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「ギルダ、あるいは百年の空白」第3章完了しました

「ギルダ、あるいは百年の空白」第3章5話完了しました。
https://kakuyomu.jp/works/16817330650654309052

長くなってしまったので離宮入りしたところで章を分けましたが、この3章終盤から次の章の前半辺りを書きながら途方に暮れてしまったのがやはりリアンの成長にまつわる記述でして、とくにこの5話から始まる離宮勤めの一連の下りがなかなかに難物でしたね……。
宮廷絵巻的描写がむつかしいという話は前回もしましたが、元々NHK朝ドラのテンプレパターンのように、主人公がどこかに就職・就学したりして新人のうちから失敗を積み重ねて徐々に経験を積んでいく……という系統の成長描写が描くのに云々というよりそもそも視聴者の立場からもすごい苦手。新人が人前で大きくやらかしてしまう系のエピソードを微笑ましい成長話的に晒すその神経が未だに理解できない……(いわゆる共感性羞恥の一種?)。まあそう言いつつも結局この5話でお茶の席に呼ばれる下りなどまさにそういうエピソードとして書いたような箇所もあり、これもきちんと書けてるかは不安なところですけどね。
その上で、ユーライカの日常というか、王族や宮殿の日常描写、裏方がどういう仕組みで回っているのか、これもそもそもどういう資料に当たればよいかもよく分からず、例えば洗濯の部署一つとっても、現代人の我々の感覚で言えば住み込みで大勢働いているんならそういう部署もあろう、くらいに思うんですがヨーロッパの人は現代でも入浴や洗濯の習慣が現代日本の感覚からみてもさほどではないとも聞きますし……。ここも何かしら下働きしてもらう必要があっただけで、こういう時代がかった文化習俗を精緻に創作して独自のものを練り上げたい、という欲求がそもそもあったわけではないので、これも結局は想像だけで適当に乗り切ってしまいました。たぶんこの3-4章辺りが本作中で一番ツッコミどころの多い下りではないかと。
ここまでの展開で出てきた「医療」「出産・子育て・結婚」「宮廷生活」の3点が作者自身のそこそこ年数だけは長い執筆経歴の中でも今まで書いたことのないものばかりで、なんでこんなプロット思いついたのかと大変に頭を抱えたのでありました……。

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