• 現代ファンタジー
  • 現代ドラマ

近況報告…ニーチェ思想解説書紹介、その他

 八月中頃まではやたらと涼しかった気がするんですが、最近になってまた暑さがぶり返してきましたね。金村です。

 FWN(Friedrich Wilhelm Nietzsche)もといニーチェについて書かれた本というのは無数にあるわけですが、その中から二三紹介して読者の弁を図ろうと思うわけです。まあ本なんて、好き勝手に読んで、それでいいんですがね。


村井則夫『ニーチェ 仮象の文献学』知泉書館
 同時代文献との比較から解釈学の展開まで「文献学」というFWNの原点にして生涯のneighborについて論ずる。『衣服哲学(仕立て直された衣服)』など同時代の諸作品をひきながら、既存のテクストの形式から逸脱して表現しようとした著述家のひとりとしてニーチェを論ずるくだりは面白い。

永井均『これがニーチェだ』講談社
 ヴィトゲンシュタイニアンによるFWN論。しょっぱなから「マルクスの思想にはある復活の余地は、ニーチェに関していえば絶無である」とフカしていく、強い。実際彼の思想はおおいに反社会的な部分を含み、マルクスとも真っ向から反発するものであるから、このように一方が立てば他方が立たないのは必然と言えば必然でもある。(そもそもそのような社会に問題があるのだ、とFWNは言うわけで、完全に平行線なのだが)
「『同情』批判」批判はやや手短のきらいがあるものの、日本でFWNを論ずるにあたって読んでおいて損というほどではないだろう。

中島義道『過酷なるニーチェ』河出書房新社
「パウロによって歪められたキリストをずっと信仰していたことへの怒り、信じていた神が既に死んでおり、どこにもあらないことへの怒りが、プラトニズムもパウロ主義も知らない日本人にほんの少しでもわかるか?」と、ニーチェのニヒリズムの問題についてやたらと共感=共苦Mitleidしたがる日本人への痛烈な批判が織り込まれる。彼はカントについても「自由意志や神なんてものはせいぜいあの時代の西欧人の興味関心にしかあわないような特殊極まりないものなのに、それを現代の日本人がカントと同じように真剣になるのは滑稽だ」と言ったことを言っています。日本人が開化以来おおいに西欧化されてしまったことは事実ではありますが、このような視座をもつこともひとつFWNを読むにあたっては重要かもわかりません。


 さて、もう結構前(6日前ですね)に「怪人のことで重大な重大でない発表をするかも」とかなんとか書きましたが、実は富士見ノベル大賞に出した後も(やっぱりここ違うな……)と原稿を練り練りしてまして。やや……多少なりとも……投稿した版とは異なったものに変化したんですね。そこで、「小説家になろう」と、近く発足する(検索したらまだできてないみたいですね)講談社の「NOVEL DAYS」に、その新版を投稿していこうと思うのです。
(いろいろ手間取って、なろうの方も未だにページを作成できていないのですが…)

 カクヨムでも章立てをわかりやすくして復刻(?)していければと思います(せっかく感動してわざわざ長文の感想まで書いてくださったのに、私を含めて今それが見れなくなっているんですよね。それが悲しい)

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する