遅ればせながら、「さまよう夕陽」、予定通り8月中に完結できた事をご報告致します。最後までお付き合い頂いた方、お立ち寄り頂いた方、まことにありがとうございました。読んで下さっている方々の更新を目にするのが楽しみであり、また、いつも励みになっていました。
連載を開始する前に、半分以上は書き終えていたはずなのに、そしてラストまでの筋書きはほぼ出来上がっていてもっとラクに進むはずだったのに……なぜか最後の最後まで苦労しました。(-_-;)
元々は3万文字にもならない中編で、思い切り簡略化した、あらすじだけのお話でした。どこにも公開せず、スマホのメモ機能にのみ入力していたのですが、ある夜ヒロインが夢に出てきた事があり、何かパワーを持った話なのかなと思い、また手を加えました。ヒロイン自体は、自分が子どもの頃から出会ってきた、3名の人物が主にモデルになっています。
今回、この企画に出すために字数を8万文字以上にする必要があり、登場人物を増やしました。結果、それらの登場人物により、話がどんどん展開していったのは、不思議です。
字数を増やすため、宝石の本国での伝説を付け加える予定でしたが、10万文字を超え、それも不要になりました。
また、ラスト二話という所で、自分自身が、作中と同じ位の年数(いえ、もっと)を経て、昔、心に刺さりながらもタイトルすら知らなかった曲に再会するという出来事がありました。
当時、深夜放送を通じ、知ったバンドのコンサートに三回連続で行き、その最後のコンサートでメドレーの一曲として聞いただけの曲でした。携帯電話もない時代の作品で、一度だけ会った友人を探すという……。
今は他の才能で活躍されているボーカルの方自身が「バンド時代は売れてなかった」と公言しているように一般受けはしていなかったので、その曲を含め耳にする事もなく、年月が過ぎていました。
ソロライブがあるというので久し振りに行き、この歌を耳にした時に、自分でも驚く程、涙が出ました。アルバムの一曲位に感じていましたが、当時からその曲は大切な作品だったみたいで、隠れた名曲と言われていたとか。
そういう経験での心境により、今回の小説も少しラスト直前のエピソードを変えるため、一日だけ、更新を見送る事になりました。それも不思議な経緯に感じられます。
このような長編に挑戦するのは初めての経験だったので、良い勉強にはなりましたが、他の方々の作品を読むと、あらためて自然と話を進められる技術にすごいなと感心するばかりです。
来年も同じような企画があれば、少しはまとまりとリアリティのあるものを作れるのでは……と今から色々アイデアを考えては、楽しんでいます。
その際は、またよろしければ、お付き合い下さい。では……。
