若葉色

　【本編完結済み】 　【第三部　アフターストーリー始めました】 　ある日突然異世界に召喚された、若干歳のいった男三人衆。 　それは『勇者召喚』なる儀式。 　しかし召喚された三人…

現代の刀工・青野仁は、老いていく我が身と後継者が不在という問題に頭を抱えていました。 悩み抜いた青野は、幕末の時代に活躍した初代青野仁の日記を開き、初代の生き様に活路を見いだそ…

時は赤穂浪士と同じ時代のこと。京都島原遊郭には、夕霧太夫という名代の芸妓が咲き誇っていた。この物語はそんな夕霧太夫の死後から始まる。過ぎ去った美しき昔を懐かしむ語り手。いわくあり…

ある夏の日、ある見世の新造は、開け放った戸の向こうに耳を澄ます。間夫を作った罪で仕置き小屋に入れられた姐さんの悲鳴すら聞こえなくなってから、もう何日も経っていたから。

何ぞ騒がしいと思ったら、鴉が鳴いとるんか。私はあの羽音が嫌いでなぁ。 昔この廓に鳥の名のつく遊女がおった。どこにも飛んでも行けんというのにな。 私は鴉よりその羽音より何より、あの…

暗い空に真っ赤な提灯が連なる。 綺麗な華の赤に見えるだろうか、 地獄の釜の血に見えるだろうか。 男は天国、女は地獄。 　ここは遊郭。男が集い、女を買う街である。 　ここに1人…

　花街で育ち、遊女たちに育てられた剣の舞姫・桃花は、七日に一度、妓楼の舞台で剣舞を披露する。その日もいつも通り舞い踊り、出番も終わりと思っていたところ、座敷に呼ばれる急展開。若く…

「藤浪（ふじなみ）屋の薄雲（うすぐも）花魁に会いに行きな。『あいつ』ならお前の助けになるかもしれねえ」 新米同心の遊馬（あすま）隆正（たかまさ）は、上役の勧めに従って吉原を訪ね…

人と町が息を吹き返すというのは、それだけで偉大なことであり、かつ莫大な労苦で購うものである。 陸奥に同じ労苦を求める、過酷でありながらも希望を持った一節。

　平和の日も近くなってきましたので、戦争について書いた小説です。 　神さま、など少しファンタジー要素が入っております。 　主に広島が舞台ですが、長崎や東京、沖縄などのお話もつくり…

広島出身の小中学生の想いです。皆さんに平和についてもう一度考え直してほしいです。ぜひ、皆さんに知ってほしいです。

昔、日本は戦争をしていました。 何の罪も無い、途方もない数の人々が死んで逝き、幾多の人々の心が、深い悲しみに席巻されていた時代がありました。 もし、あなたが戦時下の時代に生まれ…

「過ちは繰り返しませぬから」 そういう歴史を、きっと我らは習ったのだろう。 ああ、だけれども。 今ならば分かるだろう。 我らの祖国は、だから負けて。 我々も、そうやって敗北の…

想像でしか書けません。 でも 想像してみました。 前日の 家族が過ごしたであろう 時間を…

昭和15年、長崎浦上に住む19歳の八重子は上海に住む姉の子を姉の元へ連れて行くため、周りの反対も押し切って単身上海に渡航。 その上海の教会で知り合ったのが、工部局に勤める木下信（…

昭和20年8月、戦争は終わりを告げた。 けれど戦地へと赴いた自分の想う人は戻る事はなく、戦地で病死したと聞かされた。 「貴方を待っています」 一言告げた言葉を忘れた事はない。 今…

「アルファポリス」と「小説家になろう」にも投稿しています。 この小説はフィクションです。 どれほど似ていても、実在の人物や団体などとは関係ありません。 大正時代の華族令嬢と会津系…

日々酷い折檻を受けていた遊女の少女はある日、豪雨の日に花街から逃げ出した。 その先で少女が出会ったのは、一人の神だった。 ――これは、芸事をつかさどる女神に見初められた、美しい…

人物 佐助（さすけ）（１９）簪職人 雛菊（ひなぎく）（１８）遊女 喜八郎（きはちろう）（５０）簪職人 坊主

撫子の花言葉:大胆、純愛、貞節。––––純粋で燃えるような愛。 菖蒲の花言葉:優しい心、心意気、優雅。––––あなたを信じる。

高禄の旗本・藤枝外記(げき)は、新吉原遊廓で知り合い馴染みとなった遊女・綾衣(あやきぬ)と将来を誓う仲となる。 しかし母が持ってきた出世話や、綾衣が身請けされると感じた外記は、心…

天下を二分した関ヶ原の合戦から十数年後、九度山に幽閉の身の真田幸村(信繁)の娘お梅は川で溺れた所を、若い修験僧に助けられた。その若者こそ後に“ 鬼の小十郎”と呼ばれ大阪の陣で伊達…

　万寿二年(西暦1025年) 平安京。 　 　斜陽の季節を迎えた都を脅かす大江山の鬼。その首魁は冥府より黄泉帰った悪鬼 酒呑童子だった。 　百鬼夜行が跋扈する魔都で時代を超えて…