うか自体、悩んでしまいますね。私はルビを振るのが面倒なので読めねーよって思われそうな漢字は使うのをためらいます(いや、これくらい読めるようにしようよって、ぶっちゃけ思いますけど)
     でもそうするとやっぱり薄い気がして。今、公募へ出すのに見直ししてるのですが、結構、漢字に打ち直しています。


    蜜柑桜さま

     いえ、校舎って解釈も素敵だなってほんとに思いました。目からウロコでした。黒板も校舎の一部ですものね。


    竹神さま

     自分に足りないと思うものに惹かれるってことですよね。私は笑いのセンス欲しいですもん。テンポの良いキレキレの文章とか。めっちゃ憧れます。

     狙うとダメってのも分かります。薮坂さんもおっしゃってる「渾身の一文」って作中に入れ込むのが難しかったりしませんか? そこだけ力入って浮いちゃってる感があるとダメージがでかいです。「狙いすぎなんだよ、ばーか」って鼻で笑われそうで(汗)
     なので竹神さんが言うように「無の状態」でさらーっと自然に書けると良いなあと思うのです。
  • 漢字の変換は悩みます。説明を読んでも使い分けが理解出来なくて、適当か平仮名にすることが多いのですよ…… 使いこなせる人はすごいです。

    私は風景などを文字で表現できたらなぁって思いで書くことを始めたのですが、難しくて。気負うばかりで疲れるので、楽な気持ちで書いてみる勝手にコメディになるようです。

    今回の企画も、最初は奈月さんの1作目みたいなのを書こうとしていたのですが……夏男を自由にさせたら猿になってしまいました。チャラ男系イケメンの予定だったのに。

    最近は、読みやすさと無駄を省くこと。あとは硬くならないように丸く書くことを意識しています。キレキレに書こうという意識はなかったので、そうなのか! と意外でした (*^^*)

    あ、あと。
    奈月さんは笑いのセンスあると思いますよ。特に三作目は私の中では「ほのぼのコメディ系」だと受け取っていたので。だって孫におばあちゃんが憑りついて……って、すごい発想!
  • ・水飼戸さま
    > こんばんは。こんなにたくさんの語り部がいる中、僕の話を聞きに来てくれてありがとう。お礼というわけじゃないけど一杯ご馳走するよ。

    ・冒頭のこの一言に恋しそうになりました。ええ、お勧めの一杯を頂けませんか。あなたのそのステキな語り口と共にって笑
    読み手を誘い込む第一文って、重要だと思っています。

    こんな格好いい言葉、書いてみたいんです!イケメンが書けないので!
  • >「わかる」
    わかりますわかります。私も「わかる」にはいつも悩まされてます。仕事ではガチガチに堅くてつまらない文章を書かされてるんですが、そのルールだと「分かる」で統一。でも「分かる」って分割の分じゃん分けてどうすんのとか謎の思いがあって、せめて自由に書ける文章は、と思い「わかる」って漢字を開いて使ってるのですが、これだとたまに平仮名続きで読みにくい時があるんですよねぇ。

    >渾身の一文
    これを入れるのは確かに難しいですね。今回の私の「渾身」は、春子が黒板に書いたメッセージだったのですが、えーきちさんをはじめ何人かの方が評価してくれてよかったと思いつつも、読み返してみると、メッセージ前後の文章のツメが甘くて説明不足だなと感じているところです。難しいですね、ほんと。
    件のメッセージは、それっぽい文節を書き出して並べ替えてようやく出来た、偶然に近い産物でしたけど、作ってて面白かったような気がします。いや、頭足りないので小一時間程かかりましたけど(笑
  • 紅葉さん

    <「私、海外にね。行くの」

    (コメント)
    夏男の告白を受けて、春子の返事です。
    この書き方よ!間!
    前の文章からのイメージもありますが
    この一言に詰まる情報量がすごい。
    春子の全てが出ているように感じました。
    感情や人となり、ビジュアルまでちょっと想像できてしまう。
    ちょっと遠慮がちに、傷つけたくない。本当は好き?でも海外に行く。ちょっと泣きそうかも?優しくて、ふんわりしていて、女の子らしい。
    書き出せるだけでもこれくらいの情報がつまった8文字は、なかなか無いですよ。
  • 一件ずつでごめんなさい。

    竹神チエさん

    <だから、春子が幸せなら、俺も幸せだ。



    「もし、別れたら」

     俺は言ったよな。

     お前に、言ったよな。

    「もし、春子と別れたら」



     ――俺、許さねぇからって。


    (コメント)
    ここが一番の胸熱ポイントでした。
    これも書き方が上手で、セリフと地の文と間の取り方。この部分に夏男がどんなヤツなのかが凝縮されていると思います。
    この文章がなかったら、私は夏男を好きにならなかったかも。
  • 概出でしたらすみません。

    オレンジ11さん

    <夏男は歩きながら、「そうかあ、春子はアメリカに行くのかあ」と五回も呟いた。


    (コメント)
    わかりみが深すぎる笑
    このお茶の濁し方がちょっとオジサンぽいところがまた、夏男のキャラクターを物語っているし、あるあると思わず微笑んでしまう共感性が魅力です。そういうところをさりげなく効果的に使われていて、流石だなぁと思います。
  • 皆さんのコメントが非常に参考になります…!
    どの漢字を使うか問題など、私もよくぶち当たる悩みです…。
    このような議論を交わせる機会もこれまでなかったので、皆さま、そしてゆあん様には感謝してもしきれません。ありがとうございます。

