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楽屋裏オーバー! #2

 改めて亮介の有能っぷりを見返してみるとつくづくぼくのかんがえたさいきょうのこもんのせんせいだなあと思います(挨拶)

 西山いつきでございます。
 例のごとくサブタイトルの解説などをば。

 ■『ダイヤモンド・アンド・ワン』
 バスケにおける守備陣形のひとつです。
 5人の選手のうち1人だけがマンツーマンディフェンスを行い、あとの4人が菱形のゾーンを組んでディフェンスを行うものです。主に、非常に得点力の高い敵エースに集中的にプレッシャーをかけに行く際に使用されます。
 作中の意味合いとしては、コートの中で楽しそうにやってる様子が宝石のように尊く見える4人と、それを外から眺めていた1人。
 一緒にやろうぜ。

 ■『ビッグ・ファンダメンタル』
 かつて、史上最高のパワーフォワードと呼ばれた選手がいました。
 2016年にNBA引退を表明したその選手の名はティム・ダンカン。
 選手の移籍が日常茶飯事であるNBAでは珍しく、サンアントニオ・スパーズ一筋で20年近くプレイした、不動の大黒柱でした。
 彼のプレイスタイルははっきり言って地味であり、興行としてのスポーツとしてどうなのかと批判される事もありました。しかし彼の一挙手一投足には一切の無駄がなく、基本に忠実なプレイを沈着冷静に、正確無比に試合終了まで継続するというもの。派手なダンクやロングシュートで攻める相手チームは、ダンカンの機械のように正確かつ単純ゆえに効率的なプレイの前にいつの間にか負かされているのです。
 また非常に献身的な姿勢の持ち主としても知られており、チームメイトが解雇されないためなら自分の年俸が半額カットされても構わないと発言した事でも知られています。
 能力的にも精神的にも、一時代を席巻したヒーローである事に疑いの余地はないでしょう。
 NBAでは珍しい"地味な実力者"であり、それでありながら唯一無二と言っていい存在感を放つ彼は、基本に忠実ゆえの地味さを揶揄する意味合いでつけられたはずの二つ名ですら尊称に変えてしまい、今なおこう讃えられるのです。
 『ビッグ・ファンダメンタル』と。
 あ、作中では基本は大事だよぐらいの意味で使ってます。

 ■『ギブ&ゴー』
 足を止めずにパスを回して攻める事を言います。
 まだ充分にドリブルできない彼女らの精一杯の頑張り。
 パス&ランという言い方の方が一般的ですが、ギブ&テイク的な意味のギブと引っ掛けると、5人が補い合ってるような感じがしたのでこっちの言い方に。

 さて次回は数日中に。

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