『この夏の恋、前世の私(71歳)が恋敵』
https://kakuyomu.jp/my/works/1177354054918354147の最終話まで予約投稿の設定をし終えました。
なにかヘンなことを思い立ったりしなければ9月19日(土)に最終話が投稿されて、それで完結予定です。
レビューをそれなりに書いて思ったのですが、作者が発信する情報があるとレビューって書きやすくなる気がします。
twitterなり近況ノートなりで作者がその作品に対する思いをつづっておられると、それを踏まえてレビューを書けて楽なんですよね。
というわけで、誰かにレビューを書いてもらえる前提でこうやって近況ノートを残しておこう大作戦~~!!
あと、自分の作品をちゃんと振り返って反省したら小説が上達するかもしれんという真面目な考えもあります大作戦~~。
ちなみにまだ最終話まで投稿していないこともあるので、ネタバレにならない部分だけ反省会する大作戦~~。
☆「前世の私が恋敵」というアイデアの始まりについて
「時間をさかのぼって生まれ変わっても別にいいじゃん」と不意に思ったのがこの作品の始まりでした。
生まれ変わりとは亡くなった後に新しい命として生まれることです。
そういう順序があるので、亡くなっていないうちに来世の自分が誕生するのは理屈に合いません。
でも別によくね?
って思ったので時間をさかのぼってみることにしました。
その結果として「好きな人を前世の自分と奪い合う」ってシチュエーションを誕生させられたのは良かった!
☆「好きな人を前世の自分と奪い合う」シチュエーションについて
このシチュエーションに真正面から取り組まなかったのは良し悪しだと思っています。
真正面から行くか、それとも別の角度にそらすか。
その選択によって物語全体の雰囲気や設定や着地点が大きく変わります。
ここの方向性が全てを決定すると言っても過言ではないくらい影響があるんですよね~~。
もし真正面から行くのであれば恋敵は老婆ではなく20~30歳になっていたでしょう。
そして主人公の羽根子の性格も随分と違ったはずです。
それとは異なる雰囲気や着地点を重視したかったので、今回は別の角度にそらす案を採用しています。
たぶん「真正面から行った方が刺激的で楽しくなったよ!」って感じる方もいると思います。
私もそう思います。
エンタメ性だけを考えるならそっちだったんでしょうね~~。
でも、今回の角度じゃないと語れないメッセージもあったのでやっぱり良し悪しですね。
☆説明の必要な設定が多すぎる
私の悪癖です。
小説には「説明が必要な設定」と「説明が不要な設定」があります。
たとえばファンタジー小説に出てくるドラゴン。
架空の生物ですけど、みんなが共通して持っているイメージ像があるので説明が無くても割と伝わりますよね。
だけど特殊な設定を付け加えている場合はその部分を説明しなきゃいけません。
基本的には、説明が不要な設定が多い方が好ましいと思います。
読者が「設定を理解するエネルギー」を使わずに済んで楽に読めますからね。
だと言うのに私の小説は、説明が必要な設定がやたら多くなりがちです。
(現実世界をベースにしているのにもかかわらず!)
しかもそれらの設定は物語を進める上での前提となる設定です。
その結果、設定の説明を序盤に集中させざるを得ないのが大きな欠点となっています。
設定の説明に集中してしまうと、物語に動きが出しにくくなります。
動きのないシーンは退屈のもとです。
『この夏の恋~~』ではあたかも物語の動きに富む序盤に見せかけるべく、
・「旅(家出)の始まり」を演出して、物語の始まりを予感させる
・ラブストーリーであることを明言して物語の軸を伝える
などの手段で誤魔化そうとしています。
それでも「どうにか序盤を乗り越えてくれ~~!!」と祈らざるを得ません。
苦しいですね。
☆チェーンソーアートについて
特に小説投稿サイトに投稿されるアマチュアの小説においては、音楽(バンド)が題材に用いられることが多いと感じています。
音楽ってすごく強いんですよね。
才能や努力の話ができたり、演奏される曲について語ればストーリーの補強にもなったり。
行動としても派手な部類で活力にみなぎっているので、演奏をしている場面は見せ場としてしっかり機能してくれます。
吹奏楽部や軽音楽部があるので部活もので青春の話もしやすいです。
これに対抗する、派手な行動で見せ場を作れるものを探したんですね。
そうして発見したものがチェーンソーアートでした。
活力ありまくりで割と好きです。
でも音楽の方がみんなに馴染みがある分だけ書くのが楽なんだろうなって気もしました。(それじゃあだめじゃん)
☆健司くんについて
健司くんは潤滑油みたいな人物です。
・陸乃くん
・優美さん
・莉々
この三人と主人公の羽根子の関係づくりをする活躍をしてくれました。
とても良い働きをしてくれたと思います。
だけど健司くん自身にもっと面白い見どころを用意してあげられればな、なんて心残りも少しあります。
ちょい反省点。
☆羽根子ちゃんについて
主人公の羽根子ちゃんは本作で一番好きな登場人物です。
私の書く小説はしばしば主人公が薄味になってしまうので、今回は好きになれる主人公にしようと決めていたのです。
素敵な主人公とは自ら行動を起こす存在だと思うので、行動してくれる子にしました。
ちなみに、主役やヒロインの女子に「子」のつく名前をつけるのは数年続いているマイブームです。
子供の名前に「子」がつけられることの減った昨今ですが、そろそろリバイバルブームが来るんじゃないかと謎の直感が告げているのです!!!
明治安田生命さんが毎年出している新生児の名前ランキングの女の子部門を参照しますと、「莉子」ちゃんは多いみたいです。
2010年あたりからよく上位にいて、2019年のランキングでは6位でした。
だけど「莉子」ちゃん以外でランクインしているのは、2019年だと98位の「桜子」ちゃんだけなんですね。
まだまだブームは来ていないようです。
でもいつかリバイバルするはず!
なんかこう、「いかにも日本人らしい名前をつけるのが一周回ってかっこいい」みたいに考える親が増えてブームになるんですよ!きっと!