• に登録
  • 異世界ファンタジー
  • 歴史・時代・伝奇

くろてんゲーム化エッセイ35.新規イラスト届きました&世界包括神話

まずは添付をご覧下さいませ! 「広輪凪」さまによる拙作くろてん主人公、新羅辰馬くん立ち絵ラフです! 「男らしさとかゼロでいいので、女の子だと思って限界まで可愛く!」とお伝えした結果がこれ。最高です素敵ですいやもうしあわせです。あとは完成してこの辰馬くんをゲームに組み込む時が楽しみ。BlackConyさまの優姫さん繭さんもラフが届いたのですが、ここでは1枚しか絵をあげられないのですよね、画像編集ソフトも1階では使えないので、とりあえず辰馬くんを代表で。

肝心のゲーム版の進捗ですが、順調ながらゆっくりです。いちおう、Chapter.1のガワ、シナリオ部分だけはできあがってますが、ゲームとしてのシステムやら戦闘バランスはまだまだ。ショートシナリオを8つか9つで後世の予定なので、シナリオ全体もはるか遠くです。基本シナリオは原作準拠として、盛り込むエロシーンがなかなか難しいのですよね、まあ、そんなふうでゆっくりながら着実に進んでいます。


というわけで、ここからは世界包括神話-エジプト編(3)、エジプト神話のパンテオン。長くなるのでオシリスとイシス他、ゲブとヌトの子らはひとまず外してざざっと。上の3神がメンフィスの神、そのさきがヘリオポリスの神々です。あらかた書いたかなーと思いましたが、知識と魔法の神トートを入れ忘れました。オシリスたちと一緒に、次回。

・プタハ
 エジプトの至高神と言えばアトゥムかラーかプタハ(オシリス、ホルスは新しい神格なので、やはり格から言うと一段落ちます)。メンフィス派だとプタハが主神です。最古のファラオ、メネス王が崇拝した旧い神で、両手足を身体に密着固定した髭のミイラ男、という窮屈な姿で表現されるからかのちにミイラの神、死者の神となり、そして死者の神=次の再生を意味するゆえに豊穣神でもあります。メンフィス神話では宇宙創成の全ての源泉であり、あらゆる創造神、主神をとりこんでアトゥムと同一視されました。エジプト王家の父と称され、このあたり日本と同じで王室=神の子孫になっています。魔法の神であり蛇と魚の主、そして職人の中でもっとも偉大なもの、そして裁判官。のち聖なる牛アピスの姿で崇拝されました。妻はセクメト、息子はネフェルトゥム。

・セクメト
 メンフィスの三柱の神のひとり、プタハの妻。ゾロアスター教のアフラ・マズダのように太陽円盤を背負った獅子頭の女性の姿で顕されます。天則の保護者。ただし天則を想像する女神ではなく、そのあたのは父神ラーの権能だったようです。別名「強力なるもの」で破壊の女神でもあり、父ラーの敵に滅びをもたらす恐るべき女神でもありました。ラーの眼といわれ、太陽の焦がす力、破壊する力の具現。人類滅亡神話において天空の女神ハトホルが化身した姿でもあるとされ、その破壊衝動は人類を全滅させるところでしたが父神ラーが彼女を酔わせて世界を救い、その記念として酒神祭が行われるようになったそうです。

・ネフェルトェム
 メンフィス三神のひとり、プタハとセクメトの息子。その名は「睡蓮」を意味し「若いラー」とよばれ、メンフィスの創世神話において聖なる海から睡蓮の花の中に立ち上がった少年神です。彼の権能のもっとも重要なものは生命力の付与で、彼の涙から人間が誕生した、といわれています。睡蓮の花と二本の羽毛と頭飾りをつけた獅子頭の若者の姿で描かれ、「ラーの鼻孔を監視するもの」として母の権能を分担していたといわれます。