    また、拙作の表現を挙げて頂いて、とても嬉しいです。本当に感謝いたします。
    説明下手なんですが、挙げて頂いた表現について、雑談です。。

    ”まるで、自分の中の見てはいけないものを覗いているかのような。”
    >>この作品を執筆するにあたって、書きたいテーマは2つでした。1つ目は「高校3年生という、大人にも子供にもなりきれない心情を描くこと」。2つ目は「黒板を各シーン(私の作品だと3シーンに分かれるのですが)に挿入して、夏男の心情を映す鏡にすること」です。
     奈月様に挙げて頂いた言葉は、まさに1つ目のテーマを描こうと思って入れた一文でした。普段は明るく振舞う夏男が、黒板を通して自分の中の気持ちに気づく。それは子供のように純粋な春子への恋慕かもしれないし、大人のようにもっとドロドロで汚い欲望かもしれない……と、格好つけてみましたが、夏男くんが実際に何を思ったのかは、皆さんの中の夏男くん像次第、ですかね…(苦笑

    ”深く、濃く、底の知れない色。”
    >>毛糸様に挙げて頂いた言葉は、どちらかというと2つ目のテーマを描くための言葉でした。底抜けに明るい第1シーンを華やかな色で表現した(つもり)だったので、第2シーンでは夏男の隠していた暗い気持ちを何とか強調したくて選んだ一文です。
    ちなみに、この手のフレーズを書くのがすごく好きなんですが…油断すると、こればっかりなってしまうので、そこはまだまだ精進の余地がありますね…。

    ”明日も明後日も続きそうな、この流れ。
     卒業する自分たちには、明日も、明後日も、ないのだけれど。”
    >>この言葉は、吉岡様と藪坂様に挙げて頂きました。
      吉岡様のご指摘の通り、最後の一文は「おや?」と読者の皆様に思って頂きたくていれた一文です。藪坂様の仰る通り、高校生活の終わり、という寂しさを表現したかったのと、後半のシーンが始まりますよ、という合図の意味合いがありました(連載とかだと、この一文で締めて、「次話に続く!」という感じにすることが多いです)。
      ……と、偉そうに書いていますが、この二文自体は「明日も明後日も」という語感で遊びたくて生まれた産物です。実際には明日も明後日もあるのに、高校生としての彼等には明日も明後日もない…この手の矛盾を孕んだ言葉遊びが大好物です。はい。。

    ”『君が、幸せに暮らせますように』
     『君も、幸せに暮らせますように』”
    >>締めの言葉を何にするか、迷いに迷って選んだ言葉だったので、絵風様に挙げて頂いてとても嬉しいです。
      今回の作品では「黒板にはっきりと書いた文字=大人ぶった強がり」だったので、どうすれば大人ぶれるか…悩んでこの言葉に落ち着きました。書いた当初はもう少し捻ろうかとも思ったんですが…今は一周回って、これくらいありきたりでもいいかな、とか、思います。。
  • 〈雑談〉
    失礼します。
    こちらの近況ノート、かなり盛り上がっていて驚きました……。皆さんを見習って私も勉強できればと思っています。
    拙作の描写もいくつか挙げて頂き、本当にありがとうございます!
    ほんの少しですが、現在挙げられている描写についてコメントを。挙げて頂いた順番で。


    〈コメント〉
    > 彼から、名前を呼ばれたのはそれが最初だった。どうやら、名前はちゃんと覚えてくれていたらしい。名字でも嬉しかった。
    > ああ、それだけで十分だ。
    > だって、私はひどい人だから。盗み聞きしたんだから。本当は優しくなんてないから。

    ここは、確かに彼女の性格が如実にあらわれている箇所だと思います。実はというと「この子控えめすぎだな、もっと前向こうぜ」と自分でも書いていて思っていたので(笑)、同じように感じて頂けてよかったです。




    >遠くで、トンッという音が聞こえた気がした。

    ここは、私のコメント返信が引用されているのでさほど言うことはないのですが。
    この一文、入れるかどうか悩んだ覚えがあるので、挙げて頂けて嬉しくなりました。入れてよかったんだなと。




    >私が図書室で、高い場所にある本を取ろうとして爪先立ちをしていたら、何気なく取ってくれた時もあった。
     あの時は、本当にびっくりした。頼んでもないのにしてくれたから。
     優しい人なんだなって思った。

    ここは、最初は書いていなかった部分です。しかし読み返していて、夏男の性格を明確に感じさせる描写がなかったので入れました。
    こういう何気なく優しい人が、私は個人的に好きだったりします(笑)。
    いかに少ない言葉で伝えるのか迷った箇所でもあり「さらりと」と言って下さりよかったです。



    >私は気づくと、チョークを手にしていた。黄色。
     届かないのなんて、わかってるけど。


    「ここのチョーク何色だろう……。黄色だな」と、実はその場で付け足しました。黄色の部分を前の文で入れてもよかったのですが、個人的にこの場所から黄色を動かしては文が崩れる気がしてそのままに。
    結果的にそれでよかったようで安心しました。
    黄色なのは彼女の想いの深さもあり、彼女の夏男のイメージもあるのかなと。輝いて見える黄色。
    注目して下さり嬉しかったです。


