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虚空に刷る16話目投稿しました。脳とAI

16話目投稿です。
https://kakuyomu.jp/works/16818792436096812060

先日タモリと山中伸弥教授の出演するNHKの番組で
、AIは人を超えるのかというテーマが放映されていました。
本作とも無関係ではない内容でした。

AIは今にも人間の脳を超えてしまいそうですが、AIにもちゃんと弱点があるようです。

AIは脳に比べて学習効率が悪く、膨大なデータを学習させないと簡単なこともできないそうです。加えてその学習にかかるエネルギー量も大きいのだとか。
人はよその家に行っても現地にあるものでコーヒーを淹れられるものの、AIにはそれが出来ないそうですね。

AIと脳との差はなんだと言うと、構造の複雑さが大きく異なるようです。脳神経の複雑さを現在の技術で再現するのは無理っぽいです。

そこで脳と機械のハイブリッドである脳コンピューターなるものも研究が進んでいるとのことでした。iPS細胞で作製した脳細胞を機械とつなぎ、ピンポンのようなゲームをさせるということをしていました。
このような状態でもしっかり学習し、ゲームをプレイしていました。

これを見て結構危ういことをしているなと感じました。
本作では人の脳を印刷してはならないことになっています。本来生まれることのない人の意識が生まれてしまった場合、それを倫理的に人として扱うべきなのかという議論が生じることになると思います。人とみなされた場合、実験終わったあとの取り扱いにめちゃくちゃ困ると思うんですよね。

この脳コンピューター、この後どうするんだろうなと疑問が湧きましたね。安易に廃棄して良いものかと。

5件のコメント

  • 今のディープラーニング方式のAIは人間が作ったものを学習しているだけなので結局人間は超えられないという説があって、なるほどと思いました。
    一方、脳コンピューターはどうなるかわかりませんね。
  • なんとまさにタイムリーな番組ですね。

    膨大な学習量が必要とはいえ、向こうは不眠不休で学習し続けることが可能ですからね。
    現在あるものがすでにどんなことを聞いても(精度が怪しい場合があるにせよ)即答してくるあたりで人間との処理能力の差を感じます。
  • 英さん
    既にAIが人間を超えている部分もあれば、超えることができない部分はあると思います。AIがぬきたしのアニメを楽しめるようになったら人類の敗北だと思いますが。

    亘理さん
    不眠不休で学習可能と考えると、AIって実は努力派だった?
    人間の思考には無駄が多いと思うんですよ。どんな言い回しで語ろうとか。これが処理能力を低下させているんじゃなかろうかと。
  • ヒトの脳は約20W程度の消費電力で機能しているけれど、AI学習にはその数万倍の電力がかかるって言いますもんね。
    これがヒトと同程度の効率になった時、本当の意味でヒトを超えたって言えるのかもしれないですよね。
    電力といえば、全脳トモグラフィー(MRIの超未来版)っていう現実の理論に則した装置があるんですけれど、これ、全脳をマッピングするために1日中動かした場合、電気代が1日で7億円かかるそうです! ……いろいろと世知辛いですね💦
    何年か前、ソフトよりハードが先行して発達して、工業用や建設用アンドロイドが仕事も家事もやってくれる……みたいに言われていたけれど、こんな未来になりましたし。いつか、ミラクルAIを搭載したアンドロイドがコーヒーを淹れてくれる日が来るんでしょうか?
    脳コンピューターがピンポンのゲームをプレイしてたのって、5年?ぐらい前の論文のことですよね? 脳オルガノイドが単純なピンポン風のPongのプレイを学習したってあった気がします。もしかしたら、プロゲーマー並にゲームが上手なAIにトロフィー代行をお願いする未来が来たりして!?
    現実だと、脳オルガノイドに意識が芽生えるかもしれない前提で、培養日数を数十日〜百何十日に制限して、廃棄も慎重に行うのが基本的な手順だそうですけど、意識はなかったってどう判断するんでしょう? 
    研究者の方自身が強調したのは「これは意識ではなく、単なる神経回路の反応」という立場でしたけれど、一般人からしたら「意識じゃん」って思ってもおかしくないですし。廃棄する係の人の気持ちを知りたいです。
  • 牛河さん
    番組では学習効率とエネルギー効率に焦点が当てられていましたが、それらの問題が解決したときにはこれまで見えていなかった新たな問題が浮き彫りになるのではないかと思ってます。研究は課題の発見と改善の繰り返しなので。
    逆に言えば既に見えてる課題は改善の余地があるわけで、現段階からコーヒーを淹れるタスクをこなすロボットの作成に向けて動けるのではないかと。
    知らなかったんですが、トロフィー代行なんて仕事あるんですね。ココナラに案件あって驚きました。ああいうのって自分で達成するから楽しいのでは?
    意識とそうでないかの境界が実に曖昧であると思います。研究が発展する度により意識の芽生えに近づくというジレンマが生まれそうですね。
    本作では脳の印刷ができませんが、どこから脳と呼ぶか定義出来ていません。現段階の脳オルガノイドは多分許されている世界観ですが。
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