・アトゥム
 ヘリオポリス初期の神。旧き太陽神。ヘリオポリスの九柱の神(エネアド)の父神。その名は「完全なるもの」を意味し、「極限の王」「宇宙の主」を意味する「ネブ・エル・ジェル」という名で呼ばれることもありました。原初の水から自己創造により誕生したとされます。最初、輪廻する蛇として始まった神格ですがのちラーと同一視されるに及び、蛇の敵になり、マングースの姿になりました。神と人間の創造者、天と地の主として「二つの世界の王」と呼ばれ、また人間の姿を取るときは上下エジプトの二重王冠「プスケント」をかぶって王笏アンクをもつ男性として描かれます。

・ラー
 力盛んなるときの太陽の化身。その名はそのまま「太陽」。創造神アトゥムと同一視され、アトゥムがラーを生んだというよりかはラーが原初の水から自己創成したと考えられることの方が優勢だったようです。地方の神話により多生の誤差はありますが、だいたいにおいて「神々の父」であり長であり、人間以下のすべての生けるものの創造主。あらゆる命は彼の涙から発したといわれます。彼は偉大な王として君臨しましたがやがて年を取って自制心のない老人になり、神々はその老衰につけ込もうとしてイシスがその成功者となりました。古くはファラオだけが見ることを許されたラーですがのち、一般民衆もそれを許されることになるとラーの威光は減衰し、この頃からオシリスの息子ホルスと同化されることになります。全盛期に比べ弱く滑稽な神に落ちたラーですが、なお秩序の保持者、祭祀と儀式の王、死者の審判者である穢れをしらぬ神であり、天井と冥界をオシリスと共同で統治する存在でした。

・シュウ
 大気の神であり、妹テフヌトとともにラーにより生まれたもの。大地の神ゲブと天空女神ヌトを引き離すために存在する神。「人知の及ぶ」世界の創造はこのときに始まったとされます。彼は空無と大気の神であり、また神の智を顕す神であり、アトゥムの顕在的な「力」と解されるようになりました。のちラーを継承して王となるものの、さらにのち失明して王権を失い、宮廷内には分裂し王国は混乱と闇に落ちたとされます。このあたりは歴史史実がかかわっていそうですが。姿は天空女神ヌトを持ち上げる逞しい男性で描かれ、ダチョウの4本の羽根(天空を支える柱の意)を持つとされます。

・テフヌト
  シュウの妹で妻。シュウと魂を共有するとされる女神。生命授与の権能を持つ、露と湿気の女神。兄シュウと同じく神の力としての機能を持ち、また太陽神としての側面をももちます。また、オシリスの守護神でオシリスと同じ死者の神でもありました。

・ゲブ
 シュウとテフヌトの息子。天地創造以前、天空女神ヌトと緊密な交わりにより天と地をつなぎ止めていた神で、ラーの命を受けたシュウにより引き離されました。片膝ついて膝を曲げた姿で山谷を顕すゲブは最初ヌトと仲むつまじくありましたが、のち母神テフヌトを犯して王国を混乱に陥れます。この不法な王位簒奪を思い悩んだゲブはのち奮起して立派な王となり、多くの神殿を築いて長らくの平和をひらいたということです。また、神々の裁判長。

・ヌト
 大地ゲブと引き離された天空の女神。昼はシュウの力で引き離されていますが毎晩、降りてきて、これが闇をなすのだとか。ゲブがときに太陽と月の父といわれる場合にはヌトも太陽と月に結びつけて考えられました。ヌトがよほど美しかったからかラーは嫉妬深く孫娘、ヌトの結婚を禁じ、彼女がゲブと結ばれたとき、怒ったラーは女が1年に1度しか出産できなくなる呪いをかけました。ヌトとゲブの間の子はオシリス、ホルス、セト、イシス、ネフティス。多産を象徴する女神であり、彼女の象徴は子宮であり、また動物的象徴は数知れない子豚を養う雌豚。

 ゲームのほうの話ですが、先日、Twitterにあげた動画の続きを来月頭頃に上げたいと思います。とはいえTwitterでは何十分という動画を扱えないのですよね、長いのはCi-enさんに上げるとして、なんか広告効果の高いやりようを考えないとなりません。それでは。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する