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筆致企画雑談

参加者様とのコミュニケーション用途も兼ねて、雑談更新します。


今回、ご指摘を頂いてしまいました。
なかなか言いづらいことだったと思います。
ご指摘に感謝しつつ、至らなかったことに反省です。

しかし一度振り上げた旗、中途半端に振り下げる訳にはいきません。
軌道を正し、今後に確実に生かしていかなければ。



当時、カクヨム作品が書籍になるものも多くなかった頃。
依然としてライトノベル全盛であるウェブ小説媒体において、一般文芸やエンタメをその土俵とする作家は苦戦を強いられていました。アニメ化作品もなく、ユーザー数が少ない当時、少ないユーザーから★を獲得することがいかに難しいを痛感しましたし、★はどんな作品なら得られるのかを分析したエッセイなどを読み漁ったものです。

そんな中巷では、「異世界ものが強すぎる」「異世界転生はテンプレ」「中身が殆ど同じ」などと流言されていました。
そこで思ったのですよね。

「ではなぜ中味が一緒の作品でこんなに評価が分かれるのか」と。

そこで思い至ったのが、筆致企画です。
同じような題材なのに★を獲得したり世間から評価される作者(作品)がいるのには、何か見逃している違いがあるはず。
それは物語の見せ方である筆致であるかも知れないし、カクヨムという媒体での魅せ方なのかも知れないと。


ありがたいことに第一回目から好評を頂き、そこでは素晴らしい作家様達と出会うことができました。当時交流した作者様達は、今でも仲間だと思っています。
その企画内で生まれた作品にどんどん★が積みあがっていくのは、まるで自分の子供たちを見ているような、いや違う、自分の教え子達が世間で評価されるような、そんな親のような気持ちになったものです。どっちにしろ、厚かましくも、いい想いをさせて頂いたものです。


そんな作者様達ですが、その後ますますにご活躍され、受賞したり書籍化された方もいらっしゃいました。嬉しい。本当にうれしい。


じゃあその運営が楽だったのかと言われれば、そんなことはありません。
ご指摘を頂戴することもあれば、逆に差し上げなければならないこともあります。皆が良い点だけを上げるのではあればその逆を、なんて意識したりして、
またその視点を持ちながら物語を拝読するのも、これまたカロリーを消費する作業だったりします。

ですがこれも自己満足です。
私は一度書籍化しましたが、その後は鳴かず飛ばすで、今では普通の社会人です。しかしこんな人間にもこだわりはあるし、生きてきた中での教訓は、もしかしたら誰かの役に立つかも知れない。少なくとも私と関わる方々にはそういう恩恵を提供していきたい。そんな想いを満たしてくれる、そんな場なのが自主企画だったりします。


今回のテーマの一つである、心残り。
今回は皆様のそれを教えてほしいと思い、本企画を立ち上げました。


今でもそれを続けている理由。
前に進めない理由。
何事においても、気持ちの整理が必要ですが、それを邪魔しているものが何で、それにどんな向き合い方をしているのか。
作品の中から、作者様の生きざまを感じたい。


事実、私は今、岐路にいます。
今もいろいろな心残りを胸に抱えて生活していますが、ここでの決断が未来での心残りにならないよう、しっかり考え、整理をつけていかなければと思っています。

みなさんの作品を栄養に、アイディアに、明日も頑張って運営していきたいと思います。

とりとめとない雑談でした。

(本記事に関わらず企画について何かあればコメントをお願いします)

4件のコメント

  • ゆあんさん

    私のコメントに対し丁寧な返答を頂き、ありがとうございます。
    ゆあんさんの、いかなる形であれ、参加作品に優劣をつけるつもりはないという考え、よく理解できました。

    また、これは私の言葉が足りなかったかと思いますが、同じ企画内で読まれる作品と読まれない作品が出てくること、それ自体を不公平だとは思っていません。なので、参加者・企画者はすべての作品に目を通すべきとも思いません。