    挙げて頂いた全ての箇所に言えるのは、私自身も工夫したり悩んだりして、印象深い箇所だと言うことです。
    やはり読んでいる方にも、何か感じるものがあるのかもしれませんね。
    皆さん、素敵なコメントをありがとうございました!
  • 蜜柑桜さま(三作目)
    >春子は「あっ今日…」と小さく漏らすとみるみるうちに顔を紅潮させる。先ほどまでの笑顔は何処へやら、頰が強張り、瞳がうるっと揺らいだ。
    ・自分の話に夢中になり、相手への配慮が足りなかったことに気付いた瞬間ですよね。高校生の頃って、未熟でこういうことがよくあったな、それで落ち込んだりしたよなってリアルに思い出しました。上手です。
    >負けたのか?ブノワに…。
    ・これ! 何かに夢中な女子に対して、男子が思いがちな疑問ですよね! 「俺より唐揚げが好きなの!?」とか(笑) いや、マジでマジで。コミカルかつ男子の心理をえぐってると思いました。
    >「55パーセントに賭けてみるか…」
    ・カカオのパーセンテージに擬えて賭けに出る夏男くん。こういう計算高い夏男くんはあまりいなかったよなあ、と思いつつ。やはりこの作品ではモチーフのお菓子に比喩を得た表現が随所にみられるのが素晴らしいです。モチーフを使い倒すって大事だなって思いました。
    >人生のビターって、何パーセントだ。
    ・この落ち最高ですね(笑) なるほどラブコメだ。

    毛糸さん(二作目)
    >はる姉だけに向けていたあの顔を私に向けた。たったそれだけ。たったそれだけなのに、私の心は見事に奪われた。それ以来、あの顔をもう一度見たいと思うようになっていた。
    ・これ胸が痛いです。好きな人を見つめる顔は特別で、自分のものでないのに欲しくなってしまう。しかもそれを向けられている相手が……って。こんなん切なさMAXですわ。ずるいですわ。
    >「そんなにはる姉の事が好きなのに、私だって気が付かないんだ?」
    ・これもヤバい。読みながら抉られて涙目になっちゃいました。

    ゆうすけさん
    >親友がくれた最後のチャンス――。
    ・からの
    >「私も好き。これからもずっと」
      春子の字だった。
    ・そりゃないよー。端的に描写された事実であるだけに抉られました。
    >「えーい!こんなのどっかに飛んでいけー!」
    ・「こんなの」って言う強がりにやられた(/_;) アキちゃん、きっと素敵な人と出会えるからね(T_T)
  •  皆さん、漢字で悩まれるのですね。そうですよねえ。的確な使いかたができれば良いのですけど。

     竹神さん、ありがとうございます(*^^*) そうか、「回想」はほのぼのコメディかあ。嬉しいです。あのお話はおばあちゃんのキャラにかなり助けられました。おっしゃるとおり、気負わず無の状態で書くと良いのでしょうね(笑)
     ワタシお猿の夏男クン好きです。でもチャラ男系イケメンの夏男クンも見たかったかも。

     湊波さん。「大人ぶった強がり」なるほどです!
    >『君が、幸せに暮らせますように』『君も、幸せに暮らせますように』
     こんなきれいなコトバ、ふつう出て来ませんものね。そういう心情かと分かると色々納得です。
  • 反省点、種明かしなどです。

    (反省点)
    何作か読んでから書いたので、先行作品と似ている部分が出ました。
    具体的には、寄せ書きが奈月さん(これは他にも先に書いた方がいらっしゃったかも?)、鍵が壊れているのが蜜柑桜さんです。
    アイディアを拝借してしまい、この点、反省です。すみません。


    (種明かし)
    設定は以下で考えました。
    春子: 女子特有のずるさと賢さ、優しさがある。
    夏男: ポジティブでやるときはやるタイプ。
    二人の関係: けっこういい感じ。

    この近況ノートに切り出して頂いたフレーズのほとんどが、どれかに該当します。

    補足として以下。

    >「……忘れ物! 学校に!」
    一瞬、戸惑ったように見えた夏男が、大きな声で言った。

    竹神さんがおっしゃるように、二人の仲の良さや夏男の人柄が感じられますね。それと同時に、読み手によっては他の解釈もできるようにしました。
    ここで夏男が「……」となり、「一瞬、戸惑ったように見えた」のは、「とっさの判断で、春子と学校に行こうと考えたから」という理解もできるようにと、配慮しました。隠れているのは、夏男の思い切りの良さです。


    >いたるところに船便用の段ボール箱が積み重なり、リビングの床にはスーツケースが六個、開けっ放しで広げてある。

    ここは、自分の海外引越の経験で印象的だったことです。実際には船便の発送が先でしたが、積み重なった段ボールが印象的だったので、出国直前に開けっ放しで荷物を詰めたトランクとミックスしました。


    どの作品でも、読み手にいかにして物語の面白さとカタルシスを味わってもらうか、を重要ポイントとしています。
    今回は黒板にメッセージをちょっとずつ書き足すところと、最後のハッピーエンドがそれにあたります。

    そこに至る過程は、できるだけ平易に。
    深く読み込まなくても世界観や伏線を自然に、時には印象的な描写を織り交ぜて伝えられたらいいなと、考えています。
    ここは、ぴおにさんコメントにあった、「わかりみ」ということですかね。

