花野井あす

西暦2022年の年末。星住（ほしずみ）さんは某女子大学の理学部生物学科の学生さん。だらけたい気分を押し殺しながら、今日も星住さんは研究室伝統の「お水遣り」へ出かけます。 ※本作…

　僕を僕たらしめるものは、何か――……？ 　五十嵐　悠《ゆう》は平凡な大学生である。しかし彼には一つだけ、周りと異なることがあった。戸籍上の名前と自分の名前が一致してないのだ。…

境（きょう）。それは天ツ原（あまつはら）と地ノ泉（ちのもと）という二つの世界が接し重なることで、刹那的に生じたとされる人間たちの世界である。 ある海原で、ひとつの船が何処かを目指…

あなたは好きなムシ、苦手なムシ、そうでもないムシ、いますか？もちろん、ぼくはいます。

虹鷹の雨と白星の光で守られる地。 大地を駆け抜ける草原の民たちは、その勢力を広めていた。 そんな頃。とある東の村で、名前のない少年は物心の付く前から生き餌人《いきえびと》として生…

朔の夜の迷い人。それは、誰の記憶にも刻まれない者、理から外れた者の名。 とある村に、ひとりの少年が突然現れた。月の化身のように美しいその少年は誰にも知られることのない、彷徨える旅…

それは遠い昔のこと。〈朔の夜の迷い人〉と呼ばれる存在がいた――。 ヴォルテンブルグ家の娘イングリッドは日々、終わりの見えない王位継承争いを打破すべく実父へ様々な提案を試みていた…

幾千幾万の神々と共生する世界。そこには、各々異なる神を信仰する無数の王国が乱立し、争いは絶えない。 光の王国に走る山脈の一角。とある人に会うため、異国から旅をしていた少女アラニス…

僕には二人の幼馴染の女のコがいる。 大好きな人の脳みそギュッてする、小悪魔系女子のマイちゃんと、全人類の痛みを制限時間アリで解消する、清楚系美人のイブちゃん。

「どうか、忘れないで」 それは遠い昔、何処かで誰かと交わした約束――。 G5《ジーファイブ》保安局《セキュリティ》の執行官《エクスキューショナー》として統括区を守るEZ136《イ…

そこは白い星の光とその遣いである虹鷹の雨に守られる、砂原に囲われた王国。建国祭も間近のある日、ラーミウは久方ぶりの都を訪れる。彼はある任を果たすため、王宮より下ったのである。 ジ…

わたしはわたしに追われていた。長い螺旋階段をひたすら下るわたし。 その先にいったい何が待ち受けているのか。 わたしはいったい何に追われ、追うのか。

下記の詩を本音でぶっちゃけたバージョンです。 格好つけるとこうなるんだ、も併せてお楽しみ下さい。 https://kakuyomu.jp/works/1681733066766…

下記にて、本音ぶっちゃているバージョンも投稿しております。その落差に是非、鼻で嗤ってやってください。 https://kakuyomu.jp/works/16817330667…

下記企画にノリと勢いで参加してみました。 https://kakuyomu.jp/user_events/16817330667441121522

　すべてが青でできた世界がありました。小さな世界を閉じ込めたアクアリウムです。そこでは満たすお水も、流れる小川も、花も木々もすべてコバルト・ブルー。蛍クジラさんも羽ごろも魚さんも…

彩の地《クローマ》。其処は白と黒の双つ星の見守る、色彩の民の地。そこに住まう人々はみな、色鮮やかな髪を有し、永遠に等しい時を生きる。イーリスの暮らす混色《ハオス》の集落はある夜、…

　舞台は2006年の千葉、市川。悠葵《はるき》は中学受験を控えた小学六年生の少年である。彼は両親に、先生に、同級生に対してずっと自分を偽って「よい子」を演じ、期待に答えてきた。…

　地丿國《ちのくに》の民はその肉体である「器」と天ツ原《あまつはら》の「己霊《こだま》」との間に縁《えにし》を結ぶことで生をなす――……。 　「淡雪のサク」は、男である器と縁が結…