    ただ、星をつけるという行為は『作品を評価する』という行為であり、一番分かりやすく優劣がつくポイントでもあります。
    「なんだ、結局フォロワーが多い人が評価されるのか」という感想が出ることを、この企画内ではなくしたかったというのが正直なところです。

    誤解のないよう重ねて言いますが、フォロワーが多い人の作品に星がつくこと、それがおかしいこととは思いません。
    無月弟さんのことや、その作品のことを貶めるような意図は全くありません。
    フォロワーの数はただのきっかけであり、きちんと面白い作品を書いているから評価される。そこに間違いはないと思っています。

    私自身、何度かこの企画に参加し、学びを得ることも多く、非常に意義のある企画だと思っておりますので、ゆあんさんにも感謝しています。
    また、せっかくのイベントに水を指すような真似をしたこと、深くお詫び致します。

    大変申し訳ありませんでした。
  • lager さん
    此度はご連絡ありがとうございました!
    コメント機能では返信に返信を重ねられませんでしたので、お伝えした意図、修正した内容の不備などあった場合に連絡できる手段が必要なのではと考えておりました。
    本当にありがとうございます。

    lagerさんのご指摘と想い、確かにと思います。
    ご指摘あって自身記事を確認した所、表彰というワードが際立っており、さらに「同じ企画内で比較される中で」と言ったようなワードもあり、これでは比較優劣をつけているような表現ととらえられることも致し方なしと感じました。また、本来である筆致についての記事ボリュームが現時点ではあまりにも不足しているという現状が、それに拍車をかけていたと思います。

    このような私の態度は、ご指摘のような「なんだ、結局フォロワーが多い人が評価されるのか」という意見が飛び交う状況になってしまうのに十分な可能性があると思いました。

    そうすれば、私の意図しないところで、ご心配されるような悲しい想いをされる方、落胆される方や、本企画の参加することへの意義を消失する方もいらっしゃったかも知れません。

    lagerさんのご指摘なければ、上のような問題に私は気づいておりませんでした。その点、ご心配をおかけし申し訳ないと思いつつ、ご指摘いただいたことはまさに暁光であったと思います。ありがとうございます。

    lagerさんとはじめとして、他の作家様ふまえ、ご期待して頂いていることを再認識し、気を引き締めたいと思います。

    いつも応援とご参加、本当にありがとうございます。引き続き、お楽しみ頂けると幸いです。
  • そういえばあんな企画あったな、と本日思い出して探し当てたこの近況ノート。
    なるほど、私は無視されていたのか。
    それならばいっそ開催中に企画参加拒否してくれれば分かりやすいものを。なんてね。
    参加していたのを忘れていたくらいなので気にしていませんが、気にする人なら粘着しそうだなあ、なんて思いました。ネットってネチネチのネットネトですからね。
  •  ゆあんさん、お久しぶりです。西木です。
     前回は、自主企画で大変お世話になりました。あれから、自分の描く文章を見直したり、自分の持ち味って一体なんだろうと考えるようになり大変勉強になる企画だったと思います。
     実は、企画終了間際になって、企画作品に後日談を載せてました。もし読んでいたら幸いですが、自分の中で企画の集大成というつもりで書きました。大変厚かましいことを承知ですが。もし、読んでいなかったら読んでいただけると幸いです。
     自分も、今現実と執筆で岐路に立たされています。今回の小説のテーマが「心残り」とあるように、自分自身今「心残り」と向き合って戦っている最中です。これを言葉で表現できれば一番いいのですが、その気力と体力がない状態で、筆を取ることが難しい状態です。
     数ヶ月前の記事に言葉を重ねてしまっていますが、悩んでいるのは一人じゃないなんて甘い言葉をかけるつもりはありません。精一杯自分自身と向き合って、ぶつかり合って、どうかその先に生まれた何かに名前をあげれるように、願っています。
     では、また。
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