    では、また。
  • コメント頂いた物へ、部分的に少しずつ。皆さまありがとうございます。

    三作目はわたしの趣味全開です。ごめんなさい。料理を書くのが好きです。
    >オーブンから出して萎んだ…スポンジ
    出してから型を空から落とさなかったりすると、スポンジって簡単に萎むんですよね。料理本まで勉強した夏男の知識が悲しい形で現れました。

    >入社三年目でパリ支社

    実はこれ後から、早すぎるでしょ、と自分でも突っ込んだのですが、優秀な人ならアリかな、と笑 春子がいたらバリでもパリでも行くでしょう。

    >人生のビターって…

    この最後の一文を入れるか、入れないで会えるかは結構悩んだので嬉しいです!
  • オレンジ11さま
    アイディア拝借、むしろ参考になれば嬉しいです(^^)
    引っ越し、私も国際引っ越し経験があったので思い出しました。ダンボールいくつになるのか…とごった返した感じ。
  • 楸白水さん

    <僕は声を上げずに泣いた。さようなら、僕の初恋。

     窓の外で飛行機が飛んでいる気がするが、生憎視界は涙で塞がれてよく見えない。海の先を目指しているであろうその音は、どの音よりも遠く聴こえた。

    (コメント)
    この、カッコつけないストレートな表現がぐっときました。
    たぶん、夏男の顔はぐちゃぐちゃで
    唇を噛み締めているであろうと思われますが、真っ直ぐ正面から受け止めてやるという気概が感じられます。
    最後だからなおさら潔く素敵です。
  • 宇部松清さん
    ・フレーズじゃないけど「夏の青、春の桜」ってサブタイトルが素敵でした!
    >長い睫毛だなぁ、と思う。
    >こんなにきちんと畳んだ記憶はないけど。
    ・ちょこちょこ差し込まれる細やかな描写がとても効果的で素敵でした。
  • オレンジ11さま

    >アイディアを拝借してしまい、

     いえいえいえいえ。何を仰いますやら。だって、これってお互いの良かったところを盗む企画ですよね。ね? ゆあんさん。
     それをいったら、ワタシなんか幼馴染設定とか、ふたりのすれ違いにクローズアップとか、既にみなさんからパクりまくってますから!

     真似されたところで自分のがすごいんだって自信を持っていたいものです、はい。
  • <雑談です>

    取り上げて頂いた第一、二作。
    ・第一作ラスト、何人もの方に注目して頂けて嬉しいです。
    ・「二段組の窓…」は自分ではあまり意識していなかったので、こんな細かいところを注意してくださることにこちらが感動しました!
    ・>差し込む光が、桜の木の影を作る。今、春子のいたところに。
    >花の影が揺れる教室の床をぼんやりと眺めていた。
    ・これは場面自体の絵は頭にあるのに、どう文にするか…というところでしたので、取り上げて頂けて嬉しかったです。

    第2作目:
    春夏が結ばれなくても…+皆様のを読み始めて、二人以外を出すのもありなんだ!やりたい!+ハッピーエンド
    =群像劇となり、秋冬がやって来ました。
    結果、主役が…?

    第三者視点を入れている方のを拝読したおかげで、アイディアが湧きました。ありがとうございます。
  • ・ぴおにさま
    二作目
    >私は夏男の気持ちに胡座をかいていたんだ
    この文章が、言葉を知っている方だなぁ、と度肝を抜かれたところでした。
    >言葉だけでも重ねたかった。
    春子の思い、痛いなぁ、自己嫌悪の苦しみ…ひしときます。

    雑談含め、ちょまちょまと追加していかせてください。
  • 奈月沙耶様

    タイトルに着目してくださってありがとうございます!

    人間、言葉に詰まるともう色んなところ見ますよね。自分がそうなだけですけど(笑)あ、この子睫毛長いなぁ、とか、おでこきれいだなぁ、とか。
    マフラー、春子が見たら絶対畳むと思ったんですよ。そして、あの夏男は畳むんでしょうけど、きっとちょっと雑(笑)

    ・奈月沙耶さん
    ・>『どうか私の太陽を奪わないでください』
    ・私はもう最後のこの言葉で胸がぐってなりました。せつなすぎて、もう。この後歌詞の和訳を探して読んで、またぐぅっとなりました。

    ・竹神チエさん
    ・>「ごめんなさい」
      「ごめんね?」
      「ごめん」
      「無理」
      「ないから」
      「だから、ねぇって」
      「うぜぇよ」
      「ちっ」
    ・もうここです。この春子にここでやられました。どうやら私は竹神さんの書く女の子がたまらなく好きみたいです。
    夏男がどんな言葉で、どんなシチュエーションでなんて書かなくても、もう本当にやんなるくらい、舌打ちをさせちゃうくらいに告白したんだなぁっていうのが、全部伝わってきます。
  • おはようございます。好きなフレーズの続きです。

    紅葉さん
    > 「私、海外にね。行くの」
    本来は説明セリフなのですけど、「海外にね。」で切る事で感情が見えてくるようで好きです。

    えーきちさん
    > Love & Paece
    テーマになるフレーズですね。ともすれば陳腐で薄っぺらくなるので、使うのが怖い系の言葉ですが、お話の流れに加え、スペルを間違えたり、繰り返し使うことで、納得感(?)が出て凄いなあと思いました。

