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御報告:『怪人』に初めて感想が付きました旨

前略

 先日初めて拙作『怪人[増補版]』を読み感想を書いて下すった方が現れました。ハンドルネーム甘党さん。「面白いです。面白すぎます。」「今まで読んできた小説のなかではぶっちぎりのインパクトを持っている小説だということは断言できます。」「なによりテーマが飛び抜けていると思います。」「かつてこれほどまでに露悪的な登場人物像があったか?とにかく全てのキャラクターが刺激的かつ魅力的です。」等々。以下にurlをば。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054882759682/reviews/1177354054885593973

 大変ありがたいことです。『怪人』は大いに娯楽小説として書いたもので、それがかくも面白がられるというのは、まったく大変な名誉であると言わずにおれません。ここまでべた褒めされる自分は幸せ者でしょう(ついでながら甘党さんの矢継ぎ早に繰り出される賛辞は夏目漱石が芥川青年に送った『鼻』を激賞する手紙を思い出させます)。

 この『怪人』ですが[増補版]では改稿の中で削られた文章が多くなり結果かえって分量が若干減るということになったのですが、節の番号も振らずただ序破急の三つで分けてしまったがために非常に読みにくい仕様になっているのではないかと自分も不安に思っています。
 又増補版も無印版もおおよそのプロットに差異はないので、あるいは無印版を先に読んでいただいてそれから増補版を読む……というのでもいいかもわかりません(これはテクスト論的には甚だ愚劣な思考なのですが、それは一旦脇に措くとしましょう)。

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