あしわらん

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わたしがマルモクになった日のこと⑨
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目を凝らしてよく見ても、男は興奮していて、私が現場で見た時と表情が随分違いました。それだけで、この人かな？って自信がなくなります。わたしの証言一つで万一でも無実の人に罪を着せるようなことはできないと思うと、責任を感じてかなり慎重になってしまいました。「スマホケースの色が違ったような」「鞄を肩にかけてもらえば……」「鞄は斜め掛けだったような……」　わたしが何か言う度に、刑事さんの一人が取調官の人にインカムで伝えて、容疑者に鞄を掛けさせたり、斜め掛けにさせたりしてくれました。でも、斜め掛けにしてもらった時は、（絶対斜め掛けじゃなかった！）という確信がありました。それは男も同じことを思ったようで、「俺は斜め掛けなんかしてねえよ！　誰だそいつ！」みたいに（向こうの声は聞こえないが）勢い付いてしまって、刑事さん、あの時は本当にごめんなさい｡ﾟ(ﾟ´Д｀ﾟ)ﾟ｡
（明日に続く）

前回までのお話
①　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663037630631
②　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663093926746
③　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663155958133
④　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663210917936
⑤　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663295345520
⑥　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663328729805
⑦　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663415925699
⑧　https://kakuyomu.jp/users/ashiwaran/news/16817330663479694847

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✧　日記　✧
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『復顔師は骨に筋肉を問う』のラストまでのプロット＆主なシーンを作成しました。（画像）

あれ……？　思ったり多くない……？
これ、間に合わないんじゃないの……？

諦めずに頑張ります。 (; ･`д･´)و


横溝ミステリー＆ホラー応募作品
『復顔師は骨に筋肉を問う』
https://kakuyomu.jp/works/16817330654316119888