    嵯冬真己さん
    > これから先、キュレーターになる春子が、マティスの『海の野獣』を見るたびに、自分を思い出せばいい。そう夏男は願った。
    なんて酷いことを!と思った個所です。笑。やるせなさというか、執着というか、理性では抑えきれない気持ちが感じられて好きです。

    宇部 松清さん
    > どこかに向かう飛行機が、どこかに飛んで行く。アメリカってあっちの方なのか? わかんねぇや、方角とか。
    私もアメリカの方角とかわかんないのですが、夏男のみなぎっている感情の昂ぶりが伝わってきていいなあ、と思います。


    古森史郎さん
    > だけど男友達の連中に春子のことを話すことはできなかった、やぼな女子と見られていたから
    関係性や性格が感じられ好きです。学生っぽいですね。
  • 漢字の問題って、確かに悩みますよね。

    私が悩むことが多いのは、「できる」と、「ない」です。
    「共感出来る」→「共感できる」
    「仕事が出来る」→「仕事ができる」→「仕事がデキる」
    「実現することができない」→「実現することが出来ない」「実現することができ無い」「実現することが出来無い」

    そもそも言葉としてあっているのかどうかという問題の気もしますけれど。
  • 「出来る」悩みます。私の感覚だと「出来高」とか言うくらいだから、物が出来上がる、成果が上がるって意味合いが強いかなあって感覚で、具体的に物事に関する事で「出来る」を使ってたのですが。

     広辞苑を確認すると(ちょうど漢字変換の見直し作業中でPCの横にあるので)
    ・「形をとって現れる」の用法で、生まれる「弟が出来る」、男女が結ばれる「二人は出来たらしい」
    ・「まとまりがついて仕上がる」の用法で、苦労をして人物が練れる「出来た人だ」
    ・能力才能がある「英語が出来る」
    ・可能だ。または権利がある「進級出来る」「保証出来る」
    だそうです。つまり全て「出来る」で良さそうですね(汗)

    「無い」も形容詞の「ない」ならすべて「無い」で良さそうです。
  • 奈月沙耶 様

    お調べ頂いてありがとうございます! お調べ感謝です!
    となると、そこらへんの表示は作者や校閲の判断に任される部分が大きいということですね。

    個人的には、硬めな時は漢字、分の勢いを殺したくないときはひらがな、と使い分けていて、同じ作品の中で統一したことはないのです。
    (というか豆じゃないから出来ないだけで)

    筆致ということで、こういうお悩み相談てきなのもありかも知れませんね!
  • あ、すみません。ゆあんさんが例に挙げられてるのは助詞の「ない」(否定形を表す)なので平仮名でないとダメですよ~。
  •  ですね、迷ったならひらがなで!!
  • 新作 心に残ったフレーズの続きです。
    月白様
    > 春の次に夏が来る事が嬉しかった。
    >冬の次に春が来て、春の次に夏が来る限り忘れる事など出来ない事は、きっと二人とも知っていた。

    爽快な読後感をいただきました。

  • ・ 嵯冬真己 さん
    >とたん、嬉しそうにそこに座ると、両手にあごをのせて、じーっとその絵を観察しはじめたのである。
    ・こういうちょっとした仕草の描写で春子の知的さと、それを見ている夏男の姿が浮かんでくるようで、素晴らしい。

    宇部松清さん
    >「俺、お前のことが好きだ」
     言ってやった、と思った。
    ・言ってやったの部分で、がっつり♡を掴まれる。
    その後の、
    >相当驚いたのだろう。うん、わかる。何なら俺も驚いている。
    も好き。夏男のユニークさが伝わってくる。他にも多々面白ワードあり。癖になるタイプのお話。

    雑談
    渾身のフレーズがゼロだと思っていた自作なので、いくつか挙げていただきまして、感謝、感謝です。もう夏男の勢いのみで終わった話だったので、こうして挙げていただくと、なんだか申し訳ないです。いや、勢いのみだったので(二度言った)。
    漢字表記。
    出来るは悩みどころですね。カタカナもありますから、余計に迷います。表現の幅があるということなんでしょうが、日によって気分が変わるので、ひとつの話で表記がブレないようにするのが面倒です……

  •  ブレブレですよおお⤵
     長編一本見直してると、ブレブレで自分でもびっくりします。(「出来る」話題にしてもらったおかげで、今チェックしてる作品では「できる」に統一することにしました)
     ワードやワープロソフトをお使いなら「検索」「置換」でチェックチェックですね。
     ゆあんさんが仰るように、そこまで拘らなくても良いかもですが。
  • 漢字か仮名かについてですが、私は基本ひらがな派です。

    「できる」は100%ひらがな。
    「すこぶる」とか「けだし」とかは可能な限りひらがな。
    「畢竟」「就中」は微妙。こんな単語あんまり使わないけど、登場人物のセリフとかで出さざるを得ない時はさすがに漢字にするかな。

    あと、拙作のフレーズをご紹介くださった皆様、大変ありがとうございました。大変光栄です。

    やっぱり万能アイテム、ビスコが一番ですよね。
  • おはようございます。だんだんと朝が寒くなってきましたね……(早くも羽毛布団引っ張り出しました)

