• 現代ドラマ
  • 現代ファンタジー

動かしやすいキャラ解説講座〜!(長い) 221105

キャラについて自分のやっている方法を共有したいと思います。独学であり講座というには大袈裟ですがタイトルから釣るため。
まぁ、執筆していないうちに忘れないようにする備忘録だと思ってください。
ですがこの方法は既に途中にある作品でも後付けで適用できる方法なので、現在キャラのことで詰まって迷っている方の助けになるかも知れません。

さっそく一言でまとめます。動かしやすいキャラにするには動きを固定化すればいいのです。選択肢を無くして一本道にしましょう。
今回の話の主題となってくるのはその一本道についてです。
これも一言でまとめちゃいましょうねぇ。キャラ毎にテーマを設ければいいんですよ。そのテーマのままに動いてそれ以外しない!みたいな。

さて、ここまでパッパと片付けたのはそのキャラ毎のテーマの話をしたいからなんですよ。前提の用意はちゃっちゃか済ませて本番を早くした方が読まれるらしいので……。
キャラのテーマは大まかに三種類に別れています。【物語のテーマに関わるキャラ】、【ストーリーの進行に関わるキャラ】、【構成の立場に関わるキャラ】の三つで、層のように重なっていて、一番目が一番上、二番目が真ん中で、三番目が下という三層になっています。

まず【ストーリーの進行に関わるキャラ】の話をしましょう。しましょうというか以前にもうしましたね。三本の柱となるテーマ、『アクセル』『ブレーキ』『ルールブック』がそれです。要約するならエンジンと機体。詳しくは以前書いたもの(220526、創作雑記にあります)を読んでください。終わり。

次に【物語のテーマに関わるキャラ】。主人公とアンチ主人公の二キャラが最低限で、必要に応じて追加したりする事もあります。
例えば『ツナマヨおにぎりは美味しい』というテーマの作品があったとしますね。それをそのまま主人公のテーマにしちゃいましょう。常にツナマヨおにぎりは美味しいと信じて突き進む主人公の完成です。そういう行動しか取らないので扱いは楽になるでしょう。
そして主人公のアンチテーゼとなるキャラも用意します。テーマをそっくりそのままひっくり返して完成です。ツナマヨおにぎりは美味しくないと信じて動いてもらいます。
ここでみなさん驚きの事実を発表します。なんと、ツナマヨおにぎり物語はこの二キャラだけいれば完結します!テーブル置いて対に二つ椅子置いて座らせて議論させればいいだけ。
でもそれじゃエンタメにならないよ!ということで映える感じにストーリーを構築していきましょう。

そしてあの、必要に応じて追加するやつ。これもすごく解説したい!したいのですが……いい例えが浮かびません。この部分本当に複雑で、主人公とアンチ主人公に密接に関わるキャラってわけじゃないんですよね。物語のテーマとは近しいキャラなので自然と密接になってしまいますが、別に密接なキャラだから【物語のテーマに関わるキャラ】だとは思って欲しくなくて……。
もう、やってりゃ分かるとしか言いようが無いです。「あ、こいつほかのキャラとは違う重要性があるわ」って直感で理解してください。すみません。
自分が今書いてる長編(現在非公開)に登場する藤野凛瞳ってキャラが良い例なんですが、何がどう良い例なのかを話すだけでも長い尺が必要になってしまうのでやめておきます。
ただ言えることは、ストーリーじゃなくてテーマの中で主人公とアンチ主人公に絡み合っているのです。

最後に【構成の立場に関わるキャラ】。キャラの立場をテーマにします。
現実主義なキャラ、理想家なキャラ、グループのリーダーなキャラなどの立場をテーマに置きます。現実主義なキャラならそのまま常に現実を見るのがテーマにして、グループのリーダーなら常にグループのために動くのがテーマだったりグループとしての意見を出すのがテーマになったりします。
ですが立場が曖昧なキャラもいますよね。同じグループ内の一員が何人もいたりとか。その場合は『主張』を与えてその主張をテーマにしましょう。
何かグループに問題が起きた時、その一件に対して『怒り』を一キャラに主張させたり、別のキャラに『不安』を言わせたり、また別のキャラに『焦り』を言わせたりと、『グループの○○の代弁者』などの立場を作ると良いです。
そしてテーマから勝手にキャラ像が湧いてきますよね。『グループの怒りの代弁者』なら怒りっぽいんだろうなぁとか。

以上、ここまでがキャラのテーマの話です。ここからが実際の使い方になります。どうですか、水分補給でも……。

さっきテーマの種類が層のように重なっていると話しましたよね。それは何故か。
まず初めにとりあえず各キャラ毎に【構成の立場に関わるキャラ】としてのテーマをつけるからです。ちゃんと全キャラですよ?
そしてその中から【物語のテーマに関わるキャラ】【ストーリーの進行に関わるキャラ】をピックアップします。最初に物語で重要となる前者、次に後者の順で。
なので重要なテーマを持つキャラが上に行くようになっているので種類が層のようになっているんですよ。

後でキャラのテーマをつけられるので小説の書き始めはとりあえずキャラをドバーっと出しても良いと思いますよ。後悔しないのならば。出揃ったなと思ったら全キャラにテーマをつけちゃいましょう。
自分なりのTIPSを書きますと『主人公と真逆のキャラ』と『○○(キャラ)のために動くキャラ』はいた方が便利です。

主人公と真逆のキャラに関して。主人公のテーマと真逆ってことじゃないんです、主人公のスペックや地位、敵味方などの立場が真逆ということに注意してください。主人公と真逆のテーマを持つのではなく『主人公の真逆』がテーマのキャラなのでアンチ主人公とはまた別で作りましょう。
キャラのために動くキャラに関して。これは作者自身のために置くものだと思ってください。「こいつ、ここで生きて貰わないと今後のストーリーが成立しないのにこの状況じゃ絶対死ぬんだけど!」となった時にキャラに送る助け舟です。なので絶対生きて欲しいキャラのために用意する武器というか……。主人公のヒロイン枠だったり家族枠のキャラにこのテーマを持ってきましょう。他にも死んで欲しくないキャラがいるならその都度置くことをおすすめします。

そしてしっかりと、キャラにはテーマ以外の行動を取らせないようにしましょう!この部分は絶対に忘れないでくださいね。○○するのがテーマというより○○しかしないのがテーマという認識のが良いのかも知れません。
なぜなら歯車が自由に動き回ると全部がぶっ壊れてしまうからです。歯車は歯車としてずっと同じ動きをしてもらわないと困ります。モノが動作しません。
キャラが動き回って収拾が取れないとかなんとかなった時は大抵がコレです。内部で歯車が勝手に動き、ほかの歯車とぶつかっておはじきみたいなことになってしまっています。
なので歯車は絶対に固定しましょう。
ここまで読んでくださった方なら理解できますね。まとめると動かしやすいキャラにするには動きを固定化すればいいのです。そのためにはキャラ毎にテーマを設けましょう。


以上、動かしやすいキャラの話でした。参考になればと思います。

コメント

コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する