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年の瀬に寄せて(12/31/2023)

 2023年はリアルな個人史において大きな節目の年となりました。
 そのことについてこの場で詳らかにするものはなにもありませんが、こと小説執筆についても新たな試みに挑戦した年でもありました。

 年初(正確には昨年晦日)からスタートさせた連載小説『ボクの名は』は、そのときの僕が思いつくアイディアのうち、組み合わせ可能と思われる要素をすべて投入した実験的意欲作でした。
 現在も連載中なので過去形で語るのもどうかとは思いますが、当初の目標通りであれば本日(2023年12月31日)に最終回を迎える筈でしたので(苦笑)

 現実の世界を下敷きにふたりの成人を配置して、彼ら自身の口で一年間の赤裸々な生活をリアルタイムで語らせるというその小説は、ツイッターやその他のSNSを駆使することで一定以上の解像度を実現することができたと自負しています。しかし得られる筈の果実のほぼすべてを台無しにしたのが、連載の遅延でした。
 はじめの三ヶ月こそどうにかこうにか現実の時間に追いつけてはいたのですが、己の筆力不足が原因で遅延が始まり、気がつけば数ヶ月遅れ(現時点で6ヶ月半!)という体たらく。これでは当初の効果を期待することなどできません。

 そうは言っても、ふたりの人生は(仮想とは言え)既に5ヶ月半も積み重ねており、中絶するには遅すぎる状況。ここでエタりでもしたら、それこそ殺人罪を問われてしまいます(大袈裟)
 そういうワケですので『ボクの名は』に関しては、引き続き2024年も作品の完結に向けて書き進めていくつもりです。


 一方で、別の動きもありました。『ボクの名は』のふたりがツイッターで書き続け、本日無事最終回を迎えるリレー小説『うれしぐすくぬー』を、僕自身の名義で長編化するという作業です。
 ここ数日はそちらの方に全力を注いでおり、2024年正月より短期集中連載を敢行いたします。

『うるしぐすくぬー』
 岩手に住む男子高校生と福岡に住む女子高生が修学旅行先の石垣島で出会い、同時にそこで遭遇した不思議な出来事に翻弄されつつ、お互いを想い合う気持ちの育てと世間を揺るがす大災害の阻止を目指す現代ファンタジー。

 ツイッターでのリレー形式で10月2日~12月31日の13週間計358ポスト(約5万字)をもって本日夕方完結するこの小説を、大幅増補改訂して10万字超の長編にしたてあげるという計画は、現時点で比較的順調に推移しております。
 2024年1月1日には3話公開(0時、7時、17時)、その後は毎日17時更新で1月半ばに完結する、というのが現在のロードマップです。
 ツイッターでは書き切れなかった設定やエピソードを存分に盛り込んだ完全版となりますので、ご期待ください。

 最後になりますが、今年一年応援してくださった方々、少しでも読んでくださった方々すべてに感謝の気持ちをお伝えします。

 本当に有難うございました。

 2024年は今まで以上に作品をあげていくつもりです。なんなら公募にも挑戦します。その軌跡を見守り叱咤激励して頂ければ幸いです。
 皆様、来年もよろしくお願いします。

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