    こうやってフレーズを取り上げてるだけでも、自分の好みの文章や文体を改めて知る事ができるのかと今更気が付きました。語彙力低い二回目です。失礼致します。

    ・楸白水様
    ・>彼女は大勢の友達に囲まれて笑っているくせに、たまにその輪から自ら抜け出す。綺麗なファンタジーが好きなくせに、我に返るような事を言う。一人で桜の木の下で寛くつろぐ姿は儚い桜の精のようだが、僕と喋りだすと普通の女の子に戻る。
    ・作品内の春子がどんな女の子なのかよく分かるシーンだと思います。あとは、個人的にこの言い回しが好きです(笑)

    ・奈月沙耶様(一作目)
    ・>春子が好きだった。不器用で挙動不審な様子が小動物みたいで可愛かった。大阪のおばちゃんみたいに飴を持ち歩いているのも可愛いと思った。よく通る綺麗な声が好きだった。クラスが離れても俺を覚えてくれていたことが嬉しかった。真剣に絵を描いているときの眼差しが好きだった。笑うと可愛くてもっともっと笑わせたかった。春子の全部が好きだった。
    ・この作品が映像化したら、このシーンは優しい雰囲気のピアノBGMに合わせてワンシーンずつ丁寧に作ってほしい。そう思えるくらい鮮明な映像が飛び込んできました。夏男の想いが胸に染み渡ります。

    ・竹神チエ様
    ・>――で、最初に告ったのは修学旅行のとき。
    結果?
    んなもん、知りたがるなよ。
    「ごめんなさい」
    な?
    えぐるなや。
    ・この一連の流れからの「えぐるなや」はずるいです。笑わずにはいられませんでした。他にも沢山笑わせてもらったのですが、ここが一番攻撃力ありました。これをほぼ勢いで書いていらっしゃると聞いて、驚きました。センスの塊じゃないですか……

    ・宇部 松清様
    ・>『いつもの声でもう一回言ってよ』
    ・もうこの台詞のためにこの作品が作られたのではないかと勘違いしたくなるくらい好きです。ここで語彙力全部持っていかれました。ありがとうございました。


    雑談──圧倒的に時間が足りない……ほぼ見るだけで完全についていけてませんが、こんなに盛り上がっている自主企画に出会ったのは初めてです。そしてとても楽しいです。勇気を出して参加してよかったと心から思います。
    皆様の作品は勿論なのですが、制作秘話なんかを聞かせてもらえるだけでも、参考になる事ばかりで……なんて言えばよいのでしょうか……凄いです(語彙力)

    しっかり皆様の武器を盗んで帰ろうと思います!(勢いだけ)
  • 自作の方で取り上げていただいたのを少し。
    >負けたのか?ブノワに…。
    ・これ! 何かに夢中な女子に対して、男子が思いがちな疑問ですよね! 「俺より唐揚げが好きなの!?」とか(笑) いや、マジでマジで。コミカルかつ男子の心理をえぐってると思いました。

    これ、私女子校だったので全く男子高校生ってわからないので、嬉しい一言でした。そうかー!って。

    後、2作目秋菜を気に入ってくださりありがとうございます。

    好きなフレーズ、
    新川愛弓様
    >どうやら、俺たちは、まわりくどいことをしないと、【愛の告白】も出来ないらしい。

    ・青春ドラマなようで、夏男が自分に気づいて少し大人になる瞬間だなぁって思いました。

    ちょこちょこ書きですみません。

    <雑談>
    漢字、悩みます。歴史小説を好んで読んだせいか、平仮名書きの多い漢字を手書きでも漢字で書くことが多く、注意されたこともあり、意識的に平仮名にすることもしばしば。
    「何故」とか。
    対象年齢や、作風に応じて変えてもいい、と思っています。
    なかなか出来ないのですけれど。

    あとは、登場人物の語りなのか、そうでないのかで区別しないと、とも。これも難しいのですが、人物の語りの場合、その人物の性格や年齢、知識に合わせなきゃって。
  • 雑談
    登場人物によって漢字変換を区別するのはありますね。
    子供の台詞だと平仮名にするなどは意識しています。

    私は長編だとカクヨムで書いたあとワードに貼りつけていって、そのあと全体を見て直した後、カクヨムに貼り直すという便利なんだか二度手間なのか分からない書き方をしているんですが、置換機能も便利なようで使いこなせてません(汗)なぜこれを変換? とか変換してねーやんとか(笑)
    もうちょっとワードを使いこなせるようになりたいと思いつつ、未知の部分が多いです。
  •  セリフの場合、登場人物の性格や知識に合わせるって、私も心掛けてます。こいつはこんな難しい漢字使わないだろうなーとか。子どもの場合とか。カタカナ表記がまさにそうじゃないですか? ニュアンスやノリを出しやすいから、アラサーOLが主人公の一人称ではやたらカタカナ表記を用いてる自分に気がつきました(笑)

     ジャンルによって自然に文体は変わっちゃいます。歴史小説ではどうしても固くなっちゃいます(汗)
     狙う層によって気を配る必要はありますよね。低年齢層向けに書かれる方はルビ振りにも苦労してるみたいですし。
  •  私はワードパッドで執筆してるんですが、実は……「検索」「置換」機能に気付いたのは数日前だったりするのです(*ノωノ)

