「あんたらみてえな雲の上の連中に比べたら おれたち人間の一生なんてどのみち一瞬だろう!!?
だからこそ 結果が見えてたって もがきぬいてやる!!!
一生懸命に生き抜いてやる!!!
残りの人生が50年だって5分だって同じ事だっ!!!
一瞬…!! だけど… 閃光のように…!!! まぶしく燃えて生き抜いてやる!!!
それがおれたち人間の生き方だっ!!!」
上記は、マンガ『ダイの大冒険』に出てくるポップの名シーン、大魔王相手に啖呵を切っている時の台詞です。
ポップは勇者一行随一の臆病者で、だからこそ、そのポップが勇気を振り絞って立ち向かおうとするシーンは、とてもグッとくるものがありました。ポップは魔法使いのポジションですが、その精神は勇者よりも勇者でした。
このシーンとは少し違いますが、僕が以前書いた『笑葬』も、「死とどう向き合うか」を描いたような話です。
『笑葬』に出てくる男は、自らの死を「プロデュース」しました。自分の死すら笑いにしてしまおうとしたんですね。
この作品は、僕の理想を表現したようなところがあります。もし僕もそれなりに寿命をまっとうしてその日がきたなら、みんなを一発笑わせてから旅立ちたい。「変な奴がいたもんだ」とでも振り返ってもらえたら、成功だ。「ニシシシ」と笑いながら逝ってやる(ゴールド・ロジャーか!?)。
そんな僕の『笑葬』が収録された書籍『5分で読書 最後はかならず私が勝つ』が、本日8月19日発売です(カクヨムのトップページにも表示されています)。
はい。バリバリ宣伝でした。