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アドベントカレンダー企画作品、完結しました

 アドベントカレンダー企画作品、「夕暮れのページを開く」の連載をお読みいただき、ありがとうございました。昨年から、次のアドベントカレンダー企画にぜひ参加したいと思っていたので、実現できた事がひとまず、とてもうれしいです。

 ファンタジーはあまり書き慣れてないせいで、苦労した部分もありました。他の方々の作品を読むにつけ、よく皆さん、自然な感じで異世界の事を書けるな、すごいなと思いました。と言っても、初めからファンタジーを目指していたわけでなく、他の作品と同様にいくつかの自分の、あるいは他の人の体験が元になっています。

 これを書くうえで一番のきっかけとなったのは、この夏、コロナに罹って自宅療養していた際、「はるかなるわがラスカル」を読み返した事でしょうか。TVアニメ、「あらいぐまラスカル」の原作で、私もアニメから入ったクチですが、原作はより硬質というか、淡々とラスカルとの一年間、そして別れが描かれてあって、作者の実話という事もあるのですが、百十年前の出来事という時の隔たりを感じさせない内容になっています。(戦争、スペイン風邪の世界的流行という、現在に近い状況というのも、あるかもしれませんが。また、作者は新聞記者でもありました) 自分にも大切な誰かとの別れがあり、そういうテーマをこんな風に文章にできたらなぁと思ったのです。

 ちなみに自転車が坂で止まらなくなって合流する大きな道に突進しかけたのは自分自身の実話です。途中で転びましたが。でもその時の恐怖心が忘れられず、大人になっても下り坂の自転車は手押しです。(⁠˘⁠・⁠_⁠・⁠˘⁠) 斜面の多い地域なので大変です。
 私と同じような経験をした人がいて、やはり途中で自転車ごと転んだのですが、その人の場合はいきなり目の前に猫が飛び出してきて、その弾みで転んだお陰で危機一髪、合流の道路に突っ込むのを免れたそうなんです。昔、飼ってた猫の恩返しではないかと。善意の解釈ですよね。猫はよく、いきなり飛び出してきて道を横断するものですから。
 でもそのエピソードにインスパイアされた事は大きいです。

 大人になりたて位の頃、すごく落ち込んだ時期があって、ふとした事で、その曇りが拭われた時に、朝、空の感じが違って見えた事も実際の経験です。

 アドベントカレンダーなのにクリスマスに繋がった内容の物語でなく、唯一、穂乃香の言葉にある「季節外れの初雪が降ってね。周りが砂糖がけのクリスマスケーキみたいにどんどん白くなっていくの」だけがクリスマスを連想させる箇所となってしまいました。(;´∀`)

 少し早いですが、今年一年、大変お世話になりました。色々な方々からの応援コメント、とても
励みになりました。


4件のコメント

  • 秋色様

     この度は私の拙い作品『ノラネコ』へお越しくださいまして、お☆様までありがとうございました。とても励みになりました。
     御礼のみにて失礼いたします。
  • いえいえ、とんでもないです。今、短編の恋愛小説に凝っているんです。涼月様のお話、情感たっぷりですごく良かったですよ。
  • 秋色さま

    Amazonギフトカード5000円分当選おめでとうございます。
  • ありがとうございます。教えてもらわなければ気が付かないところでした。(汗)
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