     大昔使ってたワープロみたいに便利じゃないよなー無料の簡易版だからなー(・д・)チッ っとか思ってたら、ちゃんとそういう機能があったのね……。

     無料で使ってるくせにバカにしてごめんね……ワードパッド。
  •  みなさん、それぞれの考えて書かれてるでしょうから、話題に出すのを迷ったのですが。

     一人称の地の文についてはいかがですか? 私はやっぱり、一人称でもその視点主の性格や知識に合わせて語彙を選ぶ必要があると思っています。
     なのでセリフと同じように、人物と合わない描写があると気になってしまいます……。

     ごく一般的な男子高校生の一人称で「馥郁とした珈琲の香り」とか「紫煙を燻らす」とか出てくると!? ってなっちゃいます。頭が固いでしょうか……?
  • 一人称の地の文は心の声だと思うので、違和感あると気になります。
    前にちょっと突っ込みたくなったのは、小学生男子視点だったのですが、「若い娘たちが騒がしく話している」みたいな文章がありまして。これは主人公じゃなくて作者の視点じゃないかと。あえて笑いを取っているならいいのですがそうではないタイプだったので……
    書きなれてくると、こういう文体などにも気が回るようになりますね。
  •  ワタシ、「オレ、〇〇〇〇。高校一年生」っていう、ラノベ語りってやつにも戸惑うタイプなのです。誰に向かって自己紹介してるんだ……? って。いっそ「やあ、今これを読んでくれてるみんな!」とか振りが入った方が受け止められるかも、なんて(読者に語り掛ける手法はありだと思うので) すみません。メンドクサイ人で。
  • 蜜柑桜さん、奈月さん、ありがとうございます。

    好きなフレーズ、追加です。
    ・糸崎かやさん
    >「いよっ、ニッポンイチ」
    なんともいえない、気の抜けたユーモラスなこのセリフ。上手いなあと思います。
    (新作でまだ完結していないのですけれど、今日の時点で書き込ませて頂きました)
  • もう一つ追加で。キャッチコピーですが面白いなと思ったので。
    ・糸崎かやさん
    >問題はホワイダニット。犯行動機だ
    上手く理由を説明できないのですが……鋭い語感、というのでしょうか? スパッとしながらユーモラスな、作者様の持ち味が良く出ていると思いました。
  • 私も追加で、最新です。糸崎さん。もうやられました。
    ・糸崎かやさま
    >カワイイは正義だ。ゆえに春子は正義だ。むしろ天使だ。天使と書いて春子だ。

    天使と書いて春子って!!!盲目と書いて夏男ですよ!!
  • >盲目と書いて夏男

    うまい(笑)!
  • 盲目と書いて夏男…… (ぶふっ)
    様々な夏男が登場していますが、滑り込みですごいのが来ましたね。

    ・糸崎かやさん
    >僕のメンタルはマリアナ海溝もびっくりなダークサイドに落っこちたまま書いちゃったもんだから救いようのないバッドエンドにしてしまったんだ

    >渡鬼並みの長セリフをどうにか噛まずに言い切れた事に僕は自信を深めていた。

    ・こういう言い回しが個人的にツボ。
    長台詞が多い作品なのですが、すらすらぽんぽん読めるので、長いなぁーとは思いません。もっと喋ってくれ、夏男という気分。
  • ・吉岡梅様
    > どこかに向かう飛行機が、どこかに飛んで行く。アメリカってあっちの方なのか? わかんねぇや、方角とか。
    これ、上の方で議論されている『一人称の地の文』の話になってくるんですけど、普通の高校生って自分がいまいるところからどっちにアメリカがあるとかって絶対わからないだろうなって。

    ・>ものごとというのは、確定するまでの、フラフラで、妙に熱量だけ高くて、いろいろな結果を想像・検証しているときが一番楽しい。結果が確定すると、生きていても死んでいても、そこからいろいろ大変なのだ。
    ・ここ、たまらなく好きです。特に片思いをしている時に当てはめると。

    ・毛糸様
    春子ちゃんのフレーズに着目してくださってありがとうございます!
    準備バリバリの作り込んだ声よりも、普段の声が一番かな、と。

    ・>春の風を纏うようにふわりと揺れる長い髪。澄み切った空のように澄んだ瞳。艶やかに潤う桜色の唇。
    ・春子の美少女ぶりが美しい言葉で表されていて素敵です!
    ・>住み慣れたこの街が、僅か数時間の間に住みにくい街に変貌していた。
    ・どこに行っても春子の面影があるって辛いですよね。同じ風景のはずなのに違って見える。失恋後の夏男の心情が上手く表現されていて、良いです。


    登場人物やオチが決まっているのに、こんなに面白いなんて。
    作家の数だけ物語があるんですねぇ。


  • ・宇部松清さま
    > って、あぁもうしちゃったんだった。TAKE2! TAKE2ってことで!

    加湿器とか用意しちゃって計画に計画を積んだ、設定にこだわる夏男らしいなぁ、と笑ってしまいました。テイク2、しばらく頭の中に残った印象深い言葉です。

    オレンジ11さま、竹神チエさま、先のコメントに反応いただきなんだか嬉しいです。
    糸崎さまのは続きが楽しみ!
  • ・蜜柑桜様
    ありがとうございます。take2、自分も好きなところです。

    さて、蜜柑桜さんの作品ですと――
    ・>「一人で行くから寂しくも悲しくもないの。私がそんなに強くないの、知ってるでしょ」
    ・ここで春子にきゅんときましたね。夏男のことが好きなのに、想いも連れていけない切なさと、春子の決意が見えて良かったです。
  • 宇部様

    こちらの方までありがとうございます。
    一人に耐えるのは辛いのに・・・ですね
  • 糸崎さんのがすごいです。フレーズのコピペだけしておきます。字面だけで面白い。どうやってこんなの考えつくのかしら。

    >僕のシナプスがトトトツーツーツートトトとモールス信号を打ち始めた。ちなみにこの音が表すものはSOS

    >ワトソンくん、ぼかぁもうダメかもしれないよ。
  • オレンジ11様

    うおおお! 糸崎節が炸裂してますなぁ!
    これは読むのが楽しみ!!!
  • ゆあん様
    炸裂しています。すごかったです!
  • 糸崎かやさん


    2話目WHO

    <まずいぞ、可愛い。百年前からわかっちゃいるが、春子は顔が可愛い、声が可愛い、仕草が可愛い。だからこのペースに巻き込まれると、全てがどうでもよくなってしまう。事件がなんだ。青春が何だ。カワイイは正義だ。ゆえに春子は正義だ。むしろ天使だ。天使と書いて春子だ。


    ・ここがすごく好きです。
    天使と書いて春子だ。夏男のメロメロ加減がよく現れていて、しかも夏男のチャーミングなキャラを構築しています。

    3話目WHY


    <恥ずかしさのあまり僕のシナプスがトトトツーツーツートトトとモールス信号を打ち始めた。ちなみにこの音が表すものはSOSである。


    ・これサイコーです。
    夏男いいキャラですねー!
    夏男のチャーミングキャラを重ねる表現。
    もう、夏男が面白くて可愛くて仕方なくなる。



    3話目HBN


    <ああ、びっくりさせないでくれ。僕は今、天に召されかけたよ!?

    ・乗ってる!勢いがありますね。
    他にもたくさんこういったフレーズが随所に散りばめられています。

    <ワトソンくん、ぼかぁもうダメかもしれないよ。

    ・このセリフ。
    脳内で大泉 洋ちゃんで再生されました。
    「ぼかぁ」が最高。
  • こんにちは。
    フレーズを沢山上げていただいてありがとうございます。
    それぞれについてお話したいと思います。

    >僕は教室で爆死した。
    僕は学校へ向かった。
    僕の破片を拾いに。

    夏男が告白して、破れることを「爆死」と表現したのは、夏男が破れることを覚悟の上で告白したこと、痛みや辛さを強く印象付けたかったからです。
    夏男にとって、春子に告白するということは、愛を伝えるというよりもむしろ「さようなら」を意味していました。春子が好きでしたが、秋彦ばかりを見て自分に振り向いてくれないことに苛立ちも感じていました。春子にとって、夏男の存在が大きいことは夏男も自負していました。だからこそ告白という賭けにでたのですが、やはり春子の中で夏男は異性として意識されていなかった。告白すれば、友達にも戻れない。だけど、このままでもいられない。終わってもいいから告白する。しかし、ムダには死にません。春子に対して「本当の気持ち」に気づいてもらう起爆でもありました。

    破片を拾いに行くのは、気持ちの整理のような感じです。何もする気は起こらず、何処にも居場所はなく、どうすることも出来ない気持ちをもて甘して現場へ戻る。覚悟はしていたけれどやはり痛すぎる傷にのたうち回る様を、どこにもぶつけられない気持ちを、叫びながら自転車で走ることで表現しました。
  • 糸崎さま

    たくさんありがとうございました!恐縮です。

    「風が…』のところ、元々あった「風」を使った表現をえーきちさまのコメントを拝借しまして、改めた部分です。
    えーきちさま、ありがとうございました。

    コメントの方にも書きましたのですが、一応こちらにも!

    アルミのベンチは自分でも気に入っています。
  • 糸崎かや様

    たくさんあげていただいて、ありがとうございます!

    糸崎さんのサイコーなフレーズなんですけど、めちゃくちゃ多いので、少し短めに……頑張ります。

    >まずいぞ、可愛い。百年前からわかっちゃいるが、春子は顔が可愛い、声が可愛い、仕草が可愛い。だからこのペースに巻き込まれると、全てがどうでもよくなってしまう。事件がなんだ。青春が何だ。カワイイは正義だ。ゆえに春子は正義だ。むしろ天使だ。天使と書いて春子だ。


    >僕は持参したロッテブラックブラックガムボトル入り粒タイプをブレザーの内ポケットから取りだし、男らしく豪快に口に流し込んだ。いやあ、目が冴えたね。

    春子の可愛さにすべてがどうでも良くなりつつある夏男と、この男らしさに満ち溢れた夏男。
    もうすべてがいとおしいです。


    >恥ずかしさのあまり僕のシナプスがトトトツーツーツートトトとモールス信号を打ち始めた。ちなみにこの音が表すものはSOSである。

    モールス信号にも明るい夏男。さすがは名探偵です。


    >停止しかけた心臓が、ぎりぎりのところで蘇生する。どうやら書き換え事件についての謝罪だったらしい。ああ、びっくりさせないでくれ。僕は今、天に召されかけたよ!?

    危うく私の心臓も停止しかけました。

    まさかこの内容でこんなミステリーが読めると思っていませんでした。油断しているところにズドンと来